他種族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 05:30 UTC 版)
「モンスター娘のいる日常」の記事における「他種族」の解説
本作における「人間以外の半人間的種族」の総称。作品世界では、以前から政府レベルでは存在を認知されていたが、3年前に法整備(後述)とともに一般にも公にされ、人間社会への留学をはじめとする交流政策が始められた。偏見・差別行為・犯罪行為など軋轢も生じているものの、他種族のみで結成されたアイドルグループがデビューしたり、事業展開する者・他種族向けの施設など、文化交流から次第に社会的・経済的交流へと発展しつつある。 他種族の多くは「人間の伝説・想像上の生物(怪物)」とされてきた存在で、その多くが「半人半獣」の形態をとるが、人間はもちろん他種族間でも詳細が知られていない者(スライム)、「種族」として存在しているか不明な者(リビングデッド、ドッペルゲンガー)など様々である。 なお、多くの他種族に共通の性質として、満月の夜は性衝動を含めて活動が活発化する。 人知を超えた能力を持つ種族は「上位種」と俗称されることがある。 ラミア 上半身が人間の女性、腰から下は蛇という種族。全身の七割が蛇である。 変温動物であり、温度の低い環境下(寒い日、冷水など)では動作が緩慢になる傾向がある。また脱皮をする、ピット器官がある、樹木への登攀が得意など、生態は蛇に近い。ただし、上半身は人間と似ており、発汗も見られる。なお、尻尾の先のほうは非常に敏感で、性感帯でもあるらしい。長い舌は先端が二股に分かれており、食べ物の匂いを嗅ぎ付けると無意識の内に舌を垂らしてしまう。これは、かつては蛇同様口内に匂いを感じる器官があり、そこに舌で匂いの粒子を送り込んでいた名残とされる。 性質は狡猾、かつ執念深い。食性は肉食中心で、特に卵を好む。また、毒物の扱いに長けている。 女性しかいない種族であり、繁殖には人間の男性が必要である。連れてきた人間の男性を『一族の夫』として共有する風習を持ち、これ自体は他種族交流法により禁止された が、未だに一族の風習として残っている。 羞恥の基準が人間とは微妙に異なり、裸を見られて恥ずかしい感情はあるが、それ以上に脱皮を見られる方が恥ずかしいらしい。 頭の両側(側頭部の上の方)に半月形の髪飾り(半円の板状のもので、一回り小さい半円の穴があいている)をつけている。なお、この髪飾りは風呂やプールに入るときも付けたままであり、また、帽子を被ったり頭にタオルを巻いたりしたときにも隠れることなく表面に現れており、外れている時が一切ない。 アニメ第1種のエンドカードによると、以下の亜種が存在するとのこと。エキドナ(Echidna) リザードマンにやや近い種族。ラミアに比べて鱗が生えている部分が広く、腕等にも鱗がある。 出血毒を有する毒牙を持ち、蛇型の下半身にはマムシに似た独特の模様がある。 後に本編に登場した際は「一人前になると体にタトゥー(実は水性ペイント)を施す」「純情で少女趣味」といった設定が追加された。 メリュジーヌ(Melusine) ドラゴニュートの要素を合わせ持つ種族。背中に生えたドラゴンの翼が特徴だが、長い下半身を浮かせるだけの揚力を得ることはできず、無用の長物と化している。 蛇というより「水蛇」であるため、水辺での生活を好む。 後に本編に登場した際は「翼は泳ぐ時に使う」「ラミアの中でも最も奔放」といった設定が追加された。 メデューサ(ゴーゴン)(Medusa) 髪の毛が蛇になっている種族。そのため、髪型を変えられないのが悩みとされる。 伝承に伝わる見た相手を石化させる能力は無いものの、視力が低いせいで目付きが鋭くなってしまい、視線を合わせた相手は身動きが取れなくなってしまう(彼女達に悪気は無い)。 後に本編に登場した際は「蛇のような頭髪はあくまでも体の一部であり、それ自体が生物というわけではない。でも断髪は見た目が痛々しいのであまりしない」「牙に含む弱い神経毒で相手の自由を奪えるが、現在は男女の営みに用いることがあるくらい」といった設定が追加された。 ハーピー 頭と胴体が人間の女性、両腕は翼、足は太ももから下が鱗のある鳥足になっている種族。 人間を足でつかんで飛べるほどの飛行能力を有する。飛行能力に特化したため体は小柄に進化しており、実年齢より幼く見える。 手には親指に相当する部分があるものの、前腕から手にかけてのほとんどが翼になっているため、モノを握ったりすることは構造上苦手である。また鳥と同様に鳥目なため夜は前がよく見えない。記憶力も「3歩歩けば忘れる」ほどに頼りない。 ラミア同様女性しかいない種族であり、繁殖には人間の男性が必要である。多様な遺伝子を確保するために1人の男性の元には長く居られない掟がある(今では形骸化している)。また、本作における本種の繁殖は卵生であり、繁殖活動をしなくても無精卵を産むことがある。なお、ハーピーの卵は人間社会において生命倫理の問題等から取引を禁止されているが、一部では高額で取引されているらしい(加瀬木は卵だけでも300万円の価値があると踏んでいた)。 ハーピーの女性たちは互いに顔立ちや体格が酷似している(パピとほとんど同じ)上に、群れ(大家族)で行動する、記憶力がおぼつかないなどの理由が重なり、子供の入れ替わり、取り違えが何度も起きていたらしい。