サイトエネルギーとソースエネルギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 10:18 UTC 版)
「一次エネルギー」の記事における「サイトエネルギーとソースエネルギー」の解説
サイトエネルギー(site energy)とは、特定の場所で消費されるあらゆる形態の最終消費エネルギーの量を指す用語で北アメリカで使用される。これは一次エネルギー(ある場所で燃焼される天然ガスなど)と二次エネルギー(電気など)の組み合わせである。サイトエネルギーは、キャンパス、建物、またはサブビルディングレベルで測定され、光熱費におけるエネルギー料金のベースとなる。 対照的にソースエネルギー(source energy)は、施設のサイトエネルギーを供給するために消費される一次エネルギーの量を表す用語として北アメリカで使用されている。これは、すべてのサイトエネルギーを含み、伝送、送達、変換の間に失うエネルギーを加えたものであるため、常にサイトエネルギーよりも大きい。ソースエネルギーまたは一次エネルギーは、エネルギー消費のより完全な全体像をもたらすが、直接測定することはできず、サイトエネルギーの測定値から変換係数を用いて換算しなければならない。電気の場合、典型的な値は、サイトエネルギー1単位に対してソースエネルギー3単位である。しかし、これは一次エネルギー源や燃料の種類、発電所の種類、送電インフラなどの要因によって大きく変化することがある。変換係数の完全なセットは、エネルギースターから技術参考資料として入手可能である。 異なる施設のエネルギー使用を比較・分析する際には、サイトエネルギーまたはソースエネルギーのいずれかが適切な基準となる。例えば、米国エネルギー情報局は、エネルギーの概要には一次エネルギー(ソース)を使用しているが、商業ビルや住宅ビルのエネルギー消費量調査にはサイトエネルギーを使用している。米国環境保護庁のエネルギースタープログラムではソースエネルギーの使用を推奨しており、米国エネルギー省ではネット・ゼロ・エネルギー・ビルの定義にサイトエネルギーを使用している。
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