不起訴とは? わかりやすく解説

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不起訴

読み方:ふきそ

起訴しないこと。検察起訴を見送る判断訴訟に至る流れ自然と思われる事件について何らかの理由に基づき起訴しない判断され場合に「不起訴」の語が用いられる

検索被疑者起訴せずに不起訴とするケースとしては、犯罪行為主体であると立証する証拠十分に揃っていない(嫌疑不十分場合や、時効迎えて提訴条件満たせなくなった場合被疑者人違い疑われていたことが判明した場合などがある。また、事件そのもの起訴すべき条件揃っていても、被疑者境遇環境考量して不起訴と判断する場合がある。

被疑者をを不起訴とする対応は「不起訴処分」と述べられることが多い。

ふ‐きそ【不起訴】

読み方:ふきそ

検察官公訴提起しないこと。(1)被疑者死亡公訴時効成立等により訴訟条件を欠く場合、(2)被疑事実犯罪成立要件満たさない場合罪とならず)、(3)被疑者人違いである場合など犯罪嫌疑証拠ない場合嫌疑なし)、(4)被疑事実について犯罪成立認定すべき証拠不十分な場合嫌疑不十分)、(5)証拠が十分でも犯人性格年齢境遇や、犯罪軽重情状などを考慮して訴追を必要としない判断をした場合起訴猶予)などの場合に、不起訴処分となる。


不起訴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:10 UTC 版)

富山市会社役員夫婦放火殺人事件」の記事における「不起訴」の解説

Xは当初容疑認めていたが、起訴可否判断する段階で以下の不可解な点があった。富山地方検察庁により、2013年平成25年1月11日から刑事責任能力調べるために鑑定留置されたが、勾留期限同年5月21日処分保留となり、同年7月24日付で、富山地検により「複数疑問点がある」として、嫌疑不十分不起訴処分となった週刊文春送ったCD-R作成時期についてXは「6月上旬」と供述しているが、実際記録は「5月12日」であり、「1ヶ月」のズレがあること 週刊文春送ったCD-R作成時期記録されている「5月12日」はXは当時所属だった高岡留置管理課勤務していてアリバイがあること 週刊文春送ったCD-R文書ソフトのバージョンがXが使用した説明したノートパソコンのものと異なること XのノートパソコンCD-Rに絡む文章作成した痕跡がなかったこと Xは「夫婦の首をひもで絞めた」と供述したが、法医学者一部が手で絞めた扼殺可能性指摘していること 事件前後に通ったという道路防犯カメラにXが映っていないこと Xの供述では凶器財布を川に捨てたとあるが、現場捜索して凶器財布が見つからないこと 動機について30年上前からの付き合い積み重ねでやった。被害者により、(2005年死亡した父親のことをバカにされた」と供述しているが、裏付け取れないこと 2013年5月処分保留以降自分がやったのか分からない」とXの供述曖昧になったこと Xは殺人容疑とは別に知人捜査情報漏らした地方公務員法守秘義務違反2012年12月7日起訴され2013年7月25日富山地方裁判所田中聖裁判長)で懲役1年執行猶予4年求刑懲役1年)の有罪判決言い渡された。同日被告人Xは富山拘置所から釈放され記者会見で「不起訴処分待ち望んだ決定だが、嫌疑掛けられたことだけでも反省しなければならない」と述べた一方富山県警鑑定留置中の同年3月25日付で、Xに懲戒免職処分下した被害者遺族事件発覚直後捜査段階早期においてXのアリバイ調べられなかったこと、週刊文春所有する犯人から送られてきたCD-Rについて早期令状押収しなかったことに不信感持っている2013年8月2日不起訴処分不当だとして富山検察審査会審査申し立てた2014年平成26年7月17日付で富山検察審査会不起訴相当議決した議決書では「事件の約3時間後にXが21万円現金自動預払機入金していた」とする証拠初め明らかになったが、被害者財布入っていた金額不明であるために事件との関連を示すことはできないとされて「犯人性を裏付ける証拠とはならない」と結論付けられ、「何らかの形で犯行関与したではないかという疑問最後まで残る」と疑念示した上で直接証拠見当たらず自白裏付ける証拠見当たらない」とした。7月18日の昼に議決書が公表されたが、朝の段階北日本新聞が「起訴相当には至らなかった」旨の記事掲載しており、富山県検察審査協会連合会北日本新聞社社長検審関係者らを検察審査会法違反容疑漏洩違反容疑)で富山県警告発したが、2015年1月に「警察側から求められ証拠出せない」として告発撤回する方針明らかにした。 警察庁2013年10月17日付で、本事件警察庁捜査特別報奨金事件指定し事件解決につながる有力情報提供した人物対し遺族による謝礼金併せて上限額1,000万円懸賞金支払うことを決めた

※この「不起訴」の解説は、「富山市会社役員夫婦放火殺人事件」の解説の一部です。
「不起訴」を含む「富山市会社役員夫婦放火殺人事件」の記事については、「富山市会社役員夫婦放火殺人事件」の概要を参照ください。

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不起訴相当 デジタル大辞泉
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嫌疑不十分 デジタル大辞泉
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罪とならず デジタル大辞泉
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