互換等価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/05 05:11 UTC 版)
「Unicodeの等価性」の記事における「互換等価」の解説
互換等価(ごかんとうか、英: Compatibility Equivalent)は正準等価より広い概念である。正準等価であるものは何であれ互換等価でもあるが、逆は真とは限らない。正準等価でない互換等価な文字は、プレーンテキストでの等価性に懸念があり、そしてそれゆえに意味的に異なる形をとることがある。たとえば、上付きや下付きの数字は対応する通常の数字と互換等価である。しかし、下付きや上付きの形は — その視覚的な違いを通して — 通常異なる意味を伝える、しかし、この意味の違いはUnicodeの上層にあるリッチテキストのプロトコルを使ったほうが、より制限の少ない方法でうまく処理できる。たとえば、文字コードに含まれている下付きの数字は 0 から 9 までである。他の文字はリッチテキストのプロトコルを使った場合にのみ下付きにできる。そのためUnicodeはそのような視覚的で意味的な変化を付けるのはプレーンテキストではなく、リッチテキストの役割であると考えている。全角と半角の片仮名文字も等価であり、合字とその構成要素となる文字の並びも同様である。これらの後者の例では、通常視覚的な違いのみがあり意味的な区別はない。言いかえると、書き手は一般に合字や縦書きテキストの存在が何かの意味をあらわし、合字でないものや横書きテキストがまったく異なる意味を表すとは通常言明しない。むしろこれらは厳密に視覚的な組版デザインの選択である。
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