モト2711形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 16:46 UTC 版)
「近鉄モト2711形電車」の記事における「モト2711形」の解説
基本的にはモト2700形のレイアウトを踏襲し、両端に鋼製乗務員室をそれぞれ設け、いずれも連結面側に3枚の窓を設け下部にアンチクライマーを装着した非貫通構造の妻面を備える。 両端の乗務員室の間はすべて無蓋の平坦な荷台となっており、背の低い鋼製のあおり戸を設置している。荷台部の垂下防止対策として車体の両側面床下にトラス棒を取り付け、中心部のターンバックルを回転させることで車体の反りを矯正可能としているのはモト2700形と同様である。 ただし、技術の進歩を受けて電気溶接による接合部が大幅に増え、リベットは妻窓の上下にのみ取り付けられた補強帯(ウィンドウヘッダー・ウィンドウシル)や扉の周辺に見られる程度と激減し、モト2700形では切妻となっていた一方の妻面の屋根部も丸屋根に変更され、前照灯は屋根上部の中央に灯具を取り付けている。さらに、モト2700形では荷台の上本町(1端)寄りに独立したパンタグラフ台が設置されていたが、本形式では宇治山田(2端)寄り乗務員室の荷台側妻面から部材を突き出すようにしてパンタグラフ台を設置している。 こうした仕様変更により、本形式の外観は基本となったモト2700形と比較して大きく変化している。
※この「モト2711形」の解説は、「近鉄モト2711形電車」の解説の一部です。
「モト2711形」を含む「近鉄モト2711形電車」の記事については、「近鉄モト2711形電車」の概要を参照ください。
- モト2711形のページへのリンク