ラ・ギアス人の操者
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「魔装機神シリーズの登場人物」の記事における「ラ・ギアス人の操者」の解説
プレシア・ゼノサキス (Pulesia Zenosakis) 声 - こおろぎさとみ 初出は『EX』。ゼオルートの娘であり、マサキの義理の妹にあたる。大地系(森)の魔装機「ディアブロ」の3代目操者(初代は地上人のマドック、2代目はミオ)。12歳(『LOE』第1章の時点では10歳)。蜂蜜色の髪に左側に結わえたサイドテールが特徴。父ゼオルートはシュウとの戦いで亡くなり、その際マサキに詰めよって関係が悪化したこともあったがほどなく和解。現在はマサキだけが唯一、一緒に暮らす家族(母親は存命だが、家を出ている)である。ラングラン人であるがまだ成人していないので、ミドルネームは付いていない。明るいしっかり者であるが、少々わがまま。マサキに対してはブラコンというか異性として認識している節があり、リューネに対して暗にライバル宣言をしたりウェンディとリューネの前で長々と抱きついたりなどしている。 『LOE』以降とそれ以前の作品では性格にかなり違いが見られ、顔グラフィックも河野さち子が原画を担当する以前と以後では他の魔装機神メンバーと比較してもかなり変わっている。『第4次』では「いつか兄よりも目立ちたい」という内容の終了メッセージで張り切っていた。家事全般を得意とし、生活能力に乏しいマサキやゼオルートにとっては生命線ともいえる存在。マサキから教わった日本料理も難なく習得しており、『第2次OG』ではゼオラやショウコも称賛するほどである。また、花が好きで、食べられる草花にも詳しく、マサキからは「サバイバル能力が高い」と評されている。 マドックにディアブロに乗せて貰ったことが何度かあるらしく、まだ幼いながらも魔装機の操縦の腕はなかなかのものである。感性が鋭く敵の気配を察知することも出来る(逆にマサキは鈍感なせいか会敵直前まで気付かなかった)。父ゼオルートの神祇無窮流の剣技を間近で見ていたため、その技を無意識に身に付けている。ルート次第で設定が変わるものの、ディアブロの必殺技「くるみ割り人形」はゼオルートから教わった神祇無窮流の技「螺旋の型」をうろ覚えで思い出しながらアレンジしたものである。 『LOE』「第2章」では序盤でマサキが彼女に戦力外通告を出すかどうか選択するイベントがあり、戦力外とした場合はマサキと喧嘩して家出してしまう。しかし、この家出は『LOE』「第2章」の分岐に大きく影響している(最終的に必ず仲間になり、また家出させないと必殺技を覚えない)。『ROE』では最初から必殺技を習得している。 『LOE』「第2章」でシュウと共闘する際には特に話は無かったが、『α外伝』では戦闘前会話でのやりとりがあり、シュウを「父の仇」と呼んでいたが当のシュウからは「あなたの今の姿を見たら、ゼオルートはどう思うでしょう?」と斬り返されている。『第4次(S)』でリューネに連れられて地上に来た際、カロッゾ・ロナに誘拐され、リューネがロンド・ベルと戦う羽目になったが、『第4次』ではリューネ、テュッティ、ヤンロンによって救出、『第4次S』では救出に向かったマサキとリューネの前で人質にされるが、その場に居合わせたサフィーネに助け出される。『第2次OG』ではルイーナのアクイラに捕まり、"破滅の王"の元へと連れて行かれそうになったが、鋼龍戦隊によって阻止され、事なきを得ている。『ROE』で再会した時には決闘を挑むが、ゼオルートを尊敬し、その技を使うシュウを見て「許すことは出来ないが、復讐はやめる」と答えた。先祖からヴォルクルスの呪いを受け継いでおり、ゼオルートの存在そのものがその呪いを打ち消すカギであった。しかし、ゼオルートが死亡した10歳の時からその呪いの影響で成長が止まってしまっている。『POJ』では春の祭典(二重螺旋の型)の習得によって呪いは解けているのだが、成長に関しては人より遅くなってしまったらしい。 『α外伝』の戦闘アニメでは、ミニスカート姿で新体操のようにリボンを振り回すアニメーション・カットインが挿入された。その後のDS版『LOE』以降も技の演出やカットイン等が美麗でかなり優遇されている傾向がある。 