モンタギュー家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 19:31 UTC 版)
「ロミオ×ジュリエット」の記事における「モンタギュー家」の解説
レオンティーズ・ヴァン・ド・モンタギュー 声 - 石井康嗣 / 幼少:岩男潤子 ロミオとティボルトの父親であり、現ネオ・ヴェローナ大公。自らの権勢にしか興味がなく、民のことはなんとも思っていない暴君である。 実はキャピュレット家に父親を持ち、幼少時代に母親と共に捨てられる(つまり、ジュリエットの親戚である)。娼婦として生計を立てていた母親(声 - 深水由美)もその苦労が祟り病にかかり、死に際に自分の父親がキャピュレット家の貴族であることを打ち明けて息を引き取った。キャピュレット家に憎しみを抱いた理由は自分達を捨てて母親を死に陥れた恨みからきたものである。後にモンタギュー家の養子となり嫡男に毒を盛って当主の座を手に入れ、キャピュレット一族を殲滅するためにティボルトの母親に近付き利用する。後にポーシアと再婚し産まれたのがロミオである。 エスカラスの力を拠り所に富を手にしていたが、その本質を理解していなかったためにエスカラスを枯らしてしまう。圧政を敷いているため人望は薄く、ジュリエットの革命の際には貴族や親衛隊から見捨てられ、最期はマキューシオに殺害される。 ファーストネームのレオンティーズは『冬物語』に登場するシチリア王の名前。 マキューシオ 声 - 柿原徹也 ロミオとティボルトの従兄弟。野心家であり、成り上がるためには何でもする。ロミオのことを快く思っておらず、何か失態を犯すことを期待している。モンタギューに心酔しておりタイタスの勧めで養子となるが、目の前で父タイタスをモンタギューに殺されてからはモンタギューに対し恐怖心を抱くようになる。革命の際に「市民とモンタギューの双方から殺される」という恐怖心から錯乱状態に陥り、モンタギューを殺害する。 ネオ・ヴェローナの崩壊が止まった際に生存が確認できるが、本来はネオ・ヴェローナ城の崩壊に巻き込まれて死亡する予定だった。 ハーマイオニ 声 - 大原さやか ボロメオ侯爵家の一人娘。ロミオの許婚であり、彼を好いている。ジュリエットに嫉妬している、恋のライバル。 名前は『冬物語』のシチリア王妃から。ちなみに彼女の好きなバラの品種「パーディタ」は『冬物語』の王妃ハーマイオニーの娘の名前である。 ポーシア 声 - 久川綾 ロミオの母親。モンタギューのやり方に付いていけず、彼の元を去り現在は修道院にいる。別れた後もモンタギューからは愛されている。 名前は『ヴェニスの商人』に登場する資産家の女性からであり、『ジュリアス・シーザー』のブルータスの妻の名である。 タイタス・ド・マルケージ 声 - 浦山迅 マキューシオの父親。ろくに勤めも果たさず享楽に興じてばかりいるが、若い頃は教養のある人物だった。 実はモンタギューの過去の素性を知っており、大公の地位を守るためにモンタギューの素性を知る者を裏で手を廻して始末してきた。息子をモンタギューの養子にする話を持ちかけた時にそのことに触れて怒りを買い、その晩に「久々に剣を交える」と称して、息子の目の前でモンタギューに殺された。 名前は『タイタス・アンドロニカス』の主人公から。『アテネのタイモン』のタイモンの債権者たちの召使にもこの名がある。 テューバル 声 - 齋藤龍吾 モンタギュー家の親衛隊長。モンタギューに恐れを抱く小心者だったが、革命の際には「街ごと市民を焼き払え」と命じたモンタギューを見限り、ネオ・ヴェローナ城の門を開き無血開城を実現させる。 名前は『ヴェニスの商人』に登場するシャイロックの友人のユダヤ人から。 セリモン 声 - 麻生智久 憲兵隊長。モンタギューの圧政の手先として市民に暴力を振るう。革命の際の顛末は直接描写されていないが、部下の憲兵隊がキャピュレット軍に降伏していることから、自身も降伏したものと思われる。 名前は『ペリクリーズ』に登場する医者から。 アブラム 声 - 飯田浩志 ヴィットーリオ一家の暗殺を命じられた親衛隊員。任務に失敗し、一人生きて帰され虚偽の報告をしたため親衛隊から外された。その後、名誉挽回のためカミロの情報を元にキャピュレット家残党のアジトを襲撃するが、ジュリエットの捕縛に失敗し始末される。 アブラムという登場人物はシェイクスピア作品にはいないが、『ロミオとジュリエット』にはアブラハムというモンタギュー家の召使がいる。
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