ブロー成形
パリソンと呼ばれる中空で円筒状の溶けた樹脂を上方から押し出し、横方向に開いた型の間に垂らす。型の下端まで垂れたら型を締め、上部からパリソンの中に圧縮空気を送り込んで、パリソンを型の形状部に張り付けて冷却し、袋状のものを成形する方式。雌型だけでいいという利点がある。成形の形状精度、時間などの生産性には限度がある。スポイラー、タンクなど袋状のものに適している。とくに自動車のガソリンタンクは、鋼板では成形上無理なものができるので、近年ブローの増加が著しい。ピットボトルは射出ブロー成形といわれ、射出でビン状のものをつくり、それを再加熱して延伸し、ブローするという方法が一般的である。
ブロー成形
熱可塑性樹脂の成形加工法の一つで、中空成形ともいう。樹脂を成形してボトル容器などを作る場合、射出成形のように金型間に樹脂を充填する方法では、ボトルの口に対して胴の方が太いため、容器内の中子(金型)が取り出せない。そこで空気圧を利用したブロー成形が良く使用される。
ブロー成形の方法は、パリソンと呼ばれる原料を溶融させパイプ状にしたものを、分割した金型内に押し出し、金型を閉じてからパリソン内に注射針を通じて空気を吹き込み成形する。パリソンは空気圧により膨らみ、外側の金型に押しつけられ、冷却されて中空状に固化するので、その後金型を開いて製品を取り出す。
この方法では、ボトルのほか各種タンクなどの容器類や、中空成形による軽量を利して外壁や自動車外装部品などが作られる。
適している分野・使用事例
ブロー成形
ブロー成形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 19:32 UTC 版)
ペットボトルやポリタンクの製造と同様に溶融した樹脂に内圧を加えて加工するブロー成形が一部の製品に導入されている。1/12スケールのガンダムのように細部の再現性は射出成形品に劣るものの、金型の製造費用が1桁から物によっては2桁低いので初期投資費用がかからず、少量生産に適する。
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