人気と販売数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 05:26 UTC 版)
強力なAV機能と個性的なデザインを採り入れたVAIOは大きなブランドを確立した。日経BPが毎年行っている「パソコン満足度ランキング」では、PCブランドを対象とする調査で継続的にトップの認知度を有している。VAIOノートを中心に熱狂的とも言える支持をあつめ、日本のみならずヨーロッパや韓国でも高い人気があった。 VAIOシリーズの出荷台数は、1999年度に約140万台、2004年度に330万台、2009年度に680万台と徐々に増加し、過去最高となった2010年度は870万台となった。ただしこれは、他の大手PCメーカーと比較すると出荷台数は圧倒的に少なく、2010年の最高台数で比較しても、法人市場でデスクトップPCのシェアを握るレノボやヒューレット・パッカードなどの世界的大手メーカーの1/6程度とされる。 2009年にはVAIOブランドを活かし、新興国市場向けに低価格のネットブックを投入するなど、2000年代後半には個性よりも出荷ボリュームを増やす戦略を進めたが、単にブランド力を失墜させる結果に終わった。2011年度には新興国市場での拡大を見込んで1,000万台の出荷を目指したものの840万台に留まり、大幅な減収減益となった。その後も出荷台数の減少は止まらず、2013年度の年間見通しは580万台であり、低価格モデルが増えていたこともあってVAIO事業は赤字が続いており、ソニー本体の経営に影響を及ぼしていた。
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