セメント質とは? わかりやすく解説

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セメント‐しつ【セメント質】

読み方:せめんとしつ

歯根象牙質覆っている特殊な組織白亜質

「セメント質」に似た言葉

セメント質

読み方せめんとしつ
【英】:Cementum

セメント質は細胞乏しい叢状の骨質であって、その膠原線維には歯根膜線維(シャーピー線維Sharpey's fiber)が係留して、ともに歯槽壁とゾウゲ質とを結びつける

セメント質

歯根部(歯の根っこ)の表面を覆う歯組織のこと。

セメント質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 22:08 UTC 版)

セメント質(セメントしつ、Cementum)または白亜質とは、歯根象牙質外表を覆う非血管性の結合組織である硬組織で[1]歯根膜線維を歯根に付着させる役割を持つ[2]


  1. ^ Cate p.317
  2. ^ a b 須田 2007, p. 47.
  3. ^ a b c 田中, p.24
  4. ^ Cate p.321-322
  5. ^ 藤田恒太郎ら (2000) p.18
  6. ^ 藤田恒太郎ら (2000) p.19
  7. ^ Oral Studio歯科辞書 セメント - エナメル境
  8. ^ a b 栁澤 (1996)p.19
  9. ^ 栁澤 (1996)p.11
  10. ^ 福島, 千史; 山本, 恒之; 川浪, 雅光; 脇田, 稔 (2006). セメント象牙境の構造と機能に関する免疫組織化学的研究. doi:10.14833/amjsp.2006f.0.36.0. https://doi.org/10.14833/amjsp.2006f.0.36.0. 
  11. ^ 紀之, 大泰司 (1977). “齢査定法に関する総説”. 哺乳類科学 17 (1): 1_1–7. doi:10.11238/mammalianscience.17.1_1. https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/17/1/17_1_1_1/_article/-char/ja/. 
  12. ^ 大泰司, 紀之「第33回シンポジウム記録「哺乳類の歯について」,歯の年輪による哺乳類の年齢査定」1990年、doi:10.11238/mammalianscience.30.19 
  13. ^ a b 中塚, p.72
  14. ^ Cate p.8
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  16. ^ Okano, Hiroyuki (2000). “Study to the Case Group that Cemental Tear was Doubted Clinically”. The Journal of Clinical Dentistry 21 (2): 187–191. doi:10.14399/jacd1999.21.187. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd1999/21/2/21_2_187/_article. 
  17. ^ 森, 厚二 (1992年4月30日). “Hypercementosisの1症例”. 松本歯学. pp. 60–63. 2023年12月15日閲覧。


「セメント質」の続きの解説一覧

セメント質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/18 05:26 UTC 版)

歯の発生」の記事における「セメント質」の解説

セメント質は歯の発生の中でエナメル質象牙質比べて遅れて作られるセメント芽細胞がセメント質を産生する無細胞セメント質と有細胞セメント質の二種類がある。 二種類のうち、無細胞セメント質が先に作られるセメント芽細胞濾胞上皮細胞から分化する。ヘルトビッヒ上皮鞘が下がり始めた時、セメント芽細胞歯根表面に届く。セメント芽細胞は歯から遠ざかる前に歯面に直角にコラーゲン繊維分泌するセメント芽細胞移動すると共に、さらに多くコラーゲンが、繊維の束を長く厚くするために産生される。骨シアロタンパク質やオステオカルシンのようなコラーゲン性のタンパク質分泌される無細胞セメント質は、タンパク質繊維含んでいる。石灰化が起こると共にセメント芽細胞はセメント質から離れ表面残され繊維は、最終的に歯根膜となる。 有細胞セメント質は歯の形成がほぼ終わり対合歯と咬合した後から作られる。有細胞セメント質は、歯根膜の束の周囲急速に形成される。有細胞セメント質を作るセメント芽細胞移動が間に合わず、それ自身産生するセメント質の中に閉じこめられるうになる。この細胞セメント細胞と呼ぶ。 有細胞セメント質を作るセメント芽細胞無細胞セメント質を作るセメント芽細胞由来異なっていると考えられている。現在存在する主な仮説のうち一つは、無細胞セメント質を産生するセメント芽細胞が歯小嚢から発生している一方、有細胞セメント質を産生するセメント芽細胞は、骨隣接部から来ていると言われている。それにもかかわらず、有細胞セメント質は単根歯において通常つからないことが知られている。小臼歯及び大臼歯において、根先端部と根間部でのみ見つかる。

※この「セメント質」の解説は、「歯の発生」の解説の一部です。
「セメント質」を含む「歯の発生」の記事については、「歯の発生」の概要を参照ください。


セメント質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 20:43 UTC 版)

ヒトの歯」の記事における「セメント質」の解説

詳細は「セメント質」を参照 セメント質は歯根を覆う特殊なのような物質で、約45%の無機質(主にヒドロキシアパタイト)、33%有機質(主にコラーゲン)、22%の水分からなる。セメント質は歯根内部セメント芽細胞 より分泌され歯根部で最も厚い。色合い黄色がかっており、象牙質エナメル質よりも柔らかい。セメント質の主な役割は、歯周靭帯安定のため歯に付着できる媒体としての機能である。セメント-エナメル境では、セメント質は細胞成分不足のため無細胞であり、この無細胞型が歯根少なくとも2/3覆っている。セメント質の透過性が多い形態である細胞型セメント質が、歯根頂部の約1/3を覆っている。

※この「セメント質」の解説は、「ヒトの歯」の解説の一部です。
「セメント質」を含む「ヒトの歯」の記事については、「ヒトの歯」の概要を参照ください。


セメント質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:00 UTC 版)

「歯」の記事における「セメント質」の解説

歯根全面を覆う硬組織。約60%がヒドロキシアパタイト主成分とする無機質25%有機物15%がからできている。

※この「セメント質」の解説は、「歯」の解説の一部です。
「セメント質」を含む「歯」の記事については、「歯」の概要を参照ください。

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