健康心理学
健康心理学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:32 UTC 版)
健康心理学では、特に欧米の研究によって、がん、心筋梗塞や狭心症などの心臓病にかかりやすい性格傾向があることが判明している。自分の感情を押さえ込みやすい人、乗り気ではない誘いを断りきれず付き合ってしまうなどの性格傾向はがんへの免疫力を低下させる。こうしたタイプの人々の血液の調査から、長期的な免疫力の低下の事実が判明した。例えば、がん細胞が発生しても、通常、免疫力が強ければ自然に増大を抑制できるが、免疫力が落ちていると増殖を抑えきれなくなる。すぐ病気になるとわけではなく、5年、10年という長期間にわたってがん発症のリスクは徐々に高くなっていくと考えられる。 うつになりやすい性格の研究では、「完璧主義」「几帳面」「ネガティブ思考」などストレスを強く感じやすい傾向が挙げられる。極度にも几帳面、真面目、完璧主義傾向の人は、自分の失敗に厳しく、その反動でうつになるリスクが高まると考えられる。楽観主義は心身の健康に良いと言われる。
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