スピードスケートとは? わかりやすく解説

スピード‐スケート

speed skatingから》スケート一定の距離を走って速さ競う競技種目には、個人短距離5001500メートル)と長距離300010000メートル)、チームパシュートマススタートなどがある。主に屋内のリンクで、1周400メートルダブルトラック行われる

[補説] 英語でspeed skateは、スピードスケート用の靴の意。
2023年3月現在)
500メートル
 世界記録男子33612019年3月9日 パベル=クリズニコフ ロシア
 世界記録女子36362013年11月16日 李相花 韓国
 日本記録男子33792019年3月10日 新浜立也
 日本記録女子36472019年3月9日 小平奈緒
1000メートル
 世界記録男子:1分5秒692020年2月15日 パベル=クリズニコフ ロシア
 世界記録女子:1分11612019年3月9日 ブリタニーボウ 米国
 日本記録男子:1分7秒032020年2月15日 山田将矢)
 日本記録女子:1分11712019年3月9日 高木美帆
1500メートル
 世界記録男子:1分40172019年3月10日 キエルド=ナウシュ オランダ
 世界記録女子:1分49832019年3月10日 高木美帆
 日本記録男子:1分42362020年2月16日 一戸誠太郎
 日本記録女子:1分49832019年3月10日 高木美帆
3000メートル
 世界記録男子:3分37282005年11月5日 エスキル=エルビク ノルウェー
 世界記録女子:3分52022019年3月9日 マルティナ=サブリコバ チェコ
 日本記録男子:3分42822022年9月3日 一戸誠太郎
 日本記録女子:3分55452021年12月10日 高木美帆
5000メートル
 世界記録男子6分1秒562021年12月3日 ニルス=ファンデルプール スウェーデン
 世界記録女子6分39022020年2月15日 ナタリア=ボロニナ ロシア
 日本記録男子6分12秒802017年12月1日 一戸誠太郎
 日本記録女子6分55072011年2月18日 石野枝里子
10000メートル
 世界記録男子1230秒742022年2月11日 ニルス=ファンデルプール スウェーデン
 日本記録男子1255622020年2月14日 土屋良輔


スピードスケート

歴史と沿革

スピードスケート発祥の地オランダと言われ古くから冬の間、凍った運河や川を行き来するための交通手段として発達しました。13世紀頃には、木靴の底に鉄製ブレード(刃)を取り付けた現在のスケートシューズの原型出現しました。世界初競技会1763年イギリス行われた直線コースによるスピード競技会だと言われています。

1892年国際スケート連盟ISU)が結成され、スピードスケートの世界選手権大会およびヨーロッパ選手権大会毎年一回行うことが決定されました。1998年長野オリンピック直前に、オランダからクラップスケート登場し記録飛躍的に向上しました

日本初めスケートが行われたのは北海道札幌市とされ、1877年札幌農学校(現・北海道大学)の教師として来日したアメリカ人ブルックススケート靴持参してスケート紹介したと言われています。日本初め行われたスピードスケート競技会は1909年長野県行われた諏訪湖一周スケート大会です。1929年には日本スケート連盟発足しました。なお、現在の競技人口は約2,500人です。


競技方法

スピードスケートは氷の上でタイム競うスポーツで、一番の魅力自身の体で直接体感できるスピード感。瞬間時速60kmほどでリンクを滑走します。

ダブルトラック方式
オリンピックをはじめ、総合選手権ワールドカップなど、ほとんどの大会では「ダブルトラック方式採用されています。インアウトから2人選手同時にスタートし、1周ごとにバックストレート交差してコース変えながら規定の距離を滑りブレード一部ゴールライン通過した瞬間タイム順位決定されます。

シングルトラック方式
国際競技会のマススタートレースやスケートマラソン、あるいは日本国体などでは、数人選手一斉にスタートしその着順を争う「シングルトラック方式採用されています。

チームパシュート団体追い抜き
チームパシュートは2チーム(各3選手)でタイム競う種目です。一方がリンクのフィニッシュライン側から、もう一方がバックスストレートの中央から1チーム3人が同時にスタートし女子は6周、男子は8周します。最終的に最後尾選手ゴールインした時点でのタイム速いチームが勝ちとなります


大会の種類

国際大会国内大会とも、主に「総合選手権大会」と「距離別大会」に分かれます

総合選手権大会
選手が全種目に出場し各種目の合計得点勝敗決する大会代表的な総合選手権大会には、世界オールラウンド選手権世界スプリント選手権全日本選手権全日本スプリント選手権あります例えば、世界オールラウンド選手権では、男子500m1500m5000m10000m女子500m1500m3000m5000mの各4種目を滑り合計得点総合優勝争います。また、スプリント選手権では、男女とも500mと1000mを2本ずつ滑った4種目の合計得点勝敗決します

