収得賞金(中央競馬)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:29 UTC 版)
「日本の競馬の競走体系」の記事における「収得賞金(中央競馬)」の解説
中央競馬の競走条件の区分は収得賞金と呼ばれる値で行われる。収得賞金は原則的に1着賞金の半額が加算される(重賞は2着も加算。新馬戦、未勝利戦、条件戦では別に定める所定の額を加算)。また、4歳の7月以降はそれまでの収得賞金が半減され、降級することもある。収得賞金の計算方法は2006年夏季開催より大幅なルール変更が行われているため、2006年春季開催(6月中旬頃)以前と2006年夏季開催(6月下旬頃)以降に分けて記載する。 2000年以降、収得賞金は平地競走と障害競走で別個に計算されている。しかしそれ以前は、平地競走においては平地競走で獲得した収得賞金と障害競走で獲得した収得賞金を合算していた。 このため制度改定以前は、平地競走で未勝利だった障害重賞馬が平地の重賞に出走しやすくなっていた。障害競走で実績のある馬が障害オープンで過剰な負担重量を背負わされるのを嫌い、競走馬の大きな目標である平地競走のG1天皇賞(春)やダイヤモンドステークス(G3)など平地の長距離重賞に出走する例がしばしば見られた(例:ポレール)。 制度改定以後は、障害での収得賞金が多くある馬でも平地での収得賞金が少なければ、平地に出走する場合は下の条件の競走から出走していくことになる。例:それ以前に平地は未勝利だったものの障害で実績を残していた(12勝)オジュウチョウサンは、2018年7月7日に平地競走に出走したが、平地の収得賞金が0と扱われるため、500万円以下条件の競走に出走した(結果は1着)。 なお、地方競馬では収得賞金は主催者ごとに計算方法が異なっており、中央競馬の収得賞金の算出方法とも異なるが、中央競馬の馬が地方競馬に出馬投票する際や地方競馬の馬が中央競馬に出馬投票する際には共通のものとして扱われる。また、JRA所属馬が地方競馬の競走や外国の競走で1着となった場合は別に定める所定の額が加算される。
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