三浦淳史とは? わかりやすく解説

三浦淳史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/09 04:43 UTC 版)

三浦 淳史(みうら あつし、1913年11月1日 - 1997年10月13日)は、日本の音楽評論家秋田市生まれ。イギリス音楽の第一人者として知られた。


  1. ^ a b c d e f g h 「故三浦淳史さんの思い出 - 伊福部昭さんに聞く」聞き手・谷本裕、北海道新聞、1997年10月16日夕刊
  2. ^ 三浦曰く「まだ“留年”などという美しい言葉の発明されていない時代だった」(『レコードのある部屋』p.182)
  3. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと1』p.157
  4. ^ 山野楽器が発行していた音楽雑誌で、『音楽の友』の前身の一つ。同誌は1941年に行われた雑誌の戦時統合により、『月刊楽譜』と『音楽世界』、『音楽倶楽部』が一つになって生まれた。
  5. ^ 例えば、『レコードを聴くひととき ぱあと2』だけでも20を越す新聞雑誌の名前が登場する。
  6. ^ 同p.444、強調は引用者による(以下同様)。同様の記述は『20世紀の名演奏家』p.292にもある。
  7. ^ 『演奏家ショート・ショート』p.163。また、同様の表現は『続・演奏家ショート・ショート』p.158にも見うけられる。
  8. ^ 但し、これは雑誌に寄稿した文章に基づく解釈であり、レコードのライナー・ノーツ等においてはこの限りでないようだ(参考:ヒューズのディーリアス)。また、三浦とほぼ同じ方法論で書かれた音楽書に芥川也寸志『音楽を愛する人に』(ちくま文庫など)がある。
  9. ^ 「夏の歌」(『レコードのある部屋』p.6-35)
  10. ^ 「ベンジャミン・ブリテンへの弔花」(同p.154-166)
  11. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと1』p.178。なお、この組織名はこの後も三浦の文章に幾たびか登場している。
  12. ^ 同p.443
  13. ^ 同p.172
  14. ^ プレヴィンはアメリカ人だが、三浦はロンドンの音楽家として言及することが多かった。
  15. ^ 『演奏家ショート・ショート』p.152など
  16. ^ 『レコードのある部屋』p.180-208など
  17. ^ 同p205-207
  18. ^ 『アフター・アワーズ』p.195-197
  19. ^ 「著書」の項目にあるように、これ以前の三浦の著書としては『現代アメリカ音楽』と『世界の音楽』の2冊があるが、これらは共に出版社から出されたテーマをもとに書き下ろされたもので、自由に書いた文章がまとめられたのは本書が初めてであった。また、出版の時期は『レコードを聴くひととき ぱあと1』がこれに先行しているが、『レコードのある部屋』の「あとがき」からは、編集作業はこちらが先に行われていたものと推測される(『レコードのある部屋』p.209-210)。
  20. ^ エリック・フェンビー(1906-1997)。ディーリアスが梅毒のために失明して半身不随となったことを知って助手を志願、最後の大作となった交響詩「夏の歌」などの完成を手伝った。
  21. ^ 『レコードのある部屋』p.7-8
  22. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと2』p.344
  23. ^ ロンドンでイタリア人につかまった際には Abbado の発音が「アッバード」であることを確認するなんてフィールド・ワークまで敢行している(『レコードを聴くひととき ぱあと2』p.51)。
  24. ^ 同p.202、『続・演奏家ショート・ショート』p.42
  25. ^ 「何も起きはしない」ことへの愛情は、文学にも及んでいたようだ。「ジェーン・オースティンの小説が好きなのは、けっきょく何事も起こらないからである」(『レコードを聴くひととき ぱあと2』p.72)
  26. ^ 同p.296-300
  27. ^ 『レコードのある部屋』p.20
  28. ^ 『20世紀の名演奏家』p.103-104
  29. ^ 三浦によれば、ビーチャムについては伝記の他にエピソード集だけで単行本が2冊も刊行されているという(『20世紀の名演奏家』p.294)。指揮者の中で、エピソードの多さでビーチャムと双璧を成す存在はクレンペラーであるが、本の数だけで言えば前者は後者を上回っている。
  30. ^ 『20世紀の名演奏家』p.221。三浦はブレインの音色を表現するのに、ほとんど常に「メロウ」という形容詞を用いた。
  31. ^ 同p.258。この文章には若干の補足が必要であろう。デュ・プレの先輩に当たるビアトリス・ハリスンというイギリスの女流チェリストが存在したが、彼女が「ついに結婚しなかったが清福な生涯を送った」ことを踏まえての表現である。なお、「豆タンク」とはダニエル・バレンボイムを指す。
  32. ^ 『20世紀の名演奏家』p.116
  33. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと2』p.233
  34. ^ 『アフター・アワーズ』p.9,23
  35. ^ 「伊福部昭とメフィスト」(『音楽芸術』1957年5月号)
  36. ^ 木部与巴仁『合本 伊福部昭・音楽家の誕生/タプカーラの彼方へ』p.383
  37. ^ 『レコードのある部屋』p.50
  38. ^ フランスで学んだ三浦の父のコレクションには、ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』『春の祭典』などがあり、伊福部と二人でそれらをよく聴いたという(「故三浦淳史さんの思い出 - 伊福部昭さんに聞く」聞き手・谷本裕、北海道新聞、1997年10月16日夕刊)
  39. ^ 木部前掲書p.383
  40. ^ 三浦は「交響曲・愛聴盤30選」を音現ブックス4『交響曲の世界』に寄稿しているが、そこに日本人の作品としては唯一「タプカーラ交響曲」(芥川=新響、FO1351)を入れている。なお、「タプカーラ交響曲」は「シンフォニア・タプカーラ」の異称。
  41. ^ CD「伊福部昭管弦楽選集」(FOCD2545)解説より
  42. ^ 木部前掲書p.399-400
  43. ^ 前掲CD解説より
  44. ^ 『アフター・アワーズ』p.47
  45. ^ 木部前掲書p.387
  46. ^ 『続・演奏家ショート・ショート』p.184
  47. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと2』p.445
  48. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと1』p.215
  49. ^ 『レコードを聴くひととき ぱあと2』p.398


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