シャーマニズム【shamanism】
シャーマニズム 【shamanism】
シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 09:12 UTC 版)
シャーマニズムあるいはシャマニズム(英: Shamanism)とは、シャーマン(巫師・祈祷師)の能力により成立している宗教や宗教現象の総称であり[1]、宗教学、民俗学、人類学(宗教人類学、文化人類学)等々で用いられている用語・概念である[1]。巫術(ふじゅつ)などと表記されることもある[1]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 佐々木 (1973), pp. 249-253.
- ^ 『週刊X-ZONE』第36号、デアゴスティーニ・ジャパン、1998年2月3日。[要ページ番号]
- ^ “「シャマニズム」から「シャーマニズム」へ─北方ユーラシアの狩猟・牧畜文化における信仰の過去と現代を接合する試み” (PDF). 島村一平(滋賀県立大学 人間文化学部 国際コミュニケーション学科准教授) (2017年1月1日). 2023年5月13日閲覧。
- ^ 楠正弘「シャマニズム論の展開」『堀一郎著作集 第八巻 シャマニズムその他』未來社、1982年。ISBN 9784624990084。
- ^ 櫻井 (1988) [要ページ番号]
- ^ 佐々木 (1984)、4-11頁。
- ^ 佐々木 (1984)、48頁ほか。
- ^ 佐々木 (1984)、60頁。
- ^ 小松 (1982) [要ページ番号]
- ^ 佐々木 (1984)、109-111頁。
- ^ 『宗教学事典』丸善出版、2010年、311頁。
- ^ 山上 1989, pp. 84–100.
- ^ 佐々木伸一 1988, pp. 1–46.
- ^ 佐藤 1987, pp. 209–241.
- ^ 『宗教学事典』丸善出版、2010年、313頁。
- ^ “百度百科-验证”. baike.baidu.com. 2023年4月13日閲覧。
- ^ 「『シャマニズムの研究史』 / オーケ・フルトクランツ [執筆 ; 山田仁史訳・解説]」『ポストコロニアル批評の諸相』東北大学出版会、2008年 。
- ^ Azcona, Carlos Serrano (2011年). “Quantum Men” (英語). mubi.com. 2019年10月26日閲覧。
- ^ (英語)『D'autres mondes (Other Worlds)』IMDb、2004年 。2019年10月26日閲覧。
- ^ (英語)『Glocken aus der Tiefe - Glaube und Aberglaube in Rußland』IMDb、1993年 。2019年10月26日閲覧。
- ^ (英語)『Les maîtres fous』IMDb、1957年 。2019年10月26日閲覧。
シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:40 UTC 版)
シャーマンとは、善霊や悪霊の世界にアクセスし、影響力を持つと考えられている人のことで、典型的には儀式の際にトランス状態に入り、占いやヒーリングを行う人のことである。 ミルチャ・エリアーデによれば、シャーマニズムは、シャーマンが人間界と霊界の間の仲介者またはメッセンジャーであるという前提を包含している。シャーマンは、魂を修復することで病気や疾患を治療すると言われている。魂や精神に影響を与えたトラウマを和らげることで、個人の肉体のバランスと完全性を取り戻す。シャーマンはまた、コミュニティを悩ませている問題の解決策を得るために、超自然的な領域や次元に入る。シャーマンは、迷える魂に導きを与えたり、異質な要素による人間の魂の病気を改善するために、他の世界や次元を訪れることもある。シャーマンは主に精神世界で活動し、それが人間世界に影響を与える。バランスを回復することで、病気が解消すると主張する。 エイブラムは、エリアーデが提唱したシャーマンの役割について超自然的ではなく、より生態学的な理解を明確にしている。インドネシア、ネパール、アメリカ大陸での自らのフィールド・リサーチに基づいて、エイブラムは、アニミズム文化において、シャーマンは主に、人間社会と、人間以上に活動的な機関である地域の動物、植物、地形(山、川、森、風、天候パターン、これらすべてには固有の感覚があると考えられている)との間の仲介者として機能することを示唆している。したがって、人間社会における個々の不調(バランスの崩れ)を癒すシャーマンの能力は、人間社会と、その社会が組み込まれている生物のより広い集合体との間の互恵関係のバランスをとるという、より継続的な実践の副産物だとする。
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:38 UTC 版)