DS版『LOE』ではゼオルートの死後、バゴニアにいる母親のピアが引き取りの申請をしたが、「お兄ちゃんと一緒にいられなくなる」といって断るイベントが追加されている。 専用BGMは「春風のプレシア」。 セニア・グラニア・ビルセイア 声 - 皆口裕子 初出は『EX』。神聖ラングラン王国の第1王女でモニカの双子の姉。魔力テストに不合格だったため、王位継承権は持っていない。スリーサイズは82・57・82。青みがかった色のショートカット。王族の責任から解放されているためか、明るくおおらかな性格で、おっとり型のモニカと比べると活動的。凄腕のメカニックかつハッカーであり、同時に極度のメカマニア。論理飛躍すら可能なスーパーコンピューター「デュカキス」の開発や、地上のメカを参考にした魔装機「デュラクシール」の設計で才能を発揮している。『LOE』「第1章」の序盤では情報局と設計局の見習い。『EX』では情報局特別監査官に昇進しており、その立場とデュカキスの性能を利用し、ありとあらゆる情報を握っている。『ROE』でも情報機関「セニア機関」を作り、情報を収集している。また、ハッカーとして悪名を轟かせているようで、「セニアに調べられたらそこに機密はない」と言われるほど。ゴシップ好きな面もあり、マサキ・リューネ・ウェンディの三角関係にちょっかいを出して楽しんでいたこともある上、『LOE』の特定ルートのEDでは彼女の登場でマサキ・リューネ・ウェンディの三角関係が治まることになる。 基本的に魔装機の整備担当だが、自らも水系、泉の魔装機「ノルス」(ノルス・レイ)を駆って戦場に立つ。戦闘時には修理などの後方支援を行い、シナリオパートでは情報収集や機体整備などで活躍の場は多く、魔装機神操者達と並ぶ出番の多さである。『EX』でデュラクシールが結果的にフェイルの死期を早めてしまったためか、「第2章」の頃には魔装機の設計は行っていないが、『ROE』ではアンティラス隊に新たに配備された魔装機の開発にも関わっており、また、いずれは魔装機神のように精霊の意志を尊重した上で高位精霊と契約した魔装機を造ってみせる夢を語っている。「第1章」ではジャオームに、『α外伝』ではサイバスターに搭乗したことがあるが、サイバスターについてはオートパイロットで起動している上、正式な操者ではないので戦闘時は防御や回避など可能だが、反撃を含め一切攻撃できないなど、まともに動くことができない。なお、弱点は壊滅的な料理下手であり、オリジナリティと称して、普通は入れない食材を加える悪癖があり、ウェンディは彼女の悪い影響を受けてしまっている。 専用BGMは「情熱のプリンセス」(ROEで追加)。 ザシュフォード・ザン・ヴァルハレビア 声 - 阪口大助 初出は『EX』。通称ザッシュ。男性。18歳。カークスの息子で『EX』当時はカークス軍の士官(階級は少尉)だった。戦場で出会ったリューネに一目惚れをしてしまう。マサキやヤンロンとは、「第1章」の時点で出会っているが、この時点では魔装機神操者に憧れるただの少年だった。とても礼儀正しく、同い年のマサキや年下のリューネに対しても敬語で話す。少々気が弱いが、素直で正義感の強いまっすぐな性格で、そのため、『EX』でカークスのとった行動に疑問を抱き対立することになるが、カークスとの戦いでは、彼に撃墜されると死亡してしまう。レミアという姉がおり、母と共にカークスから後事を託されている。年の割に童顔で(本人曰く母親似)、さらにその性格もあって、頼りない印象を受けるせいか、初登場時にはリューネから坊や呼ばわりされたこともあった。 恋愛に関しては割りと積極的で、ことあるごとにリューネにアプローチを駆けているが、あまり成果はない。もっとも、『EX』ではデートの約束を取り付け、一度だけ「胞子の谷」でデートしている。また、カークス戦で死亡した場合、彼の墓は胞子の谷に作られることになる。リューネがマサキに惚れ込んでいるのは承知の上だが、「僕が誰を好きかは関係ないですよね」と意に介していない。アンティラスショップのグッズを買い込んでおり、写真集などが発売されたときは買い占めるつもりのようである。 