プリオン【prion】
プリオン
酵母からヒトまで広く存在するタンパク質で、構造が変化し病原型になると羊のスクレイピーや牛海綿状脳症(BSE)を引き起こす。正常型の生体内機能は不明。
酵素タンパク質モチーフなど: | フィブロネクチン受容体 ブラジキニン ブラジキニン受容体 プリオン プレプロインスリン プロインスリン プロゲステロン受容体 |
プリオン
プリオンには正常型プリオンと異常型プリオンの二種類があり、一般に感染性のないものを正常型プリオン、感染性をもつものを異常型プリオンと呼び分けている。正常型プリオンは、機能や働きに不明な点が多い。一方、異常型プリオンは、ウシ海綿状脳症 (BSE、もしくは狂牛病)、ヒツジやヤギのスクレイピー、ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病などの原因とされる感染因子。
遺伝子を持たない特殊な病原体で、タンパク質から成るプリオンタンパク質そのものが感染性病原体である。普通の細菌やウイルスを死滅させるどのような方法でも感染能力を消失させることができない。海綿状脳症の病原は、動物の身体の中にあるタンパク質の一種「プリオン」が何らかの理由で正常型から異常型に変化し、異常型プリオンが次々に正常型のプリオンを異常型に変化させ、分解されずに脳や脊髄などに蓄積して、それが原因で発症するとされている。
症状としては、起立不能や歩行困難など運動障害で、最終的には脳(中枢神経細胞)が変性し、脳自体の至るところに空洞ができ、死に至る。
プリオン ( prion )
プリオン
プリオン [Prion]
プリオン
プリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 07:03 UTC 版)
プリオン(英: prion[注釈 1])は、タンパク質から成る感染性因子である。一般的用法としてプリオンは理論上の感染単位を意味する。科学的表記でPrPCは多くの組織に認められる内因型のプリオンタンパク質(PrP)を指し、他方、PrPSCは神経変性を惹起するアミロイド斑形成の原因となるミスフォールド型のPrPを指す。プリオン(prion)の語は、「タンパク質性の」を意味する英語のproteinaceousと「感染性の」を意味するinfectiousの頭文字に加えて、ビリオン(virion)との類似から派生して造られた合成語である[1]。
- 1 プリオンとは
- 2 プリオンの概要
プリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/03 08:28 UTC 版)
「Plague inc.」の記事における「プリオン」の解説
パラサイトを攻略することで選択可能になる。自己進化のスピードが遅く、発見されにくい。固有能力はCure開発の速度を低下させる「神経萎縮」。
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プリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 18:51 UTC 版)
「Plague Inc.」の記事における「プリオン」の解説
パラサイトを攻略することで選択可能になる。自己進化のスピードが遅く、発見されにくい。固有能力はCure開発の速度を低下させる「神経萎縮」。
※この「プリオン」の解説は、「Plague Inc.」の解説の一部です。
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プリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 15:50 UTC 版)
詳細は「プリオン#酵母など菌類におけるプリオン」を参照 プリオンは感染可能なタンパク質の形態である。一般に、タンパク質は異なる細胞機能を受け持つ立体構造をとる。一部のタンパク質は、複数の立体構造をとるように変化でき、その一例としてプリオンがある。プリオンは多くの場合、感染症(伝達性海綿状脳症)の関連で言及される。しかしながら、より一般的には、同じアミノ酸配列のタンパク質を自然状態から感染性立体構造へ触媒的に変換するタンパク質をプリオンと定義する。この後者の意味合いにおいてプリオンは、ゲノムを変更せず表現型の変化を誘導することができるエピジェネティックな媒介物と見ることができる。 菌類のプリオン(英語版)は、引き起こされる感染性表現型がゲノムの変更なく継承されるため、エピジェネティクス的と考えられている。1965年と1971年に出芽酵母で発見されたPSI+(英語版)とURE3は、二つの最も研究されているこのタイプのプリオンである。プリオンは、凝集中のタンパク質の表現型を転換させる効果を持つことができ、オリジナル型のタンパク質の活性を低下させる。PSI+細胞では、翻訳終結に関与する正常型タンパク質Sup35pの消失が、リボソームの高率の終止コドンの読み飛ばしと他の遺伝子のナンセンス突然変異の抑制をする効果を引き起こす。Sup35がプリオンを形成する能力は、進化的に保存された形質かもしれない。これは、PSI+状態に切り替え、早期終止コドン変異させ、通常は機能していない遺伝的特徴を発現させる適応的優位性を酵母に与えている可能性がある。
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