「朝鮮神話#口伝神話」も参照 正式な国教と呼べるものは儒教の朱子学ではあったが、土着・民間信仰としての巫俗は淫習とされ巫女であるムーダン(巫堂)が賎人とされるなど蔑視されたが根強く残った。祀られる神は朝鮮独自のものもあるが、道教や仏教、後にはキリスト教の影響も見られる。 イザベラ・バードの『朝鮮紀行』には朝鮮社会が克明に記されており曰く、 「朝鮮の都市には寺院や聖職者の姿が無い。家々には「神棚」が無く、村祭りには神輿も無ければ偶像を運ぶ行列も無く、婚礼葬儀では聖職者が祝福をしたり冥福を祈ったりする事が無い。心からにせよ形だけにせよ、畏れ敬われる宗教的儀式や経典が存在せず人心に宗教の入り込んでいる形跡が何ら見られぬは非常に珍しい特徴である。」
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 21:20 UTC 版)
古代の漢民族は、自然界の気候や天変地異、さらには人事百般など、多くの出来事は神霊や精霊の力によるものだと信じていた。そこで、祈祷師は銅鑼や太鼓ラッなどを用いて神霊や精霊と直接交渉し、託宣、予言、治病、祭儀などを行うために霊力を得て巫道、巫俗、巫教、巫術などに専念した (シャーマン…ヒトに神霊や精霊が降り、そのヒトを仲介して神や霊の意思を伝達する巫祝→巫祝…シャーマニズムを執り行うシャーマン)
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シャーマニズム
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人類と向精神性作用のある植物との関係は遥か昔まで遡ることができる。世界各地にみられるシャーマニズムの儀式では、夜間に少人数で集まり、明かりを消した小屋の中や野外でたき火を囲み、幻覚性植物を摂取する。シャーマンは歌を歌い、祈りを捧げたりドラムを叩いたりしながら、病気の治療をしたり、神や精霊と交信し重要な決定をしたり予言をしたりする。メキシコ、マサテク族のマジックマッシュルーム、アメリカン・チャーチのペヨーテ(幻覚性サボテン)、アンデス地方のサンペドロ・サボテン、アマゾンのアヤワスカや西アフリカのイボガ(イボガイン)、シベリアのベニテングタケなどがある。中世ヨーロッパや古代インドでは、せん妄性の植物ベラドンナやダチュラが儀式的に使用されていた。
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 08:19 UTC 版)
セルクナムにもヤマナにもシャーマンのような役割を担う者がいた。セルクナムは、例えば天候を制御したり、癒したり する超自然的な能力を持つホン(xon, IPA: [xon])がいると信じていた。ホンの姿は神話にも登場する。ヤマナのイェカムシュ(yekamush, [jekamuʃ]) はセルクナムのホンに相当する。 ヤマナ族もセルクナム族も、クジラとして現れた力を使ったシャーマンについての神話がある。どちらの例でも、シャーマンはこれを達成しながら「夢を見ていた」。例えば、セルクナムのホンの身体は、旅をして素晴らしい業績(例えば、人々の集団全体に復讐すること)を上げたと信じられている間、邪魔されずに横たわっていた。ヤマナのイェカムシュは夢を見ながら同様の成果を上げた。彼はクジラを殺し、死体を任意の場所に連れて行き、同様に自らもクジラに変身した。セルクナムの別の神話では、ホンは鯨肉の輸送にも彼の力を使うことができた。彼は遠くからこの能力を発揮し、輸送中に起こったことすべてを見ることができた。
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:05 UTC 版)
「グレッグ・スタフォード」の記事における「シャーマニズム」の解説
スタフォードはシャーマニズムの実践者としても知られ、機関誌『シャーマンズ・ドラム・ジャーナル(英語版)』の取締役会メンバーでもあった。
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:18 UTC 版)
「朝鮮民主主義人民共和国の宗教」の記事における「シャーマニズム」の解説
詳細は「巫俗」を参照 シャーマニズムは今でも朝鮮半島で最も古い宗教である。仏教や道教が朝鮮半島に伝わって以来、シャーマニズムはその双方から影響を受けている。
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 22:58 UTC 版)
「シベリアのシャーマニズムとトナカイ」の記事における「シャーマニズム」の解説
シロコゴロフ Shirokogoroffの論文によると、トナカイに変身するシャーマンは自分自身が「敏捷で活力に満ち、警戒心が強いツングース族にとって最高の生き物」になったと感じるという。わけてもトナカイの角は力の象徴であり同時に武器でもある。シャーマニズムにもいくつもの定義がある。旧ソ連の研究者は司祭にあたる役割と受け止める中、Willerslev(オランダ)はそうではなく「俗人の狩猟者が行う幅の広い活動でその宗教性には濃淡があり、宗教上の指導者が取り仕切る〈神秘主義〉的な性格はない」とシャーマニズムを定義した。
