エルドラド
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エルドラド(El Dorado)
- エル・ドラード - 大航海時代に南アメリカ北部の奥地に存在するとされた、想像上の土地(黄金郷)。
- エルドラド国際空港 - コロンビア・ボゴタにある国際空港。
- エルドラド - アメリカ合衆国アーカンソー州ユニオン郡の郡庁所在地。英語での呼称は「エルドレード」。
- 音楽作品
- El Dorado (Angeloの曲) - Angeloの楽曲。
- EL DORADO (アルバム) - ARBのアルバムおよび収録の同名楽曲。
- El Dorado - アイアン・メイデンの楽曲。アルバム『ファイナル・フロンティア』収録。
- El Dorado - 吉川晃司の楽曲。アルバム『Double-edged sword』収録。
- EL. DORADO - 聖飢魔IIの楽曲。
- Eldorado - オーストリアのグループDie Mayrhofnerの楽曲。
- ELDORADO - デイブ・ロジャースの楽曲。
- El Dorado - Two Steps from Hellの楽曲。アルバム 『SkyWorld』に収録。
- エルドラド (THE ALFEEの曲) - THE ALFEEの楽曲。
- エルドラド (アルバム) - エレクトリック・ライト・オーケストラのアルバム。
- El Dorado - EXOの楽曲。正規第2集 アルバムEXODUSに収録。
- El Dorado - Electro.musterの楽曲。アルバムEl Doradoに収録。
- El Dorado - BUCK-TICKの楽曲。 アルバム『アトム 未来派 No.9』に収録。
- El Dorado - 島谷ひとみの楽曲。アルバム『PRIMA ROSA』に収録。
- 映画作品
- エル・ドラド (1966年の映画) - ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演の西部劇。1966年公開。題名は舞台となるテキサス州の地名であり、上記伝説と直接の関連はない。
- エル・ドラド (1987年の映画) - 1987年に製作されたカルロス・サウラ監督による映画。上記伝説を題材とする。
- エル・ドラド 黄金の都 - 2000年に制作されたアメリカのアニメ映画。上記伝説を題材とする。
- その他
- EL DORADO (宝塚歌劇) - 宝塚歌劇団のミュージカル。上記伝説を題材とする。
- エルドラド (競走馬) - シンガポールで調教されている日本産の競走馬。調教師は元ホッカイドウ競馬の高岡秀行。
- カルーセルエルドラド - としまえんにあった、世界最古級のメリーゴーラウンド。
- キャデラック・エルドラド - ゼネラルモーターズのー部門、キャデラックの車種のひとつ。
- プロレスリング・エルドラド - 日本のプロレス団体。
- アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝 - 2007年に発売されたPlayStation 3用ゲームソフト。上記伝説を題材とする。
- エルドラド (揚陸指揮艦)(en:USS Eldorado (AGC-11)) - 揚陸指揮艦の1つ。
関連項目
エル・ドラード
エル・ドラード(西:El Dorado)とは、南アメリカに伝わる黄金郷(おうごんきょう)にまつわる伝説である。転じて、黄金郷自体や理想郷を指す言葉としても使用される。大航海時代のヨーロッパ、特にスペイン人の間で広まり、新大陸進出の動機の一つとなった。
概要
エル・ドラードとはスペイン語で「金箔をかぶせた」、または「黄金の人」を意味し、16世紀頃までアンデス地方に存在したチブチャ文化(ムイスカ文化)の儀式が基になっている[1]。
この地方では金の採掘と装飾技術が発達し、コロンビアの首都ボゴタより北に57キロメートルの所に、山に囲まれたきれいな円形の湖がある[2]。 このグアタビータ湖では、その土地の首長が全身に金粉を塗り儀式を行う風習をもっていた[† 1][3]。
大航海時代にスペインのコンキスタドール達がこの噂を聞き、この話に尾ひれがついて、アマゾンの奥地には黄金郷があるという伝説となった。また、スペイン人たちは当時黄金並みに価値があったシナモンの木がエルドラードの土地に自生しているとも信じていた[4]。
エルドラード発見を目指した探検家たちは、死亡、飢え、共食い、発狂、破産などの状況に陥った[5]。
歴史
1561年、ロペ・デ・アギーレは探検を続けた結果「報告は誤りだからだ。あの川には絶望しかない」という言葉を残した[6]。
エル・ドラード伝説の噂はドイツにまでおよび、噂から端を発した推測から、1500 年代後半にはパリメ湖またはパリマ湖のほとりにあるマノアと呼ばれる都市がエル・ドラードと解釈された地図が作成され、数々の探検隊が黄金を求めて南米大陸へと渡った。