ただし当人達はあまり問題視しておらず、パピの母親もあっけらかんと「(パピは)でもまあ私の娘だろ多分」と言っている。 アニメ第2種のエンドカードによると、目玉模様やCDの鳥避けが苦手で、食性は雑食〜肉食。また、以下の亜種が存在するとのこと。猛禽種(Raptor) 人間とほぼ同じサイズの亜種。食性は完全な肉食。 友好的とされるハーピー族の中では珍しいことにプライドが高く、気難しい。 家禽種(Poultry) 産卵することに特化したハーピーの亜種。ほぼ毎日産卵する。頭頂部のトサカが特徴。 翼が退化しているために飛行能力は無く、陸上種のように俊足なわけでもない。また、非常に臆病(チキンだから)。 なお、品種改良されたというわけではなく、元からこういう種族である。 陸上種(Land animal) 地上での生活に適応したハーピー亜種。翼は家禽種以上に退化しているが、逆に身体は人間よりも大きい。 鋭い爪を持つ太く力強い脚により、高速で疾走することが可能。その外見に似合わず、性格は大らか。 フクロウ系 ハーピーの中でも珍しく夜目が利く。 ケンタウロス 馬の首部分から人間の上半身が生えたような種族。全国に約三千万人いるらしい。 主人への忠誠心を重んじる誇り高い戦士である。生涯の主と決めた者しか背中に乗せてはならないという掟があり、ケンタウロスの背中に無理矢理乗ることは重大なハラスメント行為にあたる。 人間よりも大きな子供に大量に授乳する必要があるため、女性のケンタウロスは乳房が大きい。また腕の長さは人間と同じであるため体を洗う時は長柄のブラシを使用するとのこと。当然服の着脱にも苦労する。一方の男性のケンタウロスは「強い種を残す」という伝統が招いた弊害から、筋骨隆々で粗野で乱暴な性格のものがほとんどで、強さだけを求める野蛮人に近い(衣類は着用せず、顔も美形とは言えない。公人曰く「ゴリラ」「ドワーフ」)。 種を残すために一夫多妻制を採用しているが、妻のケンタウロスから嫌悪され、夫のケンタウロスも妻一人一人には興味がない。実は人間との間でも子をなすことが出来る。 このような現状から近年では女性のケンタウロスの好みが草食化し、少子化対策のために美形の男性を「当て馬」として利用している(ラクネラ曰く「眼前NTR」)。結果としてその方法を嫌った若い女性のケンタウロスは、大昔の「高潔な主との主従関係」を夢見て古風な喋り方や立ち振る舞いをしている(いわゆるカウンターカルチャー)。 体の構造上、肉や魚などの動物質のものを食べることが出来ない。好物はニンジンの他、甘い物。味覚や嗅覚が鋭い。 ケンタウロス種の平均睡眠時間は3時間で、しかも断続的に眠る為、夜間は空腹に悩まされている。普段は立ったまま眠るが、時々座って眠ることもあり、ごく稀に完全に横に寝転がって眠る。 アニメ第3種のエンドカードで紹介された亜種は以下の内、軽量~重量の3種。軽量種(競走種)(lightweight) 走ることに特化した種族。 ケンタウロス種にしては乳房が小さく、比較的小柄でスリム、かつ引き締まった体つきをしている。 とにかく走ることを好み、順位や記録にこだわるストイックさを持つ。また、やや気性が荒いが、それは臆病さの裏返しである。 心身共にナイーブで怪我をしやすいため、健康には人一倍気を使っている。 馬乳種(dairy breed) 母乳を分泌することに特化した種族で、ケンタウロスの中でも特に大きな乳房を持つ。 他種のケンタウロスの乳母を担うこともあるため、彼らと行動を共にすることが多い。 他のケンタウロスと比べると、腰周り、胴周り、脚周りの肉付きがいいらしい。 性格は大らかで、従順。また、母性本能が強いので小さいものが好き。 後の本編では、「貴族階級に乳母として仕える風習があったものの、粉ミルクが普及した現在ではその風習は廃れた」という設定が明かされた。 重量種(heavyweight) 筋骨隆々とした屈強な体格の持ち主で、ケンタウロス族では最大の種。足も他のケンタウロスとは比べ物にならない程大きい。 全身を甲冑に包んでも問題なく動くことが可能なほどの馬力を持つ。ただし、現在は甲冑を着けるようなことはそうそう無いため、その力はもっぱら農耕に用いられる。 体格に反して温厚な性格である。ぼんやりしていることも多く、悪く言えば愚鈍。 ナイトメア 眠っている者の枕元に立つことで悪夢を見せることができる亜種。現在は不法侵入などの問題で、思うように悪夢を見せることができないらしい。 ユニコーン 額に一本角を生やしている亜種。この角は万病薬になり、削りカスであっても高額取引される。この角をヤスリ等で研ぎ澄ます風習を持つが、削り過ぎると成長に悪影響が出るらしい。 処女性を重視する文化がある。 ペガサス 馬部分の背中から翼を生やしており、空を飛べる亜種。 スライム 人間社会ではまだ認知されていない他種族。常に水を求める習性があり、水を取り込むと体が大きくなるが、あまり大量の水に浸かると体が溶けてしまう。逆に水を放出することで小さくなることも出来る。なお、水分をためておくメインタンクは胸部であり、一目で体内の水分量がわかる。体の構成がほぼ水分のため、取り込んでいる水分が凍結する寒冷地では凍結する恐れがある。 粘度の高い粘液を常に分泌しており、日常生活においてはこまめに掃除をしないと、滑って危険なほど。 