だいたい‐いりょう〔‐イレウ〕【代替医療】
代替医療(ダイタイイリョウ)
代替医療
代替医療(だいたいいりょう)
代替医療とは、その効果が科学的に確認されていないため、西洋医学領域では治療法として選択されない医療の総称です。近代医療が病気の原因を除去することを目的とし手術や薬剤投与という方法を用いるのに対し、代替医療は保健・予防を目的とし自然治癒力の向上を図る方法を用います。例えば、漢方、鍼灸、気功などの東洋医学やインドのアーユルヴェーダなどの伝統医学、指圧・マッサージ・カイロプラクティックなどの用手療法、食事療法、ホメオパシー、アロマテラピーなどの方法です。サプリメントの摂取も代替医療に含まれます。
米国では、「代替医療」英国では西洋医学の「補完医療」とされ、近年ではこの二つをまとめて補完・代替医療(Complementary and Alternative Medicine ;CAM)と呼ばれています。
→民間療法
代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 17:31 UTC 版)
代替医療(だいたいいりょう、英: alternative medicine)は、「現段階では公的に通常医療と見なされていない、さまざまな医学・健康管理システム、施術、生成物質など」を意味する。自己判断・自己責任で行うもので費用は全額自己負担であり、米国の国立補完代替医療センターでも民間療法と同義としている[1]。
注釈
出典
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代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 14:45 UTC 版)
緑内障に関して、エビデンスレベルの高い代替医療は報告されていない。血流改善薬や視神経保護薬による緑内障治療が期待されているが現在のところエビデンスレベルの有効性は確認されていない。そのほか@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}星状神経性節ブロック、高圧酸素、胎盤 (プラセンタ) 抽出物、イチョウ葉抽出物 (英: Ginkgo biloba) などが緑内障の進行を抑制したという報告もあるが[要出典]現在のところ信頼に足るものではない。
※この「代替医療」の解説は、「緑内障」の解説の一部です。
「代替医療」を含む「緑内障」の記事については、「緑内障」の概要を参照ください。
代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 08:50 UTC 版)
例としては以下の様なものがある。アキーの実、ハッカクレン(中国語版)、カンフル、コパルトラ、サイカシン、ガルシニア、カヴァの葉、ピロリジジンアルカロイド、マロニエの葉、セイヨウカノコソウ、ヒレハリソウ。 中国の漢方薬の例は、金不換(きんぶかん)、麻黄(まおう)、寿量散(しゅうりょうさん)、白仙片(びゃっこうへん)。
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代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 06:51 UTC 版)
「ウィキペディアの健康情報」の記事における「代替医療」の解説
代替医療を推進している人々は、ウィキペディアがエネルギー療法、EFT、思考場療法、タパス指圧法(英語版)などの、総体的健康に関する治療について、否定的に言及しているとの主張を続けている。これに対してウェールズは、「もしあなたが自分の論文を信頼できる学術論文誌に投稿して発表することができたなら、すなわち、あなたが再検証可能な科学実験を通じて証拠を得ることができたなら、そのあとにウィキペディアはその内容を適切に採録することになるであろう」と主張してきた。これとよく似た問題提起が、ホメオパシーについてのウィキペディアにおける網羅性をどう考えるかについてもなされている。 ウィキペディアにおいては、「人間の健康に関係することが合理的に知覚されうる」記事には、科学を基盤にしたウィキペディア英語版のガイドライン(日本語版では草案)が適用されることが定められている。
※この「代替医療」の解説は、「ウィキペディアの健康情報」の解説の一部です。
「代替医療」を含む「ウィキペディアの健康情報」の記事については、「ウィキペディアの健康情報」の概要を参照ください。
代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 16:58 UTC 版)
習慣的な有酸素運動やカフェインの減量はよく不安の治療に用いられる。ヨガが有効かもしれないという試験的な証拠が存在する。 不安症状がある人々(要旨のみを見たため詳細が不明)に対するアロマテラピーでは、16のランダム化比較試験が見つかり、有効であるため治療として利用するのに推奨できる。
※この「代替医療」の解説は、「不安障害」の解説の一部です。
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代替医療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 15:30 UTC 版)
ネイティブ・アメリカンは、かつて催吐薬、呼吸器の補助、その他さまざまな病気の治療のために北アメリカ大陸のカナダ東部~アメリカ合衆国北東部が原産で、自生していたカナダケシなどのカナダケシ(サンギナリア)属の植物を用いていた。アメリカ植民地では、カナダケシ(サンギナリア)属の植物が由来のサンギナリンがいぼ治療薬として用いられた。1869年にウィリアム・クックのThe Physiomedical Dispensatoryの中にサンギナリンの製法と使用法の情報が記載された。1920年代から1930年代には、ジョン・ヘンリー・ピンカードが販売した薬品"Pinkard's Sanguinaria Compound"の主成分として用いられた。ピンカードはこの化合物を「肺炎、咳、肺の弱り、喘息、また腎臓、肝臓、膀胱、胃の不調を治療し、血液や神経にも良い」と宣伝した。1931年、ピッカードの主張が詐欺であると判断した連邦当局により、この化合物のいくつかのサンプルが押収された。ピッカードは法廷で有罪を認め、25.00ドルの罰金刑を受け入れた。 最近では、多くの代替医療の企業がカナダケシ(サンギナリア)属の植物が由来のサンギナリンを癌の治療法として宣伝している。しかし、アメリカ食品医薬品局は、カナダケシ(サンギナリア)属の植物やその他のサンギナリン含有植物を含む製品の抗がん作用は証明されておらず、そのため使用は避けるべきと警告している。実際、このような製品の経口摂取は口腔癌の前兆と考えられる白板症と関連している。さらに、皮膚癌治療のため皮膚にサンギナリンを接触させると、大きな傷跡を残す一方で、皮膚内の癌細胞は生存し続ける。そのため、皮膚癌治療には推奨されない。 日本では、この成分を含む植物のケナシチャンパギク、クサノオウ、タケニグサの乳汁をタムシ、インキンタムシ、ハタケなどの治療に生乳汁を塗布して使用していた。迷信で、タケニグサ、ケナシチャンパギクの乳汁をふくらはぎに塗布すると、運動会などの徒競走で速く走ることができるようになるといわれ、実際に塗布して逆に走れなくなったが、この草の乳汁のせいだと言っても、誰も信じなかったという。
※この「代替医療」の解説は、「サンギナリン」の解説の一部です。
「代替医療」を含む「サンギナリン」の記事については、「サンギナリン」の概要を参照ください。
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