スパイ小説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 08:18 UTC 版)
スパイ小説(スパイしょうせつ)は、スパイ活動をテーマとする小説(フィクション)のジャンルである。英語では「Spy fiction」(スパイ・フィクション、 短縮して「Spy-fi」) 、 「political thriller」(ポリティカル・スリラー)、「spy thriller」(スパイ・スリラー)、フランス語では「Roman d'espionnage」(ロマン・エスピオナージュ)などと呼ばれる。
注釈
- ^ Marie Bastianという40代の女性だったとされる。詳しくはInvestigation and arrest of Alfred Dreyfus参照。
- ^ アデレード・フランシス・オーク・マニングとシリル・ヘンリー・コールズの共同ペンネーム。
- ^ もちろん、それ以前にもスパイと呼び得る存在はいた。大槻文彦は戊辰戦争中、藩の「探偵」として江戸や横浜で情報収集に当たっていたことを「大槻博士自伝」(『國語と國文學』第5巻第7号)で明かしている。
- ^ 末國善己は「周五郎の戦前の探偵小説は、冒険活劇はもちろん、怪奇幻想色の強い作品であっても、日本が開発した秘密兵器を狙う敵国スパイが暗躍、探偵役がそれを防止するというパターンが多い。いってみれば、それらのすべてがスパイ小説、防諜小説といえなくもない」としており[1]、本編以外にも数多くのスパイ小説を残している。
- ^ 田野辺薫は「『樅ノ木は残った』の美学」(『歴史読本』編『山本周五郎を読む』所収)で「兵部は甲斐の身辺に成瀬久馬を放ち、甲斐は甲斐で酒井忠清邸に部下の中黒達弥をもぐりこませる。そして敵の動静と酒井・兵部の間に交わされた伊達分割の証文をめぐるスパイ合戦が展開される。そういう意味では、妙趣つきないスパイ小説ということができる」と述べている。
- ^ 当人は生島治郎との対談で「自分のことを言えば『蒼ざめた馬を見よ』から始まって、大半ミステリーなんですよ」と語っている。詳しくは「残照の空へ飛翔を試みよ」(『生島治郎の誘導訊問 眠れる意識を狙撃せよ』双葉社、1974年)参照。
出典
- ^ a b 『山本周五郎探偵小説全集5 スパイ小説』作品社、2008年2月、編者解説(末國善己)。ISBN 978-4-86182-149-3。
- ^ 『江戸川乱歩全集第27巻 続・幻影城』光文社〈光文社文庫〉、2004年3月、日本探偵小説の系譜。ISBN 4-334-73640-8。
- ^ 『紙上殺人現場 からくちミステリ年評』社会思想社〈現代教養文庫〉、1987年11月、99-100頁。ISBN 4-390-11211-2。
- ^ 『冒険の森へ 傑作小説大全6 追跡者の宴』集英社、2016年11月、解題「追うものたちを追って」(新保博久)。ISBN 978-4-08-157036-2。
スパイ小説
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詳細は「スパイ小説」を参照 スパイの防諜活動を描くジャンル。エスピオナージュ(espionnage)ともいう。 現実的な国際謀略を描いたものから、荒唐無稽なアクションまで多彩な作品が書かれており、前者の代表例はジョン・ル・カレのスマイリー・シリーズ、ロバート・ラドラムのボーン三部作、トム・クランシーのジャック・ライアン・シリーズ、フレデリック・フォーサイスのドキュメント・スリラー。後者の代表例としてはイアン・フレミングのジェームズ・ボンド・シリーズが有名。アクション要素が強い作品はスパイ映画の原作となることも多い。 推理要素は必須とされないが、要人を暗殺した犯人や護衛対象を狙う殺し屋を探すなどスパイ要素に絡めた作品もある。 ジャンルとしてはハードボイルドや警察小説と重複する。 スパイ・ミステリ・暗殺といった要素を内包する演劇のジャンルは外套と短剣とも呼ばれる。
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