距離別大会
各々の距離別種目別)に優勝者決する大会代表的な距離別大会は、オリンピック世界距離別選手権ワールドカップなどです。


ルール


道具


スラップスケート
オランダ開発され1998年長野オリンピック以降スピードスケート競技主流になっているスケート靴。氷を蹴る時にかかと部分で刃が離れキックした後にバネ仕掛けで戻る仕組みになっている。そのため、かかとが上がっても刃が氷に接している分、氷に長く力を伝えられる足首可動範囲広がり疲れにくい、などの利点がある。

・ ノーマルスケート
スラップスケートにたいして、従来型スケート靴つま先とかかとの両方で刃(ブレード)に固定されている。


トラック



スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 03:27 UTC 版)

スピードスケート (speed skating) は、1周400mのスケートリンクを周回し、ゴールタイムを競う競技。広義では、1周111.12mのトラックを使うショートトラックスケート競技を含めることもある。ショートトラックに対してロングトラックまたはアウトトラックともいう。




「スピードスケート」の続きの解説一覧

スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 14:08 UTC 版)

2018年平昌オリンピックのオランダ選手団」の記事における「スピードスケート」の解説

2018年平昌オリンピックのスピードスケート競技」も参照 男子 - 10名。 女子 - 10名。

※この「スピードスケート」の解説は、「2018年平昌オリンピックのオランダ選手団」の解説の一部です。
「スピードスケート」を含む「2018年平昌オリンピックのオランダ選手団」の記事については、「2018年平昌オリンピックのオランダ選手団」の概要を参照ください。


スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 01:57 UTC 版)

2014年ソチオリンピックのドイツ選手団」の記事における「スピードスケート」の解説

詳細は「2014年ソチオリンピックのスピードスケート競技」を参照 2013年秋ISUワールドカップにおける成績に基づき下記のように代表が内定した男子 選手種目1回目2回目合計記録順位記録順位記録順位アレクセイ・バウムゲルトナー 5000m N/A 6:34.34 2110000m N/A パトリック・ベッケルト 1500m N/A 5000m N/A 6:21.18 8位 10000m N/A モリッツ・ガイスライター 5000m N/A 6:24.79 10位 ニコ・イーレ 500m 34.99 7位 35.11 9位 70.1 8位 1000m N/A 1:08.86 4位 ロベルト・レーマン 1500m N/A ザムエル・シュヴァルツ 500m 35.69 34位 35.68 34位 71.37 34位 1000m N/A 1:08.89 5位 女子 選手種目1回目2回目合計記録順位記録順位記録順位モニケ・アンゲルミューラー 1000m N/A 1500m N/A ステファニー・ベッケルト 3000m N/A 4:13.54 175000m N/A ユディト・ヘッセ 500m 失格 1000m N/A ガブリエレ・ヒルシュビヒラー 500m 39.82 34位 39.69 34位 79.51 34位 1000m N/A 1500m N/A ベンテ・クラウス 3000m N/A 4:10.16 11クラウディア・ペヒシュタイン 1500m N/A 3000m N/A 4:05.26 4位 5000m N/A デニーゼ・ロート 500m 39.08 23位 38.69 15位 77.78 21ジェニー・ウォルフ 500m 37.93 8位 37.73 5位 75.67 6位 1000m N/A

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「スピードスケート」を含む「2014年ソチオリンピックのドイツ選手団」の記事については、「2014年ソチオリンピックのドイツ選手団」の概要を参照ください。


スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 02:02 UTC 版)

2014年ソチオリンピックのイタリア選手団」の記事における「スピードスケート」の解説

詳細は「2014年ソチオリンピックのスピードスケート競技」を参照 下記のように代表が内定した男子 選手種目1回目2回目合計記録順位記録順位記録順位マッテオ・アネージ 1500m N/A ダヴィド・ボーザ 500m 35.63 32位 35.64 31位 71.28 31位 アンドレア・ジョヴァンニーニ 5000m N/A 6:30.84 17位 ミルコ・ネンツィ 500m 35.56 29位 35.51 25位 71.07 28位 1000m N/A 1:10.32 251500m N/A 女子 選手種目1回目2回目合計記録順位記録順位記録順位イヴォンネ・ダルドッシ 500m 39.30 29位 39.34 31位 78.64 30位 フランチェスカ・ロッロブリジーダ 3000m N/A 4:16.51 23

※この「スピードスケート」の解説は、「2014年ソチオリンピックのイタリア選手団」の解説の一部です。
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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/25 16:13 UTC 版)

田畑真紀」の記事における「スピードスケート」の解説

冬季オリンピック出場5回。1994年リレハンメルオリンピック:1500m16位。 2002年ソルトレークシティオリンピック:3000m6位入賞、5000m8位入賞、1500m9位、1000m失格2006年トリノオリンピック女子チームパシュート団体追い抜き)4位入賞、3000m14位、1500m15位、1000m17位。 2010年バンクーバーオリンピック:1500m19位、女子チームパシュート小平奈緒穂積雅子とともに日本女子スピードスケート史上初となる銀メダル獲得35歳でのメダル獲得当時としては日本の冬五輪最年長記録であった2014年ソチオリンピック:1500m25位。 1998年長野オリンピックにも代表に選ばれていたが、直前左足首を骨折し出場辞退女子3000m・中総合得点オールラウンド総合得点の現日本記録保持者。このうち1998年記録した総合500m、1000m、1500m3000m得点162.731は、当時世界記録だった。また富士急所属時代には、岡崎朋美とともに2000mリレーでも日本新を樹立(現在も日本記録)した。 2005年のワールドカップソルトレイクシティ大会1500mで約4年半ぶりに更新する1分5456日本新記録マーク全日本スピードスケート選手権大会では6連覇を含む通算8回総合優勝達成した