目で見た物を何でも覚え、何でも真似をする。骨や筋肉は無いので、力はそんなに強くない。物をつかんだり水を吸収したりするのは、もっぱら触腕を用いる。 消化できるものなら食品以外でも栄養を摂取できるため人間には有害な物質でも取り込めるが、過剰に摂取すると体格や性格に影響が現れる。 スーのように人型をとるスライムはかなり珍しく、他種族に詳しいらしいセントレアも存在を知らなかった。顔にある口など、便宜上のパーツも備えている(口からの食事や、口呼吸は必要ない)。 身体のどこかに生物としての情報を記録するコアがあり、そこが急所でもある。 生殖は栄養を吸収した個体と経験を積んだ個体が合体、分裂して行うとされている。 アニメ第4種のエンドカードによると、最近発見されたモン娘で、学習能力が非常に高い。水のように純粋無垢で、何色にでも染まりどんな形にも変形するとのこと。紹介された亜種は以下の4種。レッドスライム(red slime) 通常のスライムよりも酸性が強い上に体の水分が揮発し、体内の消化液の割合が高くなっている。体は通常のスライムよりも小さめ、性格は攻撃的で言動に酸っぱい発言が目立つ。 ピンクスライム(pink slime) 花畑などに生息する希少なスライム。花の蜜や柔らかい蕾を食べているため甘い蜜の香りが漂う。花が咲いている時期以外の行動は不明。労せずに栄養のある物が食べられるので非常に能天気で、脳内までお花畑な性格。花という「子孫繁栄」に直結するものを摂取しているために思考もピンク色で年中発情している。 グリーンスライム(green slime) 体内に毒素を持っているスライム。毒の成分のためか発泡しており、周囲にはシャボン玉のような泡が漂う。毒素や毒を持つ生物の多い森林地帯に生息しているためと言われている。ちょくちょく会話に無自覚な毒舌が混じる。水溶性の毒の成分が含まれているためか型の維持が苦手で、完全な人型になれない。 ブラックスライム(black slime) 生息地域が廃棄物などで汚染されてしまったために真っ黒に染まってしまったスライム。元が何色だったかはもう誰にもわからない。社会風刺めいたブラックな発言をよくするが、実際のところ適当に言っているだけで自分の発言の内容はよくわかっていない。非常に凶暴で人間を敵視している。 人魚 上半身が人間、下半身が魚という種族。両手の水かきや胴体側面のエラなど、一部上半身にも水生生物の特徴を有している。 保湿のために滑り気のある粘液で全身を覆っている。基本はエラ呼吸だが、エラの湿度が保たれていれば陸上でも呼吸可能で、歩行・移動以外の日常生活にも支障はない。作中の描写によれば水中であれば淡水、海水いずれにも適応できるが、塩素消毒された水の中では体調を崩す模様。 両手の水かきは泳ぐ際に使用するが、あまり役に立っていない。そればかりか、指輪など指を通すものが身につけられないので実際不便。 腹びれは水中での姿勢制御に使われる他、陸上で体を支えたり、下半身の服をなくしたときに下腹部を隠したりするのにも使えたりする。 尾びれはそれ自体が筋肉の塊であり、短時間なら時速50kmの泳力を生み出す。ただしヒレが傷つくと泳力が落ちる。傷ついたヒレは、縫合し安静にしていればすぐ治るとのこと。 魚と同じように体内に「浮き袋」を持ち、その中に空気を入れることで浮力を調整する。これもまた、速い泳力を生み出すために必要なものである。 魚類とは異なり恒温性であるため、温度の低い環境下でも動作が緩慢にならない。ただし寒冷地では、身体を覆う湿り気の影響で体温が奪われるのが速く、危険である。冷たい水中で生活するためか、皮下脂肪も十分にある模様。 文化的には童話の『人魚姫』が広く読み伝えられ、人気が高い。しかしその影響で悲恋、特に他種族との悲恋が流行ってしまい、特に数の多い人間と駆け落ちする人魚が後を絶たず(王族にも人間と駆け落ちした者が存在するほど)、人間との関係が悪化するほどの問題となっている(かつでは社会問題と言うほどの大事ではなかったが、メロの母親の画策により深刻視された)。 アニメ第5種のエンドカードでは主に熱帯の海に生息するとされ、鰭や鱗は熱帯魚のようにカラフルであるとのこと。ここで紹介された亜種は淡水種からウナギ系の3種。淡水種(Fresh water class) 定期的に海と川を行き来する人魚。旅の途中にいかなる障害があろうと、それらを乗り越えて行く強靭な精神の持ち主。 体は激しい旅に耐えるために引き締まっており、体色は比較的地味で単調。 鮫系(shark race) 鋭い歯とサメ型の下半身が特徴の人魚。雑食性が多数を占める人魚の中では珍しく、完全に肉食性。 昔は海賊紛いのことも行っていたらしいが、現在ではさすがに自重している。 下半身の骨格が軟骨で構成されているため、非常にデリケート。性格は獰猛かつ攻撃的だが、精神的に打たれ弱いという一面も併せ持つ。 ウナギ系(eel race) ウナギのように長い下半身を持つ亜種。第35話にも登場している。人魚としては珍しいことに、陸上での行動も得意とする。 体を覆う粘液の量が多いため、普通の衣服を着るのが困難。その粘液を活かしたマッサージ技術が発達しており、粘液中に美容に有効な成分が含まれるとされることもあって人魚の間では人気がある。 スタミナ豊富で夜が激しいので、常に寝不足気味。 