『EX』ではソルガディの量産型の魔装機ガディフォールに乗っていたが、『LOE』「第2章」では修行の末に念願だった魔装機操者となり、かつて父カークスが乗っていたガルガードに搭乗し、「黒き霹靂」などの必殺技を編み出している。『第2次OG』ではカークスがエウリードに乗り換えるため、ガルガードをオーバーホールに出す途中で奪取し、ヤンロン達に合流した。その後リューネがプレシアと共に地上に行く際に共についていき、そのままマサキや鋼龍戦隊らと共に封印戦争を戦い抜くことになる。 『POJ』ではレミアの代行として近衛騎士団にスカウトされてそのまま移籍しアンティラス隊を抜けるが、『COE』では遠征中だったため復活した巨人族の教化を免れそのままアンティラス隊に合流する。 ファング・ザン・ビシアス 声 - 中村悠一 神聖ラングラン王国の近衛騎士団の団員で、ゼオルートの弟子。男性。マサキの兄弟子に当たる。右眼に「モニターグラス」(スコープ)を着用。紫色の髪に赤いメッシュを入れている。 無愛想でプライドが高く好戦的な性格。ゼオルートは「無骨で照れ屋」と、マサキは「頭に血が上ると何をするかわからない」と評し、リューネによればマサキと「似たもの同士」。また、フェイルには盲信的な忠誠を誓っている。 好戦的な性格のせいか、ラ・ギアス人としては珍しくプラーナが高く、ゲーム中のプラーナ値はラ・ギアス人では敵味方含めてテューディ、シュウに次ぐ。魔装機「ガルガード」を試験的に操縦したこともある。地上人が魔装機に乗ることを快く思わず、ルビッカの一件もあって地上人に懐疑的であった。御前試合では、炎系に相性がよい水系の魔装機「ラストール」に乗っていたとは言え、(それまでのルート次第で)ヤンロンのグランヴェールを破ったこともあり、マサキも一目置くほどの実力者。どんな魔装機も乗りこなしてみせると豪語し、作中でも数多くの魔装機に搭乗する。 当初はマサキのことも嫌っていたが、ゼオルートの計らいで実力比べをして敗れて以降はよきライバルとして認め合う関係となる。一方で、マサキに勝てない自分に苛立ってもいた。 『EX』当時はフェイル軍に所属したが、マサキ達は別の戦場で戦っていたため、『EX』本編には登場しない。フェイルがマサキに殺されたため、復讐を誓って傭兵としてバゴニアに身を寄せ、エル・バドレルに在籍していた。何度もマサキと戦うがその最中、フェイルの真意と彼を討たざるをなかったマサキの真意を知り、自分がフェイルの名を汚していたことに絶望する。その後、マサキの叱咤激励に応じて再び魔装機操者として舞い戻る。なお、私情と勘違いから裏切りを行ったことに後ろめたさを感じるらしく、「逆襲のラセツ」EDではマサキに再び謝っていた。 ルートによってEDが大きく異なる人物で、「邪神降臨」EDでは自らの澱んだ心にケリをつけようと旅に出るが「逆襲のラセツ」および「悲しみをこえて」EDではラングランに残る。「逆襲のラセツ」EDでは裏切り者の自分すら受け入れるマサキに対して、「マサキには勝てないかもしれない」と発言している。 『ROE』以降は操者として残っており、部隊と合流後はセニアに依頼された仕事をしていることが多くなる。セニアに好意を持っているらしく、何かしらアプローチする気はある模様。コンピューターを扱えないが、『ROE』のED後はセニアの近くにいるためにセニア機関の雑用係になる。また戦闘時の台詞から、近衛騎士団を既に退団ないし除籍されたことがわかる。 POJでは祖父であるワッシャーと再会。家族としての思い出を懐かしみながらも、目的のために禁忌に踏み込む彼を討つことを選んだ。 乗機はガルガード、ラストール、ジェイファー、ギオラスト、ギオリアス→ギオリアス・ロイ。LOE第2章でバゴニアの傭兵になった時はギンシャス+、アゲイド+。専用BGMは「孤高の牙」(POJで追加)。 ジノ・バレンシア 声 - 置鮎龍太郎 家出したプレシアを保護したバゴニアの軍人で、国境警備隊隊長。男性。階級は少佐(「第1章」時点では大尉)。剣聖シュメル・ヒュールの弟子でロザリーの兄弟子にあたる。僅か2年で武芸十八般全てを修める必要がある不易久遠流を免許皆伝にまで到達した剣の達人で、プレシアやザッシュらに技を指導することもある。部下には「鬼のバレンシア隊長」として畏怖されながらも尊敬を集める優秀な軍人だが、実は極度のロリコンであり、プレシアを保護した際には、初めてそれを知った部下達がショックを受けている。