満貫
マンガン【(ドイツ)Mangan】
読み方:まんがん
マンガン族元素の一。単体は銀白色の金属で、鉄より硬くてもろい。鉄に次いで広く分布し、主鉱石は軟マンガン鉱など。動植物体にも微量含まれ、発育・代謝に不可欠。合金添加剤や鋼の脱酸剤などに利用。元素記号Mn 原子番号25。原子量54.94。
まん‐がん〔‐グワン〕【万巻】
マンガン【満貫】
まん‐がん〔‐グワン〕【満願】
マンガン(Mn)
地殻中に存在する生物には必須元素の一種ですが,マンガンの製造,粉砕,マンガン塩類を製錬する時,マンガン鉱(褐石,MnO2)により中毒をおこすことがあり,慢性神経症(マンガン病)になる。マンガン塩による中毒については不明です。また,マンガンによる職業的中毒の例は比較的少ない。水道水質基準…0.3mg/L,排水基準(溶解性)…10mg/L以下
マンガン(Mn)
マンガン
マンガン
マンガン
マンガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 08:51 UTC 版)
マンガン(満俺[1]、独: Mangan、英: manganese、羅: manganum)は原子番号25の元素。元素記号はMn。
- ^ a b c 新村出編『広辞苑 第六版』岩波書店、2008年、2672頁。
- ^ 寄与者:池田黎太郎, 市毛みゆき, 杉田克生, 『元素名語源集』 2014年, 千葉大学教育学部養護教育講座, doi:10.20776/B9784903328164, ISBN 9784903328164
- ^ 桜井弘『元素111の新知識』講談社、1998年、139~140頁。ISBN 4-06-257192-7。
- ^ 『地理 統計要覧 2014年版』二宮書店、2014年、96頁。ISBN 978-4-8176-0382-1。
- ^ 太田, 恵造『磁気工学の基礎 I』共立出版、1973年。ISBN 4-320-00200-8。
- ^ 日本人の食事摂取基準(2015年版)
- ^ Dietary Reference Intakes for Vitamin A, Vitamin K, Arsenic, Boron, Chromium, Copper, Iodine, Iron, Manganese, Molybdenum, Nickel, Silicon, Vanadium, and Zinc.. Institute of Medicine (US) Panel on Micronutrients.Washington (DC): National Academies Press (US). (2001)
マンガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/17 04:20 UTC 版)
マンガン(VII, IV, III)イオンを含む溶液は、水素化ホウ素ナトリウム溶液によってMn(II)へ還元されるとき化学発光(690nm)を示す。
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マンガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)
健全な葉におけるマンガン(Mn)含有率は乾物当たり数十〜数百mg/kgであり、これが10〜20mg/kg以下になると欠乏症が生じる。Mn不足の原因となる土壌は、pHが高いか、堆肥を大量に連用されたものである。後者の原因として、有機物が多い土壌でpHが6.5になると、Mn酸化細菌が活発になりMnイオンを不溶性の二酸化マンガン(MnO2)にする。このような土壌では、Mn濃度が高くとも欠乏症を引き起こす。 Mn不足は、葉上の変色斑点の発生といった着色異常を生じさせる。野菜類では上位葉に、麦類では下位葉に葉脈間クロロシスや褐色斑点、線状のネクロシスが生じる。Mn不足に対しては硫酸マンガン(MnSO4)の葉面散布が有効である。 過剰症は、酸性、鉱山跡地、排水不良の土壌などで発生する。また、蒸気消毒や熱水消毒を施した後でも生じる。