三宅義夫とは? わかりやすく解説

三宅義夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 06:20 UTC 版)

三宅 義夫(みやけ よしお、1916年12月14日 - 1996年10月19日)は、日本経済学者マルクス経済学における金融論専攻。元立教大学名誉教授。元経済理論学会代表幹事。

立教大学では山本二三丸(景気論専攻)、小林昇経済学史専攻)らと並び戦後の経済学部を引っ張ることとなったが、このことは立教大学経済学部にマルクス経済学講座派の牙城を築くこととなり[1]、欧米の主流派経済学の導入を妨げる一因となった。[2] 経済学への貢献と言う観点から見ると、マルクス資本論3巻の理解を基にした、貨幣の本質や信用論の深化が挙げられる[要出典]一部にではあるが資本論への回帰が叫ばれている[要出典]

略歴

著書

  • 『貨幣信用論研究』(未來社、1956年)
  • 『金融論』(有斐閣、1966年、新版1981年)
  • 『金』(岩波新書、1968年)
  • 『マルクス信用論体系』(日本評論社、1970年)
  • 『国際通貨体制と円』(青木書店、1971年)
  • 『マルクス・エンゲルス/イギリス恐慌史論』(上・下、大月書店、1974年)

脚注

  1. ^ 栗本慎一郎は東京大学に残れなかった講座派の残党が立教に講座派の牙城を作ったと指摘する。『間違いだらけの大学選び 疾風編』朝日新聞社
  2. ^ ただし小林はマルクス経済学者ではない。
  3. ^ 「歴代代表幹事一覧」経済理論学会
先代
藤本幸太郎
日本統計学会会長
1953年 - 1956年
次代
有沢広巳
先代
大内兵衛
経済理論学会代表幹事
1973年 - 1975年
次代
石原忠男




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