加速ポンプの登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/19 01:55 UTC 版)
今日現存する形式のキャブレターに採用されている加速ポンプと同じ方式の機構が登場するのは、1930年代の事である。 1932年、カーター・キャブレター(英語版)のレオナルド・D・ボイスは、スロットルバルブと連動して作動するダッシュポット(英語版)を用いた増量ポンプを装備したキャブレターを開発、スロットルの開度に応じて燃料そのものを直接吸気管内に噴射する加速ポンプの概念が初めて登場した。翌1933年にはベンディックス・アヴィエーション(英語版)によって、より簡素な構造のピストンロッドを用いた加速ポンプが発表された。1945年にはカーター・キャブレターによりダイヤフラムを用いた、スロットルバルブと独立して動作する加速ポンプが開発されている。 これらの加速ポンプの登場は、航空用エンジン向けキャブレターの進化にも大きく貢献し、1938年にはベンディックス・コーポレーション(英語版)により、フロート室を持たない為に機体姿勢の変化の影響を受けにくいベンディックス-ストロンバーグ・圧力キャブレター(英語版)が開発されている。
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