今里交差点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 06:42 UTC 版)
今里交差点は東成区大今里三丁目にある、今里筋、千日前通、長堀通が交わる五叉路の交差点である。かつてはロータリー交差点であり、今里ロータリーと呼ばれていた。 当初の大阪市都市計画では千日前通と末吉橋通(現:長堀通)はそのまま東へまっすぐ延長される予定であったが、延長上に土地を所有する集落の反対に遭い、やむなく千日前通はやや北向きに、末吉橋通はやや南向きに方向を変えて延長し、今里で二つの通りが合流するようになった。当時はこの辺りは湿地帯で土地の買収がし易かったという側面もあり、千日前通には1927年(昭和2年)に今里交差点まで大阪市電鶴橋線が敷設され、併せて大阪市電今里車庫も設置された。なお、長堀通には1944年(昭和19年)に大阪市電玉造今里線が敷設されている。1934年(昭和9年)に設置された交差点は五叉路となり、当時の事情では信号機が設置できないとしてロータリーが設置された。1954年(昭和29年)の交通調査で1分間に170台余りの諸車が通過し、歩行者の横断が困難であり、交通の難所になっていることが判ったため、ロータリーの撤去・信号機の設置が行われて通常の交差点となった。 今里交差点には乗合自動車(バス)や大阪市営トロリーバスも乗り入れていた。現在は交差点真下にOsaka Metro千日前線の今里駅があり、交差点の北の道路下にOsaka Metro今里筋線の今里駅がある。 今里交差点では千日前通難波方面から今里筋杭全方面への右折は路線バスを除いてできない。このため、難波方面から杭全方面へ車で通行する際は、千日前通の剣橋東交差点を右折し、猪飼野橋交差点から今里筋に入る必要がある(剣橋東交差点の手前に杭全方面への案内表示がある)。
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