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:24 UTC 版)

無冠の帝王」の記事における「スピードスケート」の解説

ジェレミー・ウォザースプーン 世界スプリント選手権を4回優勝するなど、1990年代後半から2000年代代表するスピードスケート選手であったが、オリンピックでは4回の出場のうち長野オリンピック銀メダルのみにとどまり、「悲運英雄」と称された。

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 08:43 UTC 版)

2022年北京オリンピックのアルゼンチン選手団」の記事における「スピードスケート」の解説

2021-22年のスピードスケートワールドカップの成績により、1名分女子500m出場枠獲得したMaria Victoria Rodriguezアルゼンチン選手として、初めオリンピックのスピードスケート競技出場した個人 選手種目結果順位Maria Victoria Rodriguez 女子500m 39.70 30 マススタート 選手種目準決勝決勝得点結果順位得点結果順位Maria Victoria Rodriguez 女子マススタート 0 914 - 28

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 00:31 UTC 版)

DECA SPORTA」の記事における「スピードスケート」の解説

1-2人で、ヌンチャク必須ダブルトラック方式行われるスピードスケート。この競技BボタンとZボタンを常に押しながらプレイする。 スタート合図と共にWiiリモコンヌンチャク同時に振るとスタートダッシュとなり、その後交互に小刻みに素早く振るほど速く滑ることかできるスタートダッシュ終了すると、ストレート走行突入する交互に素早く動く左右メーター溜まった時にWiiリモコン(右のメーター)やヌンチャク(左のメーター)を振ると、加速することができる。溜まっているほど大きく加速することが可能。またカーブでは右のメーターだけとなるが、同じ要領Wiiリモコン振れば加速できるヌンチャク操作使用しない)。 実際試合とは異なりフライング等のファール存在しないが、開始前にあらかじめWiiリモコンヌンチャク振り続けた場合スタートダッシュ成功しない。 「オープンマッチ」では、「COM強さ」以外に設定できる項目は存在しないまた、チャレンジ」では制限時間内にどれだけの距離を滑れるかを競う

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:43 UTC 版)

オランダのスポーツ」の記事における「スピードスケート」の解説

スピードスケートはオランダ発祥競技であり、一般的にオランダ国技とされている。1972年札幌五輪3冠達成したアルト・シェンク始め数多くメダリスト輩出しており、指導者他国ヘッドコーチとして招聘される例も多い。2006年トリノ五輪2010年バンクーバー五輪ではそれぞれ3つの金メダル獲得している。その中で2014年ソチ五輪では、男子500m10,000mと女子1,500m表彰台オランダ勢が独占するなど、通算23個のメダル獲得している。また、ショートトラックスピードスケート人気も高い。

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:29 UTC 版)

兄弟スポーツ選手一覧」の記事における「スピードスケート」の解説

植松純(英語版)、植松仁(ともにショートトラック、仁は競輪転向加藤美佳*、加藤美善*(美佳ショートトラック美善はスピードスケートとショートトラック両方美佳息子吉永一貴(英語版)) 菊池彩花*、菊池悠希*、菊池萌水*、菊池純礼*(悠希と萌ショートトラック、純礼はスピードスケートとショートトラック両方黒岩康志黒岩悟 齋藤仁美*、齋藤悠齋藤慧齋藤駿(4人ともショートトラック髙木菜那*、髙木美帆* 盧善英*、盧珍圭(英語版)* 野崎千春*、野崎貴裕 エリック・ハイデンベス・ハイデン*(共に自転車ロードレースでも実績あり) 宮部保範宮部行範

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:00 UTC 版)

中華人民共和国のスポーツ」の記事における「スピードスケート」の解説

6つ屋内スピードスケート競技場がある(長春大慶、哈斉、チチハル瀋陽ウルムチ)。2012年3つの屋外競技場がオープンした阜康カラマイ汪清)。

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スピードスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 15:26 UTC 版)

ウィンタースポーツ」の記事における「スピードスケート」の解説

詳細は「スピードスケート」を参照 ロングトラックは、1周400mトラックスケート滑りスピード競う内側と外側2つコース分かれたダブルトラックレースと、走路仕切られていないシングルトラックレースがある。

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スピードスケート

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 04:55 UTC 版)

名詞

スピードスケート

  1. アイススケート一つスケートリンク周回し、ゴールタイムの速さ競う競技

関連語

翻訳


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