ヤツメウナギ型 ヤツメウナギのような丸い鰓孔を持つ人魚。血液を摂取するが、そのほかの食べ物も食べる事が出来る。目が複数対あるわけではない。 アラクネ 上半身が人間の女性、下半身が蜘蛛という種族。顔面に4つ〜6つの目があるなど、上半身の一部にも蜘蛛の特徴を有している。 腕部などは皮膚ではなく硬い外骨格で覆われ、手の指には鋭く尖った爪が備わっており、人の皮膚を簡単に切り裂くことができる。外骨格は丈夫だが非常に軽く、壁や天井を動き回ることが可能。体重も、アラクネの体格から考えれば非常に軽い。 呼吸器官は上半身と下半身それぞれに存在している(下半身は蜘蛛の“書肺”)。下半身の蜘蛛の背中にあたる部分には模様があり、これは個人個人で違うらしい。 大型の種族で力も強く、人間を簡単に打ちのめせる。腕力には多少個人差はあるものの、同じく大型のラミアを抱えたままでビルを這い上がることも可能。 蜘蛛でいう触肢の上に人間の体が乗っているため、一見すると触肢が人間の足にも見える。普通の蜘蛛なら食事の際に使用する触肢だが、アラクネのこの位置に口はついていないため、性行為の時に相手を拘束する為のものと推察されている。 特殊能力として蜘蛛と同様に糸を吐く。糸が分泌される場所は蜘蛛部分の第2腹部にある糸疣である。糸の強度は同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍もある。粘着性、伸縮率、頑丈さなどは自在に調整でき、人間を絡め取ったり、服やブランコを編んだり、「糸電話」のように壁越しに音を拾うなど、様々な形で応用できる。アラクネの糸も、人間社会では高値で取引されているらしい。 元々狩人のような生活をしている種族の習性故に起床も早く、獲物を捕まえるための糸を用いた縄使いの腕を向上する努力を惜しまない習慣を持ち、人間のみならず各他種族の体躯に応じた新たな縄技術の開発も惜しまない。また、蜘蛛同様にカフェインを摂取すると酔っぱらってしまう。また、寒冷地では新陳代謝が落ちて休眠状態にも陥る。 本来は人知れず暮らす種族であり、人間の男性をさらって種を残してきた。他種族間交流法によって今までの暮らしができなくなり、今後の身の振り方を決める為にラクネラを人間社会へ派遣した。ラクネラの態度と混カツにより、人間との共存を選んだ。 アニメ第6種のエンドカードで紹介されたのは、以下の3種。小型種(small breeds) 基本的なアラクネに比べて小さめの身体を持つ種族。脚は長くないが、基本種よりも素早く走り回ることができ、ジャンプも得意である。巣を張らず、歩きながら獲物を探す徘徊性のアラクネである。糸を出すことも出来るが、高所から落ちた時のための命綱として利用する程度である。 大型種(large breeds) 基本種に比べて遥かに大きく、脚も太いうえに毛で覆われている。性格は非常に獰猛で攻撃的、力も強いうえに毒まで持っているため不用意に接近するのは非常に危険。しかしながら毒性は弱く大した害は無い。基本的に他種族交流法に好意的な種族ではない。交流があったとしても、人間に襲いかかるといった問題行動を起こした者が拘束された時程度らしい。 アシダカ種(long leg breeds) 基本種に比べ細く長い脚を持ち、糸を出さない大型種族。大型種族とは思えない程に素早く走り回り、獲物を捕獲する生粋のハンター。しかし性格は温厚。獲物を確保した後でも、他の獲物を見つけたら確保した獲物を捨ててでも新しい獲物を追うほどに狩猟本能に溢れている。特に家庭内害虫の駆除には、一切の妥協を許さないため害虫に悩む者たちの間では、敬意を表して「軍曹」と呼ばれている。 単眼種(モノアイ) 一つ目(単眼)の人間型種族。目が一つ(なぜか眉毛は二箇所(人間と同じ位置)に生えている)である以外は人間と大差ない。 その眼球は人間に比べはるかに大きく、瞳孔の大きさや水晶体の厚さも人間の数倍あるため、超人的な視野と視力を持つ。その反面、近くの物の立体視は苦手で、電柱や標識にぶつかったり、3D映像を楽しめなかったりする。 瞳の表面積も大きいため、ゴミ・乾燥・花粉症などに悩まされており、目薬が欠かせない。涙腺も大きいので、乾燥を防ぐためかすぐ涙が出る。 単眼という風貌ゆえ、たいていの他人には(他種族からですら)怖がられたり、直視してもらえなかったりすることが多い。 アニメ第7種のエンドカードによると、以下の一族と亜種が存在するらしい。一つ目入道 一般的なモノアイのうち、仏門に入った一族。他人からの視線という雑念から解放され、生真面目でストイック。その超視力は修行をサボっている者を見抜くのに使われる。 サイクロプス モノアイの中では珍しく体格に恵まれた(特に胸)亜種で、他のモノアイから羨望の眼差しで見られている。その超視力は鉄の温度を正確に見極めるのに使われ、それが独自の卓越した鍛冶技術を確立させている。 バックベアード モノアイの中でも特に強力な瞳の力を持つ亜種。催眠術、眼光による怯ませ、目から怪光線など何でもござれ。ただし力に反比例して体格は幼く子供扱いされており、それを非常に嫌う。そのためなかば疑心暗鬼になっており、少しでも優しくされると「このロリコンどもめ!!」と一喝して逃げるという。 鬼人(オーガ) 非常に大柄な体格の種族。