受胎率
出産歴 1あるいは再生産歴 1は、結婚、妊娠、出産、乳児死亡、等、ならびにそれらの発生年月日のような、個々の女性の再生産過程における重要事象を記録したものである。出生歴は標本調査において回顧的方法により調べられることが多い。歴史人口学(102-1)で用いられる家族復元用紙 1は、人口動態記録(211-3)に基づく家族復元 2によって夫婦と子供を関係づけたものである。女性の妊娠歴 3あるいは妊娠記録 3には、各妊娠の開始時点、妊娠の結果等、妊娠に関する詳細な情報が含まれる。このような出生タイミングに関する詳細な記録は様々な目的に使われる。たとえば、それは自然出生力 4、すなわち家族規模制限(624-4)が行われていない状態における出生力に関する情報を与えることができる。それはまた受胎能力 5、すなわち一月経周期(622-2)当たりの受胎確率の推定にも用いられる。さらに、避妊を行わない場合の自然受胎能力 6と避妊を行った場合の残余受胎能力 7とを区別することもできる。有効受胎能力 8は、出生に帰結した受胎だけで測られる。避妊実行期間の避妊の有効性を測定するためには、受胎リスクの生ずる(613-1)期間における受胎率 9が用いられる。
- 受胎率のページへのリンク