『ROE』では、その性癖はほぼ全員が把握している模様。シュウも把握しているようで、同類扱いされたときは流石に難色を示していた。事ある毎に百合の花を持ち出して一句読む癖があるが、ロザリーには微妙と評される。また、水泳を水練と表現するなど時代がかった言い回しをする事が多い。その一方でぬいぐるみやマスコットなどのかわいいもの好きという変わった一面も持っている。 ルートによってはゼツがシュメルを誘拐した際にバゴニア軍と敵対する道を選び、再会したマサキやプレシアらの誘いに応じて魔装機操者となる。なお、プレシアに対してはその意志の強さを認めて大人の態度で接し、特訓を課して不易久遠流の技を伝授している。そのためプレシアは彼のロリコンを否定している。 気障な外見に反してベッキーに付き合って呑んでも潰れないほどの酒豪であり、また「邪神降臨」のEDではバゴニアに一時帰郷する際、ヤンロンと別れの杯を酌み交わし、ティアンから銘酒「拳の誉れ」を送るように頼まれているなど、酒飲み仲間は多い模様。 『ROE』ではアンティラス隊とバゴニア政府との間を取り持つため、ロザリーと共に奔走していたため、中盤以降まで出番がなかった。しかしプレシアに呼ばれれば、たとえコスプレしてチラシ配りをするためであっても、即座に馳せ参じてみせ、帰り際に明日には合流できるだろうと宣言した上で、次の日に実際にアンティラス隊に合流して見せ、プレシアルートの最終話では操られたプレシアの洗脳を解くのにショックを与える必要があると判断し、ラストールを撃墜された時に死んだふりをするなど、プレシアのためなら何でもやってのける様な人物になってしまった感がある。もっとも、死んだふりに関してはプレシアを本気で心配させることになり、しばらく口を聞いてもらえなくなる自体にまで発展した(その際、マサキも巻き添えを食らう事になる)。なお、エルシーネによれば、プレシアとジノの絆は師弟愛以上の何からしい。 トレーズ・クシュリナーダと容姿が良く似ている(ジノ役の置鮎はトレーズの声を演じていた)。これについては『熱血!必中!ボイス・スパログ!~魔装機神II篇~』にて置鮎が「何故自分がジノなのか分からない」と発言した際に、「ビジュアル的な理由ではないか」とトレーズとジノの容姿の類似について示唆されている。 乗機はルジャノール改、ギンシャス、ギンシャス+、アゲイド+、魔装機操者になった時はラストール。『POJ』ではウェルスピナー、ウェルスピナー・レイ。 専用BGMは「風雅なる紳士」(POJで追加)。 ロザリー・セルエ 声 - 桑島法子 ジノ曰く、剣聖シュメルの剣技に惚れこんだことで弟子入りしてきた押しかけ弟子で、「シュメル先生のフィアンセ」を自称する少女。興奮するとお国言葉が出てくるが、幼い頃から各地を転々としてきた影響で、喋るごとに色々な訛りがついて出る。ジノの兄弟子を自称しているが、実際はジノの方が兄弟子に当たる。そばかすの痕とお下げにした赤毛が特徴。『LOE]』「第2章」から登場するが、実はルートによっては「第1章」時点に名前を伏せた状態で登場する。 本名はロザリー・ギムナス。父バリーをシュメルとの試合で負わされた傷のために失い、シュメルから技を盗み、その技で仇を取るために名前を偽って弟子入りしたが、シュメルと接する内に彼に好意を抱くようになり、愛憎の入り交じった感情を抱いていた。しかし、シュメルはゼツによって殺されてしまう。父の仇であるシュメルが死んだ事実を受け止めきれずにいたが、自身と似た境遇のリューネからの説得もあり、時間をおくことで自分と向き合うことにした。またルート次第で自身もゼツに洗脳されてしまい、悲劇的な結末を迎えることもある。彼女を救いつつ、ファングが仲間にいない場合のみ魔装機操者となる。ファングが仲間になった場合もEDで魔装機操者候補に選ばれた旨が語られ、実際に続編『ROE』ではジェイファーの正式な操者になっている。本人は否定しているがファザコン気味でヒゲフェチの気がある。『ROE』ではルートによってはワグネルやレッフェンに好意を抱くことになるが、自身はシュテドニアスに住んでいた頃に近所だったムデカと戦場で再会する。 『POJ』では美容室に行って一新した姿で隊に合流する。 