アウクスブルクの豪商ヴェルザー家はアンブローズ・オルフィンジャーなる人物を南米に送り込んだ。彼はコロンビアのマグダレナ河を一年間に渡って探索したがエルドラードを発見することはできず、新たにコロに向かったがそこで先住民に殺害されてしまった。ドイツ人のゲオルク・フォン・シュパイヤーはエルドラドを発見するために南米大陸を1500マイルに渡って探査した。1541年フォン・シュパイアーの部下で騎士のフィリップ・フォン・フッテンは黄金像を求めてグアレビータ河に近いオマグア・インディアンの町を襲撃したが反撃を受けて重傷を負った。フォン・フッテン以降ドイツ人による黄金郷探索は下火になった[7]。
イギリス人では1617年ウォルター・ローリーが探検に向かったが、成果を上げられず、1618年にジェームズ1世によって斬首刑に処された[8]。
最後の儀式は16世紀初頭に行われたが、この伝説はその後も約300年間、ヨーロッパ人の間で語られた。18世紀後半まで世界地図にも描かれ、実在が信じられていた。しかし19世紀初頭、アレクサンダー・フォン・フンボルトによってアンデスやアマゾンが調査され、地図上からは消し去られた。
1801年、アレクサンダー・フォン・フンボルトもこの湖に立ち寄り、ムイスカ族とグアタビータ湖に関する記録を残している[9]。
湖の現在
現在、グアタビータ湖の黄金探査は政府により禁止されている[10]。 この湖は標高3100メートルという高地に位置し、多くの珍しい動植物を観察できる。しかし、余りに多くの人がハイキングやキャンプに訪れ、環境破壊が深刻化した。そのためにクンデナマル県の地域自治団体は2002年に湖周辺への立ち入りを禁止した。 3年後の2005年、状況の改善に伴い一定の条件の下で観光客の受け入れを再開した[† 2][11]。 2006年5月、地域自治団体の職員が、観光道の補修をしていた時、地表からわずか15センチメートル下から素焼きの器に入った黄金製品を見つけたというニュースが報じられた[11]。
ただし、ヨーロッパ人が想像したエル・ドラードではなかったが、コロンビアには前述のチブチャ文化以外にもかつてはキンバヤ文明、タイロナ文化、シヌー文化が繁栄し、またペルーにはチャビン文化を継承した北海岸のモチェ文化、シカン王国、チムー王国に見事な金製品を生み出した技術が存在していたことが明らかになっている。
脚注
注釈
出典
- ^ ダグラス・プレストン『猿神のロスト・シティ 地上最後の秘境に眠る謎の文明を探せ』NHK出版、2017年、235頁。ISBN 978-4-14-081716-2。
- ^ 二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 76ページ
- ^ 二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 76-77ページ
- ^ グラン(2010年)p.164
- ^ グラン(2010年)16,167ページ
- ^ グラン(2010年)p.16
- ^ ボイス・ペンローズ(1985)、p.138
- ^ グラン(2010年)p.167
- ^ 二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 77ページ
- ^ 二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 78ページ
- ^ a b 二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 79ページ
参考文献
- ペンローズ, ボイス『大航海時代』荒尾克己 訳、筑摩書房、1985年9月。新版・ちくま学芸文庫、2020年12月
- グラン, デイヴィッド『ロスト・シティZ』近藤隆文 訳、NHK出版、2010年6月。
関連項目
エルドラド
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「サイバーナイトII 地球帝国の野望」の記事における「エルドラド」の解説
うお座54第2惑星。伝説の宇宙海賊、キャプテン・パイクの財宝があると噂される。
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エルドラド
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大航海時代にスペインに伝わったアンデス地方にあるとされた黄金郷の言い伝えエル・オンブレ・ドラドがモデルとされている。
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エルドラド
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「イナズマイレブンGO」の記事における「エルドラド」の解説
200年後の未来世界における普通の人間の最高意思決定機関。SSCの脅威に苦しめられており、彼らの存在しない歴史を作り出すため、ルートエージェントに様々な指令を与えていた。
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エルドラド
