クイーンカップ
クイーンカップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 22:54 UTC 版)
桜花賞(芝1600メートル)は4月9日に開催のはずだったが、インフルエンザの影響で5月21日に順延になっていた。本来は関東における桜花賞の前哨戦として2月に行われるクイーンカップ(芝1600メートル)は4月2日に中山競馬場で行われた。 関東の牝馬の中で最強と目されていたトクザクラは、年明け緒戦のオープン競走を楽勝したあと、桜花賞にむけて早めに関西入りしており、クイーンカップには出てこなかった。そのため、クイーンカップの中心は、前走の京成杯で牡馬の最強馬ヒデハヤテと張り合って見せ場を作ったキョウエイグリーンとタカイホーマとなった。 しかし両馬には、不安材料もあった。激戦だった京成杯からレース間隔が短く、疲労や体重減が心配された。特にタカイホーマは京成杯出走時の馬体重が476kgだったのに対し、今回は464kgとかなり馬体が細くなっていた。調教師の仲住は、タカイホーマの食欲が衰えていることを公に認めたうえで、疲労や体重減を考慮し、クイーンカップに出たあとは関西遠征はせず、桜花賞に出走しないことを予定していると述べていた。 これまでタカイホーマは「腰に甘さがある」ために道中は無理せず、最後の直線での追い込みにかける戦法をとっていた。しかしこのクイーンカップでは先行し、逃げ馬を後ろから突っついてハイペースを作り出した。最後の直線に入るとやすやすと抜け出し、2着に5馬身差をつけて圧勝した。この走破タイムは、同日の古馬オープン競走でベルワイドが記録したものを上回っていた。(ベルワイドはこのあと天皇賞(春)に出て逃げ切り勝ちを収めた。) この勝利の結果、タカイホーマの血統からすると、2400メートルの優駿牝馬(オークス)は距離が長過ぎる懸念があるものの、好走できるのではないか、と期待を集めることになった。
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