しなやかな筋肉が収縮された特殊な体つきをしており、比類無き怪力と頑丈さを誇る。 肌は褐色で、耳は尖っている。額から角を1本ないし2本生やしている。この角は頭蓋骨と直結しており、非常に敏感。 身長は2m以上、まれに3m近いものもおり、人間と比べてはるかに大きい。 アニメ第9種のエンドカードによると、性格はその巨体に似合わずおおらかで、のんびりした者が多いとのこと。紹介された亜種は以下の3種。鬼(oni) 赤色ないし青色の珍しい肌の色をしている以外は、ほぼオーガと変わらない亜種。第34話にも登場している。 身長は2m前後で、オーガ亜種の中では最も小柄(それでも人間よりは大きい)。一説によると赤鬼は涙もろく、青鬼は自己犠牲の精神を持つらしいが、真偽のほどは不明。虎柄の衣服を着用する習慣がある。 トロル(troll) オーガよりも腕力に優れ、体つきもさらに一回り大きく、平均身長は3m以上。肌は緑褐色、角は1〜2本で太く短く、下あごから伸びた犬歯が目立つ。 男女ともに筋骨隆々でたくましく、前腕が大きく発達している。性格はオーガと同じくおおらかでのんびり屋。人間よりはるかに大きい体格のせいで、着られる服が少なくお洒落できないのが悩み。 ギガンテス(gigantes) 身長10mを越える超大型の亜種で、まさに巨人といったいでたち。 巨体ゆえに、下手に動くと人間を傷つけてしまうため、用がない時は身動きせずに大人しくしている。もはや似合うどころか着用可能な衣服が存在しないので、公序良俗を乱さない程度の衣服を身に着けるので精一杯。 ゾンビ(リビングデッド) 死後、特殊な病原菌など何らかの理由により、肉体活動が停止した状態でこの世に生き続ける者達。つまり元々人間だった者も含まれるが、この世界では他種族として定義されている。 もちろん肉体は死んでいるので、ケガをしても自然治癒できず、痛覚など大多数の神経も機能しておらず、血液や心臓なども人造の物に変える必要があり、防腐処理をしなければ腐ってしまう。 現在では防腐処理技術などが発達しているため、普通の人間と変わりない生活を送れている。とはいえ一般社会になじめるかどうかは、脳など肉体各所の腐敗進行度による。 アニメ第8種のエンドカードで紹介された亜種などは以下の通り。アーリーゾンビ 一般的なゾンビのうち、防腐処理技術が不完全だった頃のゾンビの総称。普段は低温に保たれた部屋でのんびりと過ごし、外出も冬の寒い時期にしかできない。脳の状態も若干怪しく、性格は度を超えたのんびり屋で、常に寝起きのようなテンション。 ミイラ(mummy) 砂漠などの乾燥した地域の亜種。その環境の都合上、体が傷む心配は無い。 しかし、肌の潤いをも失ってしまっているため、水分補給のための長風呂が欠かせなくなってしまった。それ以外では、若い男から精を吸い取ることで美しさを保っているが、これは単なるプラシーボ効果であるとされる。 生前は王族や貴族等の高い地位であった人物が多いため、性格にやや難のある個体が多い。 キョンシー(Jiang shi/Chinese hopping vampire) 主に中国や台湾等のアジア圏に生息(?)するゾンビ亜種。第39話にも登場している。 死後硬直の症状がとても強く、身体の関節、特に肘や膝が非常に硬いため、毎朝のストレッチ代わりの太極拳が欠かせない。しかし睡眠中の関節硬化は避けられず、朝方は肘や膝をのばしたままの姿勢で、ぴょんぴょん跳ねながら移動している。 影人(ドッペルゲンガー) 変幻自在の髪を用い様々なものに姿を変えられる他種族。正確に言うとシェイプシフター(変身能力者)であり、「自分のドッペルゲンガーを見ると死ぬ」という超常現象としての本来のドッペルゲンガーとは無関係。 普段から衣服を身に付けず全裸で生活しているが、それも自分本来の姿ではないので羞恥心は感じないらしい。クトゥルフ神話の「無貌の神」との類似点が多く、かつ謎めいた存在であるため得体が知れない。 コボルト 基本は人間型で、耳、鼻などに犬の特徴を持つ種族。尻尾もあり、頭部・尻尾だけでなく全身にふさふさした体毛が生えている。そのためいわゆる「無駄毛処理」が不可能で、露出の高い水着は着用できない。 嗅覚は人間の数千倍から数万倍ともいわれる。聴覚も人間の4倍あり、特に「お散歩」という単語には電光石火の反応速度を見せる。 拳は人間より一回り大きく、手のひらには肉球がある。爪は鋭利だが、日常生活においてはヤスリで滑らかにしてある。尻尾は感情と直結しており、意識的に制御するのが難しい。 乳首は5対あり、女性は一番上が乳房として人間と同じように発達し、残りの4対はお腹の毛並みの中に隠れている。まれに第2乳房まで発達する体質の女性もいる。 人間を含めた他種族全体に対し非常に友好的。種族全体でコバルトの大鉱脈を持っているため資産は潤沢であり、それを元手に様々な経営に乗り出している。 アニメ第12種のエンドカードによると、種族全体で朝夕の散歩を日課としているが、それは散歩とは名ばかりの長距離走で、1日50km走る者も珍しくないとのこと。 男性の顔つきは犬に近い。 オーク 豚型の種族。他の種族と異なり人間的な要素は少なく「人語を解し二足歩行する豚」のような外見。 嗅覚が鋭く、「1km先の女性の生理の臭い」も嗅ぎ分ける。