し‐いん【子音】
読み方:しいん
言語音の最小単位である単音の分類の一。呼気が喉頭から口腔にかけてどこかで閉鎖または狭めが作られて発せられる音。閉鎖・狭めの部位や呼気が鼻腔に流れるか否かの差異により破裂音(閉鎖音)・摩擦音・破擦音・鼻音などに分けられるほか、声帯の振動を伴うか否かによって、有声子音・無声子音に分類される。父音。しおん。⇔母音。
し‐おん【子音】
読み方:しおん
⇒しいん(子音)
子音
子音 (consonante)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 21:34 UTC 版)
「イタリア語」の記事における「子音 (consonante)」の解説
両唇(bilabiale)唇歯(labiodentale)歯音(dentale)歯茎(alveodentale)後部歯茎(postalveolare)硬口蓋(palatale)軟口蓋(velare)閉鎖音 (occlusiva)p b t d k g 鼻音(nasale) m [ɱ] [n] n ɲ [ŋ] 摩擦音(fricativa) f v s z ʃ 破擦音(affricata) ʦ ʣ ʧ ʤ ふるえ音(vibrante) r はじき音(vibrata) ɾ 側音(laterale) l ʎ 接近音(approssimante) j w 子音字はb, c, d, f, g, i, l, m, n, p, q, r, s, t, v, z を使用。 cはa, o, uと使用された時は子音[k]を表す。e、iと共に使用された時は子音[tʃ], /tS/を表す。ce(チェ)、ci(チ)。 chはe, iと共に使用され、1つの子音[k]を表す。che(ケ)、chi(キ)。 gはa, o, u と使用された時は子音[g]を表す。e、iと使用された時は子音[dʒ], /dZ/を表す。ge(ヂェ)、gi(ヂ)。 ghはe, iと共に使用され、1つの(語中では長い)子音[g]を表す。ghe(ゲ)、ghi(ギ)。 単独のgliは[ʎi], /Li/, 母音+gliは[ʎʎi], /LLi/の音となる。また、gli+母音の場合は"gli"3文字で1つの子音[ʎ]を表し、さらに母音間に挟まれた場合は[ʎʎ]となる。glielo /ˈʎelo/(リェーロ)、luglio /ˈluʎʎo/(ルッリョ)。ただしgliを[gli, glj](グリ)と読む単語もある。 gnは鼻音の[ɲ], /J/を表す。例えばgnaは「ンニャ」に近い。 h+母音は母音のみの音と同じ。 i+母音となった時のiはアクセントでない場合、子音[j]を表す事が多い。 qは常にuと共に使用され、qu[kw](ク)となる。 sは有声音[z]と無声音[s]のどちらも表す。次に来る子音が有声音の場合(sl-, sb-など)は有声で、次の子音が無声音の場合や、語頭で次に母音が来る場合、l・n・rの次に来る場合は無声音になる。ssは無声音で促音。s単独で母音に挟まれた場合は単語により決まる。casa(家)や地名Pisaのようにピサでもピザでも構わないというものも多い。また、発音の違いで意味の違いはない。 scはa, u, o と共に用いた時は二重子音[sk]だが、e, iと共に使用された時は別の1つの子音[ʃ], /S/を表す。sce(シェ)、sci(シ)。語中では長めに発