乗機はルジャノール改、アゲイド+、魔装機操者になった時はジェイファー。『POJ』ではジャスティニア。属性が炎系から風系に代わっているが、元から風系の方が相性が良いらしい。 専用BGMは「これがあたしの生きる道」。(POJで追加) ツレイン・ザン・レカニバン 声 - 岡本寛志 アンティラス隊発足に伴いラングラン軍から新入隊員として配属された少尉。15歳。血気盛んで愛国心が強く使命感に燃えているが、同時に不正は正されなくはいけないとも考えており、かつて魔装機神がラングランの国益に反することをした事実も善意的にとらえていた。登場時は堅苦しい喋り方をしていたが、マサキに指摘されて多少軟化した。プラーナ値は高いが、学科が苦手で士官学校時代の成績は中の下。メフィルとは幼なじみで、自分の方が年下ながらに呼び捨てにし、妹のように扱っている。精霊相性が炎系であったため、レオゲイラを乗機とすることになる。 専用BGMは「吶喊します!」(POJで追加)。 メフィル・ザニア・ボーラング 声 - 佐藤聡美 近衛騎士団からアンティラス隊に配属された新人操者。なおゲーム本編での階級は中尉だが、『ROE』の公式サイトのキャラクター紹介では少尉になっている。学科、実技共にトップクラスの成績を修めている。 ツレインとは幼なじみで、彼女の方が年上ではあるがツレインの非保護者的存在。ツレインの事は「ツレちゃん」と呼ぶが、ツレイン本人はこの呼び方を嫌っている。ツレインに好意を持っているようで、二人で任務に出ることになると嬉しそうにする。神官階級だった両親はヴォルクルス教団に入信してしまい、その後魔装機神との戦いで死亡している。その事でメフィル自身も有形無形の嫌がらせなどを受けていた様で、今でも嫌な噂が絶えないとのこと。しかし、その度にツレインに守ってもらっており、ツレインに好意を抱く様になったのも、この辺りに起因する模様。 性格は極めておっとりで「~ですぅ」等、語尾が間延びした口調で話す。滅多な事で怒り等を示す事はないが、両親の一件からヴォルクルス教団との戦闘では嫌悪感のこもった台詞になる。コンピューター等にも強く情報処理も得意なようで、セニアのサポートをする事が多く、セニア機関の主要メンバーの一人。また、テュッティの作ったお菓子を普通に食べられるほどの甘党。 乗機はガディフォール、デルギラン。専用BGMは「いーじーごーいんぐ」(POJで追加)。 ガエン 声 - 杉田智和 ヴォルクルス教団実行部隊の一員で助祭。ガエンとはラングラン神話に出てくる裁きの神の一柱の名で彼の本名ではない。神祇無窮流空拳術の使い手だが、異伝のためかゼオルートやプレシアとは面識がない。シュウの言葉でヴォルクルスに疑問を感じ、ヴォルクルスの実像を見たことで信仰心を失い、アンティラス隊に投降。以降は極端な無神論者となる。その後、司法取引によりアンティラス隊に入り、アハマドのアンティラス隊脱退にともない空席となったソルガディの操者を務めた。操者として一流であると共に、整備士としても優秀で、彼が服役中に考案したセニア曰く「面白い発想の技術」は、ウェンディにいわせればラ・ギアスにおいて権威のあるテスラ賞を受賞できる可能性があるとのこと。ヴォルクルス教団という閉じた世界しか知らなかったためか、アンティラス隊参入当初は協調性に欠ける言動が多く、一人でいることが多かった様だが、次第に隊に馴染んでいった。なお、着ている黒尽くめの服は、防弾仕様になっており、対魔術防御能力も高く、同じ服をあと1ダース所持している模様。また、ヴォルクルス教団時代はマントを羽織り、バイザーを付けていた。 幼少期の記憶が無いが、その素性は崇使候補の1人で本来の名は「エーゼナフ」(『玄き瞳の英雄』と言う意味)。その幼少時に崇使の証である聖痕を前髪で隠れた右眼に刻まれたが、それが完全に適合しなかったことから放逐され、その経緯のためにアディーナムからは「成り損ない」と蔑まされている。『COD』でその事実が明らかとなり、テュッティの身柄を欲したヴァールニーヤ達に聖痕を利用され操られて彼女を攻撃してしまい、アディーナムによって彼女をさらわれてしまう。その後完全に操られかけてしまうが、せっかく得た自由と命を最後まで諦めなかったことから自ら聖痕の刻まれた右眼を抉り、結果真の自由を得るに至った。