四辻
姓 | 読み方 |
---|---|
四辻 | しつじ |
四辻 | よつじ |
四辻 | よつつじ |
四辻(よっつじ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:47 UTC 版)
八幡神社を氏神とする。八幡神社は、四辻の平野部に独立した丘陵地を境内とし、創建は明らかでないが、古い祠や、以前は式内社の矢田部神社が鎮座していたこともある丘とも口伝が残り、古来、地域住民の尊崇を集めた場所にある。本来の例祭日は9月15日で、天満神社にあわせて加悦谷祭に名を連ねるようになった現在も、同じ頃に秋の例祭を執り行う。 四辻地区の特色ある行事に、「作り物」がある。天保年間から近年まで、村や各町が創意工夫を凝らし、金物、瀬戸物、塗物、青物などの同一の素材で歌舞伎形あるいはその時代を風刺した様々な「作り物」を制作し、公開し、珍技が競われた。この行事は近郊から見物客を集め、地方名物として名を残した。八幡神社の境内末社・恵比須神社は、類例の少ない一間社隅木入春日造の本殿が町指定文化財(建造物)となっているが、この社の前には昭和期に寄進された珍しい一対の狛鯛がある。もともとはこの祭で披露された「作り物」の一種とみられる。 また、かつてはササが踊りがさかんに行われた。昭和中期には途絶えていたものの、有志者による雅楽部が創設され、祭礼時に吹奏される。 春の例祭である加悦谷祭では、宵宮の朝から神楽がカマド清めに町内各戸を巡るほか、午後から神楽や太鼓屋台が祭礼行列を行う。本宮午後の巡行には、さらに雅楽と稚児行列が加わる。稚児や雅楽が行列に加わるのは、加悦谷祭では八幡神社だけの風習である。本宮の巡行は、神楽に続いて神輿、囃子太鼓、弓や鉾を手にした役員が続き、雅楽、稚児行列、御幣や鈴等を持つ神官らに続き、最後が太鼓屋台となっている。祭礼に加わる者の衣装として神社定紋付黒着物があり、神社役員は袴を着用、天狗はたつけ姿である。道具に獅子頭、太鼓、笛、ササラ、剣、鈴、御幣などを捧げ持つ。 芸能ごとの行事内容は以下の通り。 神楽舞 - 宵宮の朝から各戸を巡り、カマド清め舞を納める。午後は所望舞を披露し、翌日の本宮では巡行に参列、祭礼で奉納する。 神輿(男女各1)渡御 - 宵宮午後、本宮午後に町内を巡行 太鼓屋台「八幡山」(2基) 巡行 - 宵宮午後、本宮午後に町内を巡行 雅楽 - 本宮巡行および祭礼で奉納する。 稚児行列 - 本宮巡行のみ参列する。 ウィキメディア・コモンズには、八幡神社(四辻区)に関するカテゴリがあります。 例祭の供物 神楽の所望舞 神楽舞(福祉施設にて) 雅楽の巡行 稚児行列 屋台巡行
※この「四辻(よっつじ)」の解説は、「加悦谷祭」の解説の一部です。
「四辻(よっつじ)」を含む「加悦谷祭」の記事については、「加悦谷祭」の概要を参照ください。
- >> 「四辻」を含む用語の索引
- 四辻のページへのリンク