クロム酸カルシウム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 10:16 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動クロム酸カルシウム | |
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別称 C.I.ピグメントイエロー33 カルシウムクロムイエロー | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13765-19-0 |
PubChem | 26264 |
EC番号 | 237-66-8 |
RTECS番号 | GB2750000 |
特性 | |
化学式 | CaCrO4 |
モル質量 | 156.072 g/mol |
外観 | 黄色の粉末 |
密度 | 3.12 g/cm3 |
融点 | 2710 °C, 2983 K, 4910 °F |
水への溶解度 | 4.5 g/100 mL (0℃) 2.25 g/100 mL (20℃) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クロム酸カルシウム(クロムさんカルシウム、英 Calcium chromate)はカルシウムのクロム酸塩。鮮やかな黄色の粉末で、化学式はCaCrO4で示される。
性質
通常は二水和物の状態で存在し、200℃で無水物となる。酸化性があり、有機物や還元剤と反応する。特にヒドラジンとは爆発的に反応する。ホウ素と混合すると激しく燃焼する。六価クロムの一つであり、日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類されている。ラットを用いた経口投与試験では、半数致死量が108ないし249mg/kgであった[1]。
用途
カルシウムクロメート、カルシウムイエロー、カルシウム黄の名称で黄色の顔料として用いられ、Colour Index Generic NameはPigment Yellow 33である[2]。顔料以外では金属の錆止め処理などにも使われる。以前は溶融塩電池にも使われていたが、近年ではリチウム・硫黄系の電池が主流となり、クロム酸カルシウムは次第に使われなくなってきている。
脚注
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