原語とは異なる解釈でバクロニムとされている例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 19:27 UTC 版)
「バクロニム」の記事における「原語とは異なる解釈でバクロニムとされている例」の解説
本来の意味とは異なる解釈によって、バクロニムとなっている単語もある。「A.D.」は、西暦(キリスト紀元)が考案された当時には、ラテン語で「主の受肉より」を意味する「ab incarnatione Domini」の略であり、イエス・キリストの生誕からの年数とされていた(西暦#誕生を参照)。しかしA.D.1年がイエス・キリストの生誕年とずれていることが明らかになったため(西暦#西暦元年とイエス生年のずれを参照)、「主の年に」を意味する「anno Domini」の略であることに変更されている。さらに英語圏では稀にこれを誤って「after death」の略、すなわち「(彼の)死後」の年数だと解釈している者もみられる。 「R.I.P.」は、本来はラテン語で「安らかに眠れ」を意味する「requiescat in pace」の頭字語であって、必ずしも英語でやはり「安らかに眠れ」を意味する「rest in peace」の略ではなく、結果的にそうなったにすぎない。 「RPG」と通称される携行兵器は、英語のrocket-propelled grenade(ロケット推進式榴弾)の略だと思われているが、実際はロシア語の Ручной Противотанковый Гранатомёт(手持ち式対戦車擲弾筒)のキリル文字の頭文字 РПГ をそのままラテン文字に転記したものである。
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