このため、立て籠もり事件の際には人間の警察は銃を携帯して接近できなかった(しかし生物の臭いではなかった、もしくは特殊な消臭加工でもしていたのかゾンビーナのホルマリン臭には気がつかなかった)。 知能も有するが、知性はあまり高くないらしく理性的な思考ができずに乱暴。一方で悪知恵は人間以上だとも言われており、狡猾で残忍、貪欲な性格の種族であるため他の種族から忌み嫌われている。また、人間との混血児は「ハーフオーク」と呼ばれ、オーク社会の中では奴隷のような扱いを受けているらしい。 その一方で『オンライン』においてケンタウロス同様、容姿・性格の男女差が非常に大きいことが明かされており、女性の体格と顔つきは人間に近い。 ドラゴニュート(ドラゴンメイド) 基本的に人間型で、ドラゴンの翼と尻尾が生えている種族。両腕も鱗で覆われている。 鱗は鉄よりも硬く、銃弾や刀剣もはじき返すが、現代の日常生活でそんな危険に逢うことはないので無用の長物。そればかりか、服を着れば引っかかり、放っておけば荒れ放題、手入れをするにも硬すぎる…と、日常生活においては不便。体のどこかに逆に生えている鱗(いわゆる逆鱗)がひとつあり、そこを刺激されると腰が抜ける。 ラミア同様変温性で、体温が下がると動作が緩慢になる。翼は大きいが、筋力が弱く面積も狭いので、滑空程度にしか使用できない。 体格は大柄だが、ドラコのように胸の小さい者もいる。 尻尾は太く力強く、尻尾だけで全体重を支えられるが、この尻尾のせいで仰向けに寝ることができない。強く引っ張るとトカゲのように自切できるが、トカゲ扱いされるのは嫌なので種族共通の秘密となっている。また尻尾のせいで、特殊な形状の紐パンしか着用できない。 アニメ第10種のエンドカードによると、全生物の頂点であるドラゴンの一族としての自負があるため非常にプライドが高いが、実際は翼の生えたトカゲである、とのこと。紹介された亜種は以下の2種。龍人(ryu-jin) ドラゴニュートと同じくドラゴンの性質を持っているが、こちらは東洋の龍の形状に近い。頭に鹿のような一対の角と、長い尾を持つが、ドラゴニュートのような翼は持たないため、一見するとリザードのようでもある。人間に比べ遥かに長寿で人間の10倍以上の寿命を持つと言われる。逆鱗が弱点なのはドラゴニュートと同じ。 ワイバーン(wyvern) ドラゴニュートとは違い腕と翼が一体化しているため十分な翼面積を持っており、飛行が非常に得意。理性的なドラゴニュートや龍人に比べ野生的で、非常に獰猛。しかし形状や生態がハーピーに近いためかやや頭が軽く、簡単に言いくるめることが出来る。 ドリアード 木と人間が融合したような種族。体毛は1本もなく、かわりに葉っぱが生えている。衣服着用の文化がないため常に全裸。 地面に根を張り、葉緑素を持ち光合成も行うなど、生態は植物に近い。水分、栄養の取り具合で外見年齢が変化するため、外見から実年齢をはかることはほぼ不可能。栄養を摂取しすぎると巨大になるが、余分な水分、栄養素は、乳頭から母乳のように「蜜」として分泌・排泄できる。この蜜には男を惑わせる成分が含まれているとも言われているが、詳細は不明。 人間でいう脚部に当たる部分が丸ごと根の役割を担い、そこから何本もの根を地面に下ろし、土から栄養を摂取している。ただし土の栄養や水分が不足していたり、日照不足に陥った場合など移動する必要に迫られた時は、脚部以外の根を自切し、栄養・水分・日光を求め移動する。 同種間他種間を問わずあまり交流を持たない。それは彼らが非常に長命な種族で、物事を急ぐ必要がないと思っているからである。そのために比較的無口で、他人に対してはつっけんどんな態度をとることが多い(これは植物系他種族全般にいえることである)。 アニメ第11種のエンドカードで紹介された他の植物系他種族は以下の通り。アルラウネ 花の特性を強く持つ植物系他種族。種子を残す際の受粉方法が他家受粉のため、他の生物を必要とする。他の他種族とは非常に友好的。人間部分は、植物でいうところの花に相当しており、受粉相手を誘い出すため非常に美しい女性の姿をしている。 マンドラゴラ マンドレイクとも呼ばれる。植物の根の特性を強く持つ植物系他種族。臆病で人見知り。伝説のように地面から抜いた際に発する悲鳴を聞くと死ぬ、ということは無いが、純粋に悲鳴が大きいため間近で聞いた者は失神してしまうことがある。 デビル(レッサーデビル) 角、翼、尻尾を持つ、伝承どおりの悪魔の姿をした種族。翼はあるが飛ぶことは出来ない。白目の部分が黒いのも特徴。 聴覚が優れており、まさに地獄耳。これからいじめる相手の弱みや悩みを聞き逃さない、恐ろしいまでの情報収集能力を持つ。 頭部の角は個人差があり、1本か2本、多い場合は4本も生え、形状や本数は遺伝により左右される。日常生活においては何のメリットもないため、小さく整形する場合が多いとか。 小柄な種族で、ハーピー同様、成人しても子供に見える。胸も控えめで、それを気にしているのか、それを装っているのかは不明。 尻尾は細長く、器用に動かすことができ、先端にはハート形のヒレがある。何に使うのかは現段階では不明。 まるで呼吸をするように人間他種族を問わずイタズラすることがライフワークであり、催眠術なども利用する。ドッペルがやるような冗談ですむギリギリのラインのイタズラではなく、普通に交流法違反すら引き起こす危険なレベルである。