ステンレスへの移行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 22:36 UTC 版)
ジレットは1960年代まで炭素鋼の刃を製造していた。これは錆びやすく、頻繁に刃を変える必要があった。 1965年、イギリスのウィルキンソン・ソードはステンレス鋼製の刃を発売した。これは錆びにくく、刃がなまくらになるまで繰り返し使用可能である。ウィルキンソンはイギリスを含めたヨーロッパ市場で急速にシェアを伸ばしたため、ジレットはそれに対抗するためステンレス鋼への転換を余儀なくされた。 今日では安全剃刀の刃はほとんどがステンレス鋼製である。今でも炭素鋼製の刃も使われており、以前に比べればかなり進歩している。最近の炭素鋼製の剃刀は、使う度にアルコールですすげば錆びない。実はジレットは以前からステンレス鋼の剃刀の特許を持っていたが使っていなかった。このため顧客に錆びやすい剃刀(の替え刃)を売りつけているとして告発されたことがある。
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