抉った右眼は再生できなかったが(治療担当のレミア曰く「脳に直結した器官の再生治療は(ラ・ギアスでは)禁忌に当たる」為に再生を行えなかった)、当の本人は気にしておらず、名前も本来の名が明らかとなって以降も「ガエン」で通している。ヴォルクルスとの繋がりはこの聖痕によるところが大きく、ガエン自身はヴォルクルスと契約を交わしていなかった。その為、聖痕を抉り取った事でヴォルクルス教団関係者に多少なりともあるヴォルクルスとの契約や魔術などの痕跡も完全に消滅した。 無趣味に見えて、ラングラン象戯を嗜んでいる。ただし、対戦相手がいないので詰め象戯がメイン。クロが象戯を覚えてきたので対戦したものの、「待った」を3回使った上で敗北した。また、一時期教団内で流行った事があるらしく、麻雀も出来る。普通のギャグや漫談には一切無反応だが、親父ギャグに弱く、周囲に悟られないように必死に笑いをこらえたり、忍び装束のコスプレをした際にはミオに何か吹き込まれたようで、「ござる」口調で忍びの心得を語るなど、割とコミカルなところがある。 乗機はヂーヱン、デュラクシール、ソルガディ。専用BGMは「復讐の刃」。 レミア・ザニア・ヴァルハレビア 声 - 坂本真綾 カークスの長女でザッシュの姉。『EX』(と『LOE』の回想)に名前のみ登場。母親と共にカークスによって後事をザッシュに託される。ザッシュにとっては畏怖の対象らしく、自身より格上の敵との戦闘時に「姉さんのプレッシャーに比べたら」といった旨の発言をしている。 『POJ』にて登場し、元々所属していた近衛騎士団から周りの反対を強引にねじ伏せアンティラス隊に移籍する。性格は遠慮がなく非常に短気である反面、情が深く真摯な面もある。騎士団では、当人はかねてから魔装機の操者となることを希望していたが、生来の優秀な資質があった為に治癒術士として所属していた。アンティラス隊に操者として参加後もフリングホルニ医務室での医師を兼任してその腕を振るっている。また格闘術(特に関節技)に関してもかなりの腕前で、リューネとも互角に戦える。ザッシュが姉を畏怖しているのは、昔よく姉から関節技の練習の実験台にされていた為。 小柄で巨乳なことを気にしており、このことに触れられると大激怒して恐ろしいほどのプラーナを発し、生身での時は発言者に容赦無く関節技を極めにかかる。 乗機はブローウェル、ガルガーディア。専用BGMは「ランペイジ」。 トレイス・ハイネット 声 - 小林愛 テロリストのアジトで働かされていたところをギドに保護された謎の美少年。民間人であるにも関わらず、旧式化しつつあるガディフォールでボランゾルンを退けるというかなりの戦果を挙げたため、セニアにスカウトされアンティラス隊の予備操者として抜擢される。ルートによっては別任務でしばらく戻れないゲンナジーの代わりにジャオームに乗ることになる。魔装機の操縦技術そのものはガディフォール程度では彼女の反応速度に追いつけないほど高い。神祇無窮流鎌刀術を使える。 実は女性で、トレイスという名も偽名。本来の身分はエリアル王国の兵器メーカーであるベルロード社の社長令嬢で、魔装機に関する知識と技術もその縁で身に付けた。男装の理由は、かつてキガに誘拐され精神的に傷つけられたトラウマに起因した男性恐怖症によるもので、当時のことを思い出そうとすると過呼吸に陥ってしまう。トラウマの影響なのか、女性扱いされただけで顔をしかめてしまう。また、父親にも苦手意識を持っており、他人に対し話をするときは「社長」と他人行儀に呼ぶ。 小学校から高校まで女学院で育った深層の令嬢であるため、物腰は丁寧。しかし世情に疎く、かつ素直な性格のため、自分でも気付かないうちに勘違いをしてしまうこともある。 前述の通り男性との接触が苦手だが、自分を助けて居場所をつくってくれたギドは対象外で深い信頼を寄せている。しかし事情を知らない面々(特にシモーヌとベッキー)にはその仲を誤解されている。 『COE』ではエリアル王国に出向し、アドバーザリー部隊と共にオーガイン計画に携わっていた。 乗機はガディフォール、ジャオーム。専用BGMは「クロス・ドレス」。
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