これは、消毒によって分解生成する易分解性有機物によってMn酸化物が還元されてイオンとなり、さらに微生物の死滅によってMnの酸化が進行しにくくなるためである。過剰症となるMn濃度は植物種や品種の間で大きく異なる。例えば、トウモロコシでは乾物当たり200mg/kgであるが、大豆で600mg/kg、ヒマワリで5,300mg/kgである。 過剰害の症状は、葉脈・葉柄・毛茸基部の褐変・黒変、葉身での小さく不規則な褐色斑点、葉縁部でのクロロシスなどである。斑点の原因は酸化されたフェノール性化合物の蓄積であり、これは過剰な吸収でアポプラストとシンプラストでペルオキシダーゼが異常に活性化するためである。過剰症の対策は土壌pHの増大、もしくはケイ酸塩の施用である。稲の場合、ケイ酸は根表面へのMn酸化物の沈着を促進し、地上部へのMn輸送を抑制する。一方、ササゲ、カボチャ、キュウリでは葉のMn含有率は低下しないが、症状は軽減される。このとき、ケイ酸は細胞壁へのMnの沈着を増やす。 Mnは光合成に必要である。Mnを含む植物酵素には、光化学系II(PSII)複合体の構成員と、光化学系から発生する活性酸素種の除去をするスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)が含まれる。クロロプラスト中のMnはほぼすべて、チラコイド膜に結合しているPSIIのMn酵素である。葉に存在するSODの90%以上はクロロプラストで、4〜5%だけがミトコンドリアに分布している。Mn-SODはこの微量の分布先であるミトコンドリアとペルオキシソームにある。Mnが不足するとミトコンドリアの呼吸機能が損なわれる。 Mn酵素は光合成のほか、様々な生理反応に関与している;TCA回路のリンゴ酸脱水素酵素やイソクエン酸脱水素酵素、窒素代謝のアルギナーゼ、リグニンなどのフェノール化合物の代謝およびシキミ酸経路のフェニルアラニンアンモニア分解酵素やペルオキシダーゼ。また、インドール酢酸(IAA)の代謝に関与するIAA酸化酵素の活性にもMnが関わっている。Mnによる酵素の活性化はマグネシウムで代替できる場合が多い。しかし、PEK型C4植物の維管束鞘細胞クロロプラストでの脱炭酸を行うPEPカルボキシラーゼの活性化はマグネシウムで代替できない。 Mnはタンニンやアルカノイドの蓄積を促進する。Mn嗜好性植物は水生植物と木本性植物に多く見られ、これらの植物ではタンニンに富み、皮なめしように用いられる。イヌホオズキなどはアルカノイドとMnを多く含む。チョウセンアサガオにMnを微量与えるとアルカノイド含量、アルギナーゼ活性およびタンパク質含量が著しく増加する。タンニン・アルカノイドとMnの関連性の背景には、タンニンとアルカノイドは極めて強力な還元剤であり、Mnは最高の酸化状態で強力な酸化剤であるためである。植物体内で両者は平衡を維持している。 植物や微生物は土壌中の不溶性Mnを可溶化させ、Mnを細胞内へと取り込む。可溶化は、プロトンや低分子有機化合物(有機酸、アミノ酸、フェノール性化合物)を分泌により行う。これらの化合物は、好気的な土壌環境でMnの形態として高い割合で存在する酸化物を還元して溶出させる。可溶化したMnの取り込みは、ZRT/IRT関連タンパク質[ ZRT/IRT-related protein: ZIP]ファミリー、自然抵抗性関連マクロファージタンパク質[ natural resistance-associated macrophage protein: Nramp]ファミリー、カチオン交換輸送体[ cation exchanger: CAX]ファミリー、カチオン拡散促進タンパク質[ cation diffusion facilitator protein: CDF]ファミリーなどが属する膜輸送体が担う。この中で、根での取り込みに重要なのはZIPファミリーのIRT1である。IRT1は基質特異性が広く、Mnイオン以外にも鉄(II)イオン、亜鉛イオン、銅イオン、コバルトイオン、カドミウムイオンの輸送に関わる。