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オズの国を取り囲む砂漠に存在する幻の遺跡で、金銀財宝が隠されているといわれる古代の要塞。モデルは伝説の都、エル・ドラード。
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エルドラド
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エルドラド
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「アルトゥーナ (ペンシルベニア州)」の記事における「エルドラド」の解説
エルドラドは地元ではエルドレイドと発音され、ローガン大通の南と6番街の西にあるアルトゥーナでは南の地区である。シーツの本社がこの地域にある。一時この地区は「ウェストエンド」とも呼ばれていた。奇妙なことにアルトゥーナの北部がイーストエンドである。これは町の北端から出て行く列車が東のフィラデルフィアを目指し、南端から出て行く列車が西のピッツバーグに向かっていたからである。エルドラドの一部はアルトゥーナの市域外であり、ブレア郡のアレゲーニー・タウンシップの中に入っている。
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エルドラド (El Dorado)
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「サイド (ガンダムシリーズ)」の記事における「エルドラド (El Dorado)」の解説
『ジ・アニメ』1986年9月号掲載の「第1回「ガンダムΖΖ」ここまで書いていいのかな?」が初出で、漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』でも言及されている。宇宙世紀0088年にネオ・ジオン軍のキャラ・スーン隊によって制圧される。
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エルドラド
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「イナズマイレブンGOの登場人物」の記事における「エルドラド」の解説
未来での意思決定機関で、セカンドステージ・チルドレンの出現を回避するため、歴史からのサッカー消滅を決定した。 トウドウ・ヘイキチ 声 - 相沢まさき 未来での意思決定機関「エルドラド」の議長を務めている。黒髪の長髪で、濠の深い顔をした老人。 セカンドステージ・チルドレンが未来に戦争を起こし、甚大な被害を及ぼしているため、彼らが誕生するキッカケとなったサッカーを消滅させようと行動するが、雷門がルートエージェントと互角に戦っていることから、セカンドステージ・チルドレンを消す方法を変更、雷門の力を逆に利用することにした。
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エル・ドラド
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「アンチャーテッドシリーズ」の記事における「エル・ドラド」の解説
『UC』のストーリーで語られる、アンデス山脈に伝わる黄金郷にまつわる伝説で、エルドラドは「黄金の人」の意味。作中では黄金郷ではなく、前述の黄金の人に関連した豪華絢爛な像となっている。そして手に入れようとしたものには呪いがかかるという。『UC』はこの「エル・ドラドの秘宝」を巡り物語が進行していく。
※この「エル・ドラド」の解説は、「アンチャーテッドシリーズ」の解説の一部です。
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エル・ドラド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 01:10 UTC 版)
米国カリフォルニア州エル・ドラド郡で、バートレッドの自然交雑実生より発見される。甘みが多く、南国フルーツのような香りがする。
※この「エル・ドラド」の解説は、「セイヨウナシ」の解説の一部です。
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エル・ドラド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 04:01 UTC 版)
第18話と19話の舞台となった場所。船出したエルチ・カーゴがここでエル・コンドルに拾われる。中南米に似た遺跡があり、石油と緑がある場所だが、ここに住むコンドル家がイノセントの横暴に立ち向かったため、イノセントの支援が受けられなくなり、人々はよそ者とイノセントの援助を断ち切ったコンドル家を嫌っていた。
※この「エル・ドラド」の解説は、「惑星ゾラ」の解説の一部です。
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