副症状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 05:45 UTC 版)
後期に起こる症状で、生命予後に影響するのはこちらの症状である。あまり自然に寛解することはなく、積極的な治療を必要とすることが多い。 関節症状 非びらん性、非対称性の関節炎を来たし、多発関節炎というより単関節炎で現れることが多く、それは関節リウマチとも全身性エリテマトーデスとも似ていない。 副睾丸炎 頻度が高く、特徴的症状として挙げられている。 消化器病変 炎症性腸疾患とみまごうような粘血便、水様性下痢、激しい腹痛、大腸潰瘍をきたす。病変は回盲部に多いことが知られている。 血管病変 静脈病変が多く、深部静脈血栓症やバッド・キアリ症候群の原因となることがある。動脈病変はそれより少ないが劇的な臨床像とともによくしられており、大動脈炎をおこしたり、肺動脈炎から大量喀血をきたすことがある。血管病変に伴う脳血管障害や心筋梗塞も報告されている。 神経病変 脳神経の巣症状、髄膜炎から精神症状、はたまた末梢神経障害まで様々な病変がおき、全身性エリテマトーデスのCNSループスに勝るとも劣らない多彩さである。一方血管病変が原因と思われる脳血管障害により、麻痺や感覚障害もおこることがある。
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