ギュンターヒルヤモリとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ギュンターヒルヤモリの意味・解説 

ギュンターヒルヤモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/18 22:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ギュンターヒルヤモリ
ギュンターヒルヤモリ Phelsuma guentheri
保全状況評価[a 1][a 2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : ヤモリ亜科 Gekkoninae
: ヒルヤモリ属 Phelsuma
: ギュンターヒルヤモリ
P. guentheri
学名
Phelsuma guentheri Boulenger, 1885
和名
ギュンターヒルヤモリ
英名
Round Island day gecko

ギュンターヒルヤモリ学名Phelsuma guentheri)は、ヤモリ科ヒルヤモリ属に分類されるトカゲ

分布

モーリシャスロンド島[1][2]固有種

形態

全長30センチメートル(頭胴長9.6-14センチメートル)[1]。背面の体色は緑がかった灰褐色で、暗褐色の斑点や不定形の斑紋が入る[1]。腹面の体色は灰白色で、暗褐色や黒い斑点が入る[1]

幼体は腹面の体色が黄色[2]

生態

ヤシからなる乾燥林に生息するが、岩場にも生息する[1][2]。樹上棲だが、獲物を求めて地表で活動することもある[1][2]薄明薄暮性もしくは夜行性[2]、昼間は樹冠や茂みの中で休む[1]

食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫クモ、爬虫類などを食べ、共食いした例もある[1]。飼育下では果実を食べた例もある[2]

繁殖形態は卵生。樹冠、樹皮や岩の割れ目に1回に1-2個の卵を産む[1][2]

人間との関係

人為的に移入されたアナウサギやヤギによる生息地の破壊などにより生息数は減少した[1][2]。以前はモーリシャス島フランスレユニオンにも分布していたが、ロンド島の個体群を除いて絶滅した[1]。アナウサギやヤギの駆除およびそれに伴うヤシ林の回復、ジャージー島で飼育下繁殖した個体の再導入などの保護対策が進められ、生息数は増加傾向にある[1][2]1975年における生息数は1,800頭、1982年における生息数は200頭以下と推定されている[1][2]

参考文献

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、129、240頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j 『絶滅危惧動物百科4 カザリキヌバネドリ―クジラ(シロナガスクジラ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、78-79頁。

関連項目

外部リンク

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Madagascar Reptile & Amphibian Specialist Group 1996. Phelsuma guentheri. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.2.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ギュンターヒルヤモリ」の関連用語

ギュンターヒルヤモリのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ギュンターヒルヤモリのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのギュンターヒルヤモリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS