リリース・影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 06:50 UTC 版)
「007 死ぬのは奴らだ (曲)」の記事における「リリース・影響」の解説
「007 死ぬのは奴らだ」は、イギリスで1973年4月16日、アメリカで5月10日に放送された特別番組『James Paul McCartney』で先行公開された。番組内ではスタジオでウイングスが本作を演奏する様子と、映画のシーンの一部が放送された。『ビルボード』誌は、当時の「最高位の007映画のテーマ」とし、「甘美なメロディー、オーケストラによる突発的な喧騒、レゲエの一片、『1812年』のようなより大げさな演奏」の組み合わせを引き合いに、「マッカートニーの最も満足のいくシングルの1つ」と評し、『キャッシュボックス』誌も「あらゆる点で素晴らしい曲」と評している。 「007 死ぬのは奴らだ」は、イギリスで1973年6月1日、アメリカで1973年6月18日にシングル盤として発売された。本作は、アメリカの3つのチャートのうち、最高位2位となった『ビルボード』誌のHot 100を除く2つのチャートで首位を獲得した。イギリスの全英シングルチャートでは最高位9位を記録。アメリカでは、100万枚以上の売り上げにより、アメリカレコード協会からゴールド認定を受けている。1974年の第16回グラミー賞(英語版)で最優秀ヴォーカル入りインストゥルメンタル編曲賞と最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)にノミネートし、最優秀ヴォーカル入りインストゥルメンタル編曲賞を受賞した。 「007 死ぬのは奴らだ」は、1973年7月に発売された映画のサウンドトラック・アルバム『007/死ぬのは奴らだ(英語版)』にオープニング・トラックとして収録された。その一方で、マッカートニーのオリジナル・アルバムには未収録となっており、『ウイングス・グレイテスト・ヒッツ』(1978年)、『オール・ザ・ベスト』(1987年、アメリカ盤)、『夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜』(2001年)、『ピュア・マッカートニー〜オール・タイム・ベスト』(2016年)などのコンピレーション・アルバムに収録された。2018年12月7日に『レッド・ローズ・スピードウェイ』のデラックス・エディションが発売され、同作のボーナス・オーディオの1つとして「007 死ぬのは奴らだ」のリマスター音源とテイク10が収録された。 1973年のウイングスのイギリスツアーを皮切りに、マッカートニーは多数のライブで本作を演奏している。ライブでの演奏時には打ち上げ花火を仕掛けるなど、観客を特に盛り上げる演出がなされており、マッカートニーはこの演出について「ジェームズ・ボンドといったら轟音と銃声だから」と語っている。ライブ音源は『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』(1976年)、『ポール・マッカートニー・ライブ!!』(1990年)、『ポール・イズ・ライブ』(1993年)、『バック・イン・ザ・U.S. -ライブ2002』(2002年)、『バック・イン・ザ・ワールド』(2003年)、『グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ〜ベスト・ヒッツ・ライヴ』(2009年)などのライブ・アルバムに収録された。 2001年のアメリカ同時多発テロ事件の発生直後、クリアチャンネル(英語版)は放送自粛曲リストを作成。同リストには本作も含まれている。 2007年に公開されたアニメ映画『シュレック3』で本作が使用され、同作のサウンドトラック・アルバムにも収録された。2022年に披露されたジェームズ・ボンド 007シリーズが60周年を迎えたことを記念したモンタージュでも本作が使用された。
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