倫理的に問題のある種族の模様で、幼い外見を悪用して交通機関や映画館などを子供料金のままで利用するものが後を絶たないらしい。 アニメ第12種のエンドカードによると、リリスはデビル系他種族の中でもレッサーデビルに属するらしく、他にも以下のデビル系他種族が紹介されている。グレーターデビル 外見が人間の十代後半の姿である以外は、レッサーデビルと基本的に同じ特徴(これ自体がデビル系他種族のひとつであり、レッサーデビルの成長した姿ではない)。 人間のファッションを真似て、夜の街でやや悪質なイタズラをすることを好む。しかしやはり実年齢は相当なものであるため、若年層が好むファッションの流行には疎い。 エルダーデビル グレーターデビルよりもさらに外見年齢が上に見える、妖艶な雰囲気を纏ったデビル系他種族の最上位種。 外見年齢と関係しているのかは不明だが、デビル系他種族の中で最も長寿で、数百年生きるものも珍しくない。長生きしすぎているからなのか性格は落ち着いており、とっくにイタズラは卒業している。 後に本編に登場したのは以下の通り。サキュバス 角は無く、下腹部に刺青のような模様がある。 性に奔放だが、それは相手を選ぶ為でもあり、一度決めた相手を搾り尽くすまでは浮気しない。 デュラハン 頭と胴体が分離する人間型の種族。頭部が結合した状態ではほぼ人間と変わらないが、デビル族同様白目の部分が黒く、肌が青いのが特徴。 首の結合はかなり甘く、激しい運動などで頭が外れてしまうことも多い。分離した首の「切断面」は、脊椎や気管がむき出しとなった生々しい有様となっている模様。 結合部から漏れてしまうからか、飲み物などは頭を外した上で食道に直接流し込んで摂取する(ララのみではあるが胴体のみでお菓子を喜んだり、ミーアの料理にKOしたりと舌を介していないが味覚もある模様)。血液の循環などがどのような仕組みになっているのかは、作中でも明らかにされていない。 頭部が外れると胴体は独立した動きを始めるが、感覚などは共有した状態となっている。かなり距離が離れても感覚は繋がっているが、あまり離れすぎると互いの居所を見失う(素直モードのララ曰く落ち着かない)模様。 詩的で難解な言い回しを好み、ドリアード族ほどではないもののコミュニケーションをとるのが難しく、頭と胴体が分離するせいで本物の死神と間違われることも多いらしい。 厳密には死神ではないが、本編では臨死体験の場に姿を現すなど、「死後の世界」との関わりを覗かせる描写もある。また、瞬間移動のような能力を持つ模様。 雪女 冷却能力を持つ上位種。外見は人間と大差ないが、肌は青白く、体温も0度近い。 周囲の物体の温度を下げる能力を常時発動させており、意識的に力をセーブすれば歩いたあとにスリップ状態の氷の道を造る程度ですむが、気を抜くと辺り一面を氷付けにしてしまう。 髪にある髪飾りは冷気で自働生成され、毎日形が異なる。 獣人系他種族 OAD1のエンドカードによると、獣の耳と尻尾、手足など獣の特性を持つ種族が複数種存在し、以下の4種類が紹介されている。ルズが属する九尾族はこの中の種族の一つ、人狐族の中に属するらしい。人狐族(ワーフォックス - werefox) 狐の耳と尻尾、手足の特徴を持つ他種族。妖狐とも呼ばれる。 巫女の仕事に従事するものが多い。九尾 人狐族の中で9本の尻尾を持つ種族。 この9本の尻尾を用いて、様々な姿に変身できる。しかし複雑な洋服などは化けられないため、ドッペルの変身能力には数段劣る。 また、ふわふわもふもふな尻尾の毛並みの維持は大変で、ブラッシングには1時間以上かかり、日常生活には何かと支障をきたしている。 人猫族(ワーキャット - werecat) 猫の耳と尻尾、手足を持つ他種族。地域によっては神のように扱われている。 気まぐれで享楽的な種族であるためコミュニケーションをとるのは難しいが、マタタビを与えると、恍惚の表情を浮かべ従順になる。 人狼族(ワーウルフ - werewolf) 狼の耳と尻尾、手足を持つ他種族。集団生活を好む。 世間一般に言う狼男だが、女性も存在する。満月の夜は本能的になるが、その衝動は他の他種族よりも群を抜いて強いのでトラブルが絶えない。 人兎族(ワーラビット - wererabbit) 兎の耳と尻尾、手足などの特徴を持つ他種族。 その性質はアナウサギに近い。 ミノタウロス 牛のような角、耳、足、尻尾を持つ、非常に大型な種族。血気盛んな闘牛種と、穏やかな乳牛種とがいる。 乳牛種の乳は非常に大きく、妊娠してなくても母乳を分泌する。この母乳は栄養豊富で、乳幼児に与えるのに適していたり、牛乳アレルギーの人でも飲むことができる。しかも一部マニアからの需要が高く、供給量の少なさからとんでもない高値がつく。 男性の顔つきは牛に近い。 パーン 羊のような角、耳、足、尻尾を持つ種族。羊毛のような体毛におおわれている。 その体毛は羊毛よりも上質で、肌触りが良い。生えるスピードは羊より速く、綺麗に刈り上げても数週間で元通りになる。 また、羊乳が採れる個体も存在する。こちらもミノタウロス乳牛種の母乳と同じく、栄養豊富らしい。 獏 夢を主食とする種族。そのため、実際の食事は少量で済む。ゴツい4本指の手とバクの耳を持ち、マレーバクのように肌が白黒に分かれている。 バロメッツ ドリアードなどと同じ植物系の、綿のモンスター。外見がパーンに近いためか、混同されることが多い。 