中流部 (小平監視所から浅間橋まで)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 02:08 UTC 版)
「玉川上水」の記事における「中流部 (小平監視所から浅間橋まで)」の解説
東京都の清流復活事業に従って処理水を流している区間である。古くからの樹木がよく茂り、豊かな木立に覆われている箇所が多い。 小平監視所より下流は、かつては多量の水が新宿区の淀橋浄水場まで送られていたものの、1965年(昭和40年)の同浄水場廃止とともに送水を停止し、以降は水道施設としての利用はない。その後長いあいだ“空堀”状態であったが、1986年(昭和61年)、都の策定した「清流復活事業」により水流が復活した。昭島市宮沢町にある多摩川上流水再生センターにて高度二次処理を施した下水が、このために送水されてきている。途中、JR武蔵境駅北方・境橋(旧武蔵国多摩郡上保谷村地先)付近で分水して千川上水へも高度二次処理下水の20%を分流させている。 流路は一貫して東流、ないしは南東流をつづける。一橋大学小平キャンパスの傍らにある商大橋地点から前述の境橋までは五日市街道と併走。その後境浄水場の脇を流れ、三鷹駅の直下をくぐりぬけ、井の頭公園を横断し、神田川の500メートルばかり南方を並ぶようにして流れる。途中の牟礼橋(むればし)付近からは、流路を東八道路(東京都道14号新宿国立線)の上下線が挟む形で並行する。 京王井の頭線・富士見ヶ丘駅の南方、往時には橋が架かり浅間橋(せんげんばし)と呼ばれていた地点の付近で中央自動車道にぶつかる。開渠区間は浅間橋の200メートルほど上手でひとまず終わっており、清流復活事業の区間も当地点までとなっている。 “清流復活“の源頭。小平監視所のすぐ下手にあり、「上水小橋」が架かる。(立川市幸町6丁目・小平市中島町、北緯35度43分48.88秒 東経139度25分24.20秒 / 北緯35.7302444度 東経139.4233889度 / 35.7302444; 139.4233889 (「清流復活」の放流地点)) 西中島橋からの玉川上水(立川市幸町4丁目・小平市中島町、北緯35度43分41.74秒 東経139度25分48.59秒 / 北緯35.7282611度 東経139.4301639度 / 35.7282611; 139.4301639 (西中島橋からの玉川上水)) 小金井公園正門付近。無類の名所であった“小金井桜”の後裔にあたる桜木(画面左)がひっそりと遺る(小金井市、北緯35度42分45.46秒 東経139度31分05.36秒 / 北緯35.7126278度 東経139.5181556度 / 35.7126278; 139.5181556 (小金井公園正門付近)) 五日市街道と梶野橋(小金井市関野町・緑町、北緯35度42分45.05秒 東経139度31分34.11秒 / 北緯35.7125139度 東経139.5261417度 / 35.7125139; 139.5261417 (五日市街道と梶野橋)) 三鷹駅南口。中央奥やや右の欄干は三鷹橋。そこから右奥へ、ふたたび玉川上水の緑が続く。(三鷹市下連雀・武蔵野市御殿山) 住宅街中の渓谷といった風情を見せる(三鷹市牟礼4丁目 ) 開渠の終了地点(杉並区久我山、北緯35度40分51.16秒 東経139度36分14.37秒 / 北緯35.6808778度 東経139.6039917度 / 35.6808778; 139.6039917 (開渠の終了地点))
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