ガウェイン卿とラグネルの結婚とは? わかりやすく解説

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ガウェイン卿とラグネルの結婚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 10:31 UTC 版)

ガウェイン」の記事における「ガウェイン卿とラグネルの結婚」の解説

『ガウェイン卿とラグネルの結婚』(The Wedding of Sir Gawain and Dame Ragnelle)は、15世紀後半成立したと見られる中英語物語中世流行した「嫌でたまらない女」をテーマにしている。主人公が醜い女性キス、あるいは結婚させられるのをテーマとしている。同じテーマ扱ったもので作品として、カンタベリー物語収録されている、『バースの女房の話』などが存在するアーサー王のもとに、若い女駆け込んできた。心の捻れ騎士が彼女の愛人捕虜にして、土地奪ってしまったという。その騎士の城に入ると、アーサー王の手足の力が抜け大きい声を出そうにも腹に力が入らない。そこに、大きな体の騎士現れ、「ひとまず返してやる。第一に今年暮れまでに戻ってくること、第二世の中婦人たちが一番望むものは何か、という質問答えを、持ち帰ってくること。その二つ約束破ったなら、降参の印として君の国を渡すのだ。」とアーサー王告げる。その約束をしたアーサー王は、城の外に出ることが出来た。 王は城や町、の者にその質問をしたが、どの答えありふれていて信用できなかった。とうとう十二月半ば過ぎたその日アーサー王は馬に乗って考えているうちに入ってしまった。ふと気づくと、木の間真っ赤な服を着た女がいた。女の顔は、二目と見られないほど醜かった。女は王に、あなたがかけられている謎を解くには、今が一番良い時なのだ、と話しかけるアーサー王は、彼女の夫に美しく礼儀をよくわきまえた騎士探すことを約束して女か答え聞く年の暮れある日にあの城を訪ねていった王は、聞き集めてきた答え最後に女か聞いた答えである「自分意思を持つこと」と答える。王に正解された騎士は「それは自分の妹だ。いつか仕返ししてやる。」と悔しがる今度あの女の夫を探さなければならないアーサー王は、出迎えたガウェインの女の話をした。ガウェイン自分結婚すると言いアーサー王ガウェイン態度見てしぶしぶ承知する何日か後に結婚式行なわれた。二人きりになって、さすがのガウェインもすっかり嫌になるありのまま、「あなたは年上で、顔が醜くおまけに上品でないのが嫌なのです。」と話すが、妻は機嫌悪くしないばかりか立派な答え返す。「年を取っているということは若い人よりも考えが深いのです。醜い顔だから、あなたは私を他人に奪われる心配がないでしょうまた、上品か下品かは、生まれつきで決まるわけではありません。」感心したガウェインがふと妻を見ると、彼女の顔美しくなっていた。妻は、悪い魔法使いのために呪いかけられていたのだ、と話す。二つのうちの一つ、つまり若くて優れた騎士を夫にしなければいけないという呪い解けたところで、妻は昼美しく醜くなるか、昼醜く夜美しくなるか、どちらが良いかとガウェイン切り出すガウェインは、美しい顔を自分だけ眺めていられる方が良いから夜美しくなるのが良いと言うが、妻は昼は大勢の人に見られるから昼に美しくする方が嬉しいと反対する。考え込んだガウェインは、自分の考え取り消す、と静かに口をきいた。すると、妻の思い通りに行ったので、二つ目呪い解けた。妻は、一日中美しい顔でいられるのだ。 それと同時に、その兄、つまり例の心の捻れ騎士呪い解けた兄妹共に、悪魔呪い巻き込まれていたのだ。その騎士も、男らしい心の広い騎士戻ったのだった

※この「ガウェイン卿とラグネルの結婚」の解説は、「ガウェイン」の解説の一部です。
「ガウェイン卿とラグネルの結婚」を含む「ガウェイン」の記事については、「ガウェイン」の概要を参照ください。

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