植物系ゆえか、農耕関係をたしなむ。 リザード ラミアやドラゴニュートと同じ、爬虫類系モンスター。基本的に人間型で、トカゲのような尻尾があり、鱗におおわれている。 ドラゴニュートより陸上生活に適した進化をしており、翼は無く、鱗の量が多く、尻尾は太くて力強い。また尻尾の太さに合わせて、お尻も大きい。 尻尾は歩行の際のバランサーとして使うだけでなく、栄養を貯蓄するための器官でもある。緊急時には自切できるが、栄養失調に陥ってしまう。自切した尻尾はしばらくすれば再生するが、骨までは再生せず、ふたたび自切することもできない。 魚人 人魚と異なり、頭部が魚の種族。第9巻時点で男性のみしか登場していないため、女性の存在については不明。手は人魚同様、水掻きがある。 スキュラ 軟体生物の特性を持つ種族。 皮膚は人魚族以上の粘度の粘液で覆われており、そのため衣類を付けても外れたりズレたりしてしまう危険性が数倍高い。しかし予防する方法もないため、半ば諦めている。 頭から腰にかけての部分は人間型であるが、頭には髪の毛ではなく触手が生えていて、手のように器用に動かせる。そして脚も8本の触手(蛸の脚のような吸盤が見て取れる)で、ある程度伸縮させることが可能。再生能力が高く、もし脚を失ったとしても再び生えてくる。手ほどではないが、器用に動かすことが可能で、遠くの物を取るのに重宝している。 喉の奥に墨袋があり、危険を察知すると墨を吐き出すが、日常での使い道はなく、時々寝ぼけて口から墨を垂らす程度。 昆虫系他種族 OAD2のエンドカードには、昆虫の特性を持つ、キラービーからモスキートまでの4種類が紹介されている。キラービー(Killer bee) 蜂(スズメバチ)の特性を持つ種族。合計6本の手足、高速で飛行できる羽根、針つきの尾を持ち、目は複眼二つ、単眼三つの計五つ持つなど全体的な印象も蜂そのもの。 アゴの力が非常に強く、アラクネの糸すら噛みちぎる。威嚇の際はこの顎をガチガチ鳴らす。木が燃える際の煙を嫌ったり、高温に弱かったりと、生態も蜂そのもの。 特殊能力として、空中に自らの毒を散布し、野生のスズメバチの群れを引き寄せ、操ることができる。キラービー本人の毒も、スズメバチと同等かそれ以上に危険。第二腹部はほぼ毒の製造と貯蔵のためにある。 これらの特徴を持つ上に、性格も狂暴。過去、キーラが暴れたせいで、危険種族指定されている。 スコーピオン(Scorpion) 蠍の特性を持つ種族。地域によっては神のように扱われており、セルケトとも呼ばれる。 尾の先端には太い毒針があるが、実は毒性は弱い。両腕が蠍の鋏になっており、細かい作業が苦手。 モスキート(Mosquito) 口の奥に吸血針を備えた蚊のような他種族。 唾液はアレルギー反応により痒くなることがある。普段は花の蜜等を主食としている。 モスマン(Mothman) 蛾の性質を持った他種族。UMAのモスマンとは無関係。 夜行性で、光に集まる性質を持つ。頭部の大きな翅の形状や模様で種族を識別することができる。 蜜蜂系他種族 ミツバチの特性を持つ他種族。 胸からローヤルゼリーを分泌する事が出来る。 マタンゴ キノコのような特徴を持つ他種族。 ドレッドのように見える器官やフリル状の器官、傘で胞子を生成し、傘から胞子を放つ。胞子の散布はコントロールできない。胞子には幻覚作用があり、幻覚を見ている者の目は瞳に十字が入る。水で流せば幻覚作用は消える。 ある程度の湿度がある暗所では脚から菌糸を水分などを吸収する。植物系種族と同じように衣服を身に着ける習慣がなかった。 キノが他種族間留学の審査面接の際に胞子をばらまいてしまい、胞子をコントロールできない体質も相まって危険種族に指定されている。 吸血鬼 バンパイアウイルスが人やそのほかの他種族に感染することで誕生する他種族。 唾液にバンパイアウイルスを保持しているため、危険種族に認定されている。ただし、ウイルスの感染力は極めて低い。 消化器官が未発達で液状のものしか摂取できない。また、銀やニンニクにアレルギー反応があり、十字架は文化的にタブー。 性質はコウモリに近く、飛膜のある翼と化した腕、発達した聴覚をもち、超音波を用いてコウモリを操ることもできる。 飛行に特化した体をしており、骨も細く身体はとても軽い。 ヒル型他種族 骨格を持たないヒルのような他種族。外見的には、むしろ扁形動物のコウガイビルに近い。他の吸血系他種族とは違い、血液しか摂取できない。雌雄同体。 骨格がないため、補助骨格付きの特殊なラバースーツを着用している。 モール族 モグラのような見た目の他種族。 カエル型他種族 カエルのような見た目の他種族。 分泌される粘液は保湿効果が高く、美容液などに利用されているらしい。 サテュロス 山羊のような角、耳、足、尻尾を持つ種族。作中ではパーンの近似種のように描写されており、褐色肌であること以外は身体的特徴や体格もパーンに近い。 非常に性欲旺盛でその矛先は男女を問わず、常日頃から欲望を抑えつけていないため満月の夜でも理性を失わない。 ウンディーネ 水を操る上位種。外見はスライムに近い。 サラマンダー 炎や高熱を操る上位種。外見はリザードに近く、頭の角や尾端に炎が灯っている。
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