シロイヌナズナを用いた試験では、可溶性Mn濃度が低い土壌からのMnの取り込みにおいてNrampファミリーのNramp1が必須であることが示された。 余剰のMnは液胞へと輸送され、貯蔵される。貯蔵MnはNrampファミリーのAtNramp3および4により液胞から放出され、光合成に利用されるために葉肉細胞の葉緑体へと運搬される。液胞への区画化は、細胞質内のMn濃度が過剰にならないようにする意味もある。液胞への輸入を担うCAX2やCAX様輸送体は、Mn過剰な環境における過剰害に対する耐性に重要である。熱帯性のマメ科植物Stylosanthes hamataでは液胞への輸送は、CDFファミリーのShMTP1が関与している。シロイヌナズナから、ShMTP1と近似の膜輸送体AtMTP11が発見されており、同様の役割を持つと考えられている。 シアノバクテリアの葉緑体や酵母のミトコンドリアでの輸送体は発見されているが、植物において葉緑体、ミトコンドリア、ゴルジ体へのMn輸送機構は明らかになっていない。 Mn超集積植物は現在のところ12種類しか知られていない。Mn超集積植物とは、地上部乾燥重量1kg当たり10,000mg以上のMnを蓄積することができる植物と定義されている。この中でも、コシアブラは(Mn濃度が)普通の土壌からでもMnのみを特異的に集積する。この植物は根からプロトンを放出し、体内ではシュウ酸と結合させたMnを細胞壁や液胞に蓄えている。以下に、Mn超集積植物とそのMn含有率(mg/kg)を示す。 キョウチクトウ科Alyxia rubricaulis 14,000mg/kg ウコギ科Eleutherococcus sciadophylloides (コシアブラ) 7,900mg/kg ニシキギ科Maytenus bureaviana 33,750mg/kg M. pancheriana 16,370mg/kg M. sebertiana 22,500mg/kg オトギリソウ科Garcinia amplexicaulis 10,500mg/kg フトモモ科Eugenia clusioides 10,880mg/kg Eugenia spp. 13,700mg/kg Austromyrtus bidwillii 19,200mg/kg ヤマゴボウ科Phytolacca acinosa Roxb. 19,300mg/kg ヤマモガシ科Beaupreopsis paniculata 12,000mg/kg Macadamia angustifolia 11,590mg/kg M. neurophylla 55,200mg/kg
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マンガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:09 UTC 版)
ミトコンドリアの中でエネルギー産生を助けている。マンガンは、炭水化物(糖質)と脂質を分解する酵素を活性化させ、尿酸の代謝を助ける働きがある。また、下垂体機能の向上、各種ホルモン分泌を活性化に関与する。骨の成長に欠かせない。30歳-49歳女性で3.5mg、同じく男性で4.0mgが1日の目安量とされている。
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マンガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:10 UTC 版)
常温安定相であるα-マンガンは単位胞あたり58個の原子を含む複雑な立方晶であり、原子の位置により4種類の異なるスピンを持っていると考えられている(詳細はいまだ明らかになっていない)。
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マンガン
出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 13:48 UTC 版)
語源
オランダ語 mangaanより。すでに宇田川榕菴の舎密開宗で使われている。[1]
名詞
マンガン
発音(?)
