ノンバイナリー・ジェンダー
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 06:27 UTC 版)
ノンバイナリー(英語: non-binary)[注釈 1]およびジェンダークィア(英語: genderqueer)は、男性または女性だけではないジェンダー・アイデンティティ(ジェンダー・バイナリーの外にあるアイデンティティ)を意味するアンブレラタームである[2][3]。通常、ノンバイナリーの人々は、出生時に割り当てられた性別とは異なる性別を自認するため、ノンバイナリーのアイデンティティはトランスジェンダーの1つと考えられることが多い[3]。ただし、ノンバイナリーの人々の中には、自分をトランスジェンダーだと考えない人もいる[4][5]。
- 1 ノンバイナリー・ジェンダーとは
- 2 ノンバイナリー・ジェンダーの概要
ノンバイナリー(Xジェンダー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 09:26 UTC 版)
「トランスジェンダー」の記事における「ノンバイナリー(Xジェンダー)」の解説
詳細は「Xジェンダー」を参照 トランスジェンダーの中で、性自認が男女のいずれでもない性となる者を「ノンバイナリー(Xジェンダー)」という。「Xジェンダー」は主に日本で使われる用語で、英語圏における「ノンバイナリー」とほぼ同様の意味である。また、社会における男女二元論的な規範とは異なるかたちで自分を認識したり、表現したりする人の総称として「ジェンダー・ノンコンフォーミング(英語版)」という言葉もある。 これに当てはまるのは主に「両性」や「無性」や「中性」の性同一性を持つ者である。その様相は多様であり、その中には同一視する性別が変わる者や、心の部分部分で違う性に同一化する者等がいる。個人差はあるが、自分の心が男女どちらか判らず混乱を覚えたり、男女どちらかの性であることを強要される環境に対し、拠り所の無さや違和感や苦痛を覚える。ただし「Xジェンダー」のこの様相は、記憶のあるスイッチング(人格変換)を有する非典型例の解離性同一性障害の症状とも酷似しており、入れ替わる異性の心は乖離した人格であった報告例もあるため、一概に性同一性障害であると思いこむのは早計である[要出典]。 これらXジェンダー者の場合、(性同一性障害当事者は男性女性のどちらかに同一性を持つと考えられがちで)医療的な性同一性障害の診断基準には適合しないとされることがあるが、実際の診療の場では、DSM5の「性別違和」の診断基準においてオールタナティブな性別のあり方を記載しているため、精神科に行けば中性や無性等もまた精神科疾患の範疇内に入る。 また、「トランス」という接頭辞が、「世間においての、「男性」「女性」という二元論的性別観を前提に一方の性別から他方の性別への完全な移行」を表すニュアンスをもつことから、例えば「Xジェンダー」のような独自の性別をもつ者や、社会的制度としてのジェンダー自体を否定する者は、ジェンダーベンダー(gender bender、性別をねじ曲げる人)、ジェンダーブレンダー(gender blender、性別を混合する人)、ジェンダークィア(genderqueer、既存の性別の枠組みにあてはまらない、または流動的な人)と名乗る場合もある。
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