伴性遺伝とは? わかりやすく解説

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ばんせい‐いでん〔‐ヰデン〕【伴性遺伝】

読み方:ばんせいいでん

ある形質支配する遺伝子が、性染色体上にある場合に起こる遺伝現象人間ではX染色体上にあるため、形質発現両性異なる。色覚異常血友病などはその例。


伴性遺伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 14:31 UTC 版)

伴性遺伝(はんせいいでん、ばんせいいでん)とは、性染色体に依存する遺伝形式である。




「伴性遺伝」の続きの解説一覧

伴性遺伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 06:32 UTC 版)

Y染色体」の記事における「伴性遺伝」の解説

「伴性遺伝」も参照 PAR以外のX染色体遺伝子は、女性では対立遺伝子2種類存在するに対して男性では1本のX染色体上の1種類しか存在しない。したがって男性の場合、それらのX染色体遺伝子によって支配される形質劣性形質であっても表現型となって現れる一方一般にY染色体MSY上に存在する遺伝子男性のみで発現することになり、このような遺伝限性遺伝という。限性遺伝する遺伝子は、SRY以外に精子形成関わるDAZ遺伝子などがある。 PAR1に存在する低身長ホメオボックス遺伝子(SHOX, short status homeobox containing gene)は、通常男性(XY)・女性(XX)どちらでも2コピー発現している。X染色体が1本しかないターナー症候群女性(XO)では、SHOXの不足による低身長症がおきることがある一方MSYであるY染色体長腕セントロメア付近には「Y成長遺伝子」と呼ばれる遺伝子がある。この遺伝子Y染色体限性遺伝であるため、男女身長差の一因となっていると考えられている。前述染色体異常転座)によるSRY遺伝子欠失XY型女性は、このY成長遺伝子を持つため、XX型女性より平均9cmほど身長高くなる

※この「伴性遺伝」の解説は、「Y染色体」の解説の一部です。
「伴性遺伝」を含む「Y染色体」の記事については、「Y染色体」の概要を参照ください。


伴性遺伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/20 04:57 UTC 版)

X染色体」の記事における「伴性遺伝」の解説

性染色体存在する遺伝子の発現により、雌雄男女で差が生じ遺伝のことを伴性遺伝という。一般的には血友病色覚異常などの例が良く知られている。一般的に伴性遺伝疾患について次のように説明されるX染色体特定遺伝子に異常がある確率をp(0<p<1)とする。このとき、男性X染色体が1本しかないので、確率pでそのまま表現型現れる女性X染色体が2本あるので、両方X染色体に同じ異常が揃う確率p2となり、より低い確率でしか表現型現れない。仮にpに1,000分の1を代入すると、男性は1,000人に1人女性100万人に1人となり、大きな差ができる。 これは概論としては正しいが、厳密に正確性を欠く説明である。哺乳類の雌の体細胞では、2本のX染色体のうち片方不活性化されている。ヒトを含む真獣下綱動物では、この不活性化ランダムに起き、雌の体細胞2種類X染色体のどちらが働いているかについて、モザイク状態になっている。したがって疾患遺伝子ヘテロ接合型に持つ女性保因者英語版))では、細胞によっては遺伝子疾患発症していることがある部分的に発症しているにもかかわらず保因者女性で伴性遺伝疾患強く現れないのは、モザイク作っている正常な細胞による補完よるものであるとされている。 X染色体免疫系で働く遺伝子含まれていることで、「女性男性よりも強い免疫力持っている」という説もある。しかしながら、それらの遺伝子多くX染色体の不活性化により遺伝子量補償男女雌雄遺伝子発現量の均等化)がなされていると考えられることから、この説には確証があるわけではない

※この「伴性遺伝」の解説は、「X染色体」の解説の一部です。
「伴性遺伝」を含む「X染色体」の記事については、「X染色体」の概要を参照ください。

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