- ま↘んがん
翻訳
- アイスランド語: mangan (is) 中性
- アイルランド語: mangainéis (ga) 女性
- アストゥリアス語: manganesu (ast) 男性
- アフリカーンス語: mangaan (af)
- アラビア語: منجنيز (ar) (manganīz) 男性
- アルバニア語: mangan (sq) 男性
- アルメニア語: մանգան (hy)
- イタリア語: manganese (it) 男性
- イディッシュ語: מאַנגאַנעז (yi) 男性, מאַנגאַן (yi) 男性
- インターリングア: manganese (ia)
- ウェールズ語: manganîs (cy)
- ヴォラピュク: manganin (vo)
- ウクライナ語: марганець (uk) 男性
- ウズベク語: marganets (uz), марганец (uz)
- 英語: manganese (en)
- エストニア語: mangaan (et)
- エスペラント: mangano (eo)
- オランダ語: mangaan (nl) 中性, manganium (nl) 中性
- カザフ語: марганец (kk)
- カシューブ語: mangan (csb)
- カタルーニャ語: manganès (ca) 男性
- ガリシア語: manganeso (gl) 男性
- ギリシア語: μαγγάνιο (el) 中性
- グルジア語: მარგანეცი (ka)
- コーンウォール語: manganus (kw)
- スウェーデン語: mangan (sv) 中性
- スコットランド・ゲール語: mangaineis (gd)
- スペイン語: manganeso (es) 男性
- スロヴァキア語: mangán (sk) 男性
- スロヴェニア語: mangan (sl) 男性
- セルビア・クロアチア語:
- タイ語: แมงกานีส (th) (maengkānīt)
- タガログ語: mangganeso (tl)
- タジク語: манган (tg)
- タミル語: செவ்விரும்பு (ta)
- チェコ語: mangan (cs) 男性
- 中国語: (繁): 錳/ (簡): 锰 (měng)
- 朝鮮語: 망간 (ko) (manggan), 망가니즈 (ko)
- デンマーク語: mangan (da) 中性
- ドイツ語: Mangan (de) 中性
- トルコ語: mangan (tr)
- 西フリジア語: mangaan (fy)
- ノルウェー語: mangan (no) 中性
- バスク語: manganesoa (eu)
- ハンガリー語: mangán (hu)
- ヒンディー語: अयस (hi) (ayas)
- フィンランド語: mangaani (fi)
- フェロー語: mangan (fo) 中性
- フランス語: manganèse (fr) 男性
- フリウリ語: manganês (fur) 男性
- ブルガリア語: манган (bg) 男性
- ブルトン語: manganez (br) 男性
- ベトナム語: mangan (vi)
- ヘブライ語: מנגן (he) (mangán)
- ベラルーシ語: марганец (be) 男性
- ペルシア語: منگنز (fa) (mangènèz)
- ポーランド語: mangan (pl) 男性
- ポルトガル語: manganês (pt) 男性 (ブラジル), manganésio (pt) 男性 (ポルトガル)
- マケドニア語: манган (mk) 男性
- マルタ語: manganiż (mt)
- マレー語: mangan (ms), batu kawi (ms)
- マン島語: manganais (gv)
- モンゴル語: манган (mn)
- ラテン語: manganum (la) 中性
- ラトヴィア語: mangāns (lv)
- リトアニア語: manganas (lt)
- ルーマニア語: mangan (ro) 中性
- ルクセンブルク語: Mangan (lb)
- ロシア語: марганец (ru) 男性
参照
「マンガン」の例文・使い方・用例・文例
- 過マンガン酸カリウム.
- マンガン酸
- 溶液およびマンガン酸塩にのみ存在する二塩基酸(H2MnO4)
- 化学的にマンガンに類似し、いくつかの合金で使用される珍しい重い多価金属元素
- マンガン四酸化物から成る鉱物
- ハウスマン鉱として自然に見つけられたマンガンの酸化物
- 基礎的な酸化マンガンから成る黒い鉱物
- マンガンとバリウムの水和された塩基性酸化物から成る鉱物
- 二酸化マンガンから成る鉱物
- マンガン炭酸塩から成る鉱物
- 結晶性のケイ酸マンガンから成るピンク、または赤の鉱物
- ニッケル、銅および他の金属(鉄、マンガン、アルミニウムなど)の合金
- 大気温度でオーステナイトを保有するだけのニッケル、クロミウムまたはマンガンを含む鋼鉄
- 強度を上げるため、1−4パーセントのマンガンを含んだ真鍮
- 鋼鉄で、マンガン含有量が比較的多い(10−14%)もの
- アニオンとしてマンガンを含むマンガン酸の塩
- 過マンガン酸の濃い紫色の塩
- 溶液、または過マンガン酸塩の塩の溶液においてのみ知られている不安定な紫色の酸(HMnO4)
- マンガンを含んでいる銑鉄
- 鉄とマンガンの酸化タンタルからなる鉱物で、コロンバイトとともに、または、粗い花崗岩の中で生じる
マンガンと同じ種類の言葉
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