哲学における実証主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 09:28 UTC 版)
哲学の分野では理想主義、構成主義、方法主義などと対立した意味で使われることが多い。20世紀初頭に、哲学も自然科学同様の実証性を備えるべきであるとする主張がウィーン学団によってなされ、彼らは自らの主張を論理実証主義(論理的経験主義、新実証主義)と称した。論理実証主義者たちは分析的な命題は論理によって、総合的な命題は経験によって検証されると考え、どちらによっても検証できない胡乱な概念を好き放題用いてきた形而上学を批判し、形而上学の命題は検証不可能であるがゆえにナンセンスであると断じた。それに従えば、例えば「無が無化する」などというのは分析的に真偽がはっきりしないし、経験的にも真偽を判断できず、全くのナンセンスである。また、彼らは同じ考えによって(線引き問題)を解答しようともした。
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