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シャーマニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 15:45 UTC 版)
詳細は「巫俗」を参照 他の東アジア人と同様に、朝鮮民族は伝統的に宗教的に排他的であるよりは折衷的だった。彼らの宗教的外見は、単一の排他的な信仰ではなく、土着の信仰と後から韓国に持ち込まれた信条との結合によって条件付けられる。 巫俗は、ヒンドゥー教の神であるインドラ(朝鮮語で「桓因」だと言われていたが、後に韓国のカトリック教徒とプロテスタント教徒がそれぞれハヌルニム(하늘님)/ハヌニム(하느님)、またはハナニム(하나님)とも言う様になった)の信仰があり、本質的には一神教的である。恐らくこの精霊が住む世界の信仰が、先史時代にまで遡る韓国人の宗教生活の最古の形である。 天の異なる領域を支配する「将軍神」から、山の精霊(山神)に至るまで文字通り百万もの神々、精霊、幽霊を祀る、組織化されていない万神殿がある。この万神殿には、大地の精霊、家族や村の守護神、悪戯好きな小鬼や、多くの場合で暴力的、或いは悲劇的な結末を迎えた人々の幽霊と同様に、木に宿る神々、神聖な洞窟、そして石の積み重ねまでもが含まれている。これらの精霊は生きている人々の運命に影響を与えるかそれを変える力を持っていると言われている。 韓国の巫女は多くの点でシベリア、モンゴルや満州の巫女と似ている。彼女達は日本の沖縄県の琉球諸島に居るユタにも似ている。済州島はシャーマニズムの中心地である。 シャーマンの殆どは女性で、精霊の世界の助けを求める人々によって援助されている。巫女(ムーダン)達は、依頼人が幸運を得て、悪霊を追い払う事によって病を癒し、地元の或いは村の神々を宥める為に、クッ(굿、巫俗独特の儀式)という儀式を執り行う。そういった儀式は、死者を天国に案内する為にも行われる。 女性が巫女になる際には、躊躇いがある。霊の「憑依」を示す、重い肉体的または精神的な病を経験しなければならないからだ。そういった憑依状態はクッの挙行を通してのみ治癒され得る。巫女の職に就くと、その女性は大抵の場合良い人生を送れる。 多くの学者は巫俗を宗教というより人間の目的を達成する為に精霊を操る「医療」として観ている。少なくとも精霊を信じる普通の人々に、道徳や精霊の完全さ、救済といった概念は無い。巫女は必要性が感じられた際にはいつでも依頼人に相談される専門職である。伝統的には、巫女は社会的地位が低く、賤民階級に序せられていた。この差別は現代でも続いている。 アニミズム信仰は漁村の文化と強く結び付いていて、主に田舎の共同体で見付かる現象である。しかし巫女は都会の病んだ人々も、特に最近田舎から移住し都会の生活への適応にストレスを感じる人々をも治療する。 韓国政府は、巫俗の信仰を迷信だとして、国民を思い留まらせ、韓国人の生活の中でその持続を最小化しようと何年にも渡って努力して来た。しかし肥大化する民族主義と文化的自信という風潮の中で、クッを構成する舞踊、歌や呪術は韓国文化の重要な側面として認識される様になった。1970年代初頭には、外国人に見せないようにしていた儀式が再浮上し始め、場合によってはソウルに新しい支店を開く西洋のホテルのマネージャーや重役が、巫俗の悪霊払いの儀式に参加する光景すら見られた。クッのこれらの要素のいくつかは、保存され次世代に受け継がれるべき価値ある文化的遺産として選定された。 巫俗そのものの将来は1980年代には不明確だった。観察者達はその機能の多くは将来恐らく政府が精神医療の治療施設を広げる事で、精神医学の専門職によって取って代わられると信じていた。しかしながら、社会、経済、そして政治的条件の不安定さによって、巫女に多くの依頼が来るという状況が明白になった。 韓国での他の伝統とは異なり、巫俗はその独自の明確な信条を持っていない。数世紀にも渡って、それは韓国仏教と密接に結び付いている。巫俗に惹き付けられているか、支持している人々は同時に仏教徒であるが、全ての仏教徒が巫俗を支持している訳ではない。 今日韓国では一般的には格好悪いと思われているが、巫俗の実践は広がり続けている。巫女達による大きな組織は、韓国には10万人以上巫俗信者が居ると主張している。済州島以外の場所では、これらの開業者は殆ど全て女性である。クッとして知られる巫俗の儀式は、それぞれの地域によって違いがある。
※この「シャーマニズム」の解説は、「大韓民国の宗教」の解説の一部です。
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