入試・進路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 15:47 UTC 版)
「東京大学教育学部附属中等教育学校」の記事における「入試・進路」の解説
東京高等学校から東大附属改編時に GHQとCIAの要請により、一般の公立中と同じレベルを保つために入学試験は学力試験は行わずに公開抽選のみで実施を余儀なくされた。ようやく1980年から学力試験を開始し公開抽選との組み合わせとした。 2008年より、入学者選抜試験が本格的にスタート。400文字作文と実技を含む「適性検査型入試」を実施し科目の垣根を越えた教科複合型の出題となり、論理的思考力・読解力・記述力・数学力・表現力と試行力を測る。大手中学受験塾の模試の偏差値には現れない、数学力を試す独自の実技試験があるのが、東大附属の入学者選抜の大きな特徴といえる。2021年の実技ではプログラミングが出題された。 2020年度までは、入試情報を一切公開しておらず過去問集の販売もなく、入試情報が極めて少なかった。2021年より受験生の試験問題の持ち帰りを可能とし入試情報公開に努め始め、過去問集の販売も開始された。入試情報の公開が行われ始めたことで、中学受験塾による受検対策がようやく本格化され始めた。 2月3日の入学検定試験は高倍率で競争激化。入試は適性検査ⅠとⅡで思考力や論理性・読解力と考察力を問い、適性検査Ⅲは実技スタイルで数学の立体図形の作図と制作による空間認知力や時間内での課題解決に向けた分析能力と論理的思考力を問い、短時間で二手三手先を読む思考と行動が強く求められている。「報告書+適性検査Ⅰ+適性検査Ⅱ+実技」の総合点で合格者を決定する。 例年、大学のべ合格者数でなく大学進学者数を公表している。 東京大学に附属校としての優先進級制度は他の国立大附属高校同様にないが、探究学習の成果物とともに学校長推薦による学校推薦型選抜を経て、東京大学への合格を決める生徒が例年1~2名いる。 探究学習の評価が高く、早慶MARCHを含む私立大学への指定校推薦の枠が多い。 6年間の一貫教育であるが、後期課程進級の際に他校を受験する者も若干存在する。他の高校を受験をする際は後期課程に進学する資格を失う。一方で、定員に空きが出た場合は他の中学校からの後期課程への編入も可能で、編入試験は年々高倍率となってきている。
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