たいおん‐ちょうせつ〔タイヲンテウセツ〕【体温調節】
体温調節
体温
体温調節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 20:55 UTC 版)
他のネズミザメ科同様に内温性で、赤筋の代謝熱を体内に留めるための特殊化した血管系である奇網を備えている。これは対向流交換系となっており、効率的な熱交換器として機能する。本種は様々な場所に奇網を持っており、脳と眼に接続する眼窩部の奇網、遊泳筋に接続する体側皮下の奇網、内臓塊に接続する肝臓上部の奇網、腎臓の奇網などがある。 本種が深部体温を保つ能力は、サメの中ではネズミザメに次いで2位である。赤筋は脊柱に沿って走り、その側面には帯状に並んだ4,000本を超える細い動脈からなる奇網がある。体の深部は周囲の水より8–10℃暖かく、これはネズミザメ科内で最も高いものの一つである。内温性であることで、高い巡航速度の維持、深海での長時間の活動、冬季でも高緯度での活動が可能になり、他のサメが利用できない獲物を利用できるようになっている。眼の奇網は脳と眼の温度を3–6℃上昇させ、おそらく深度変化による急激な温度変化からこれらの繊細な器官を守るのに役立っている。また、潜在的には視力の向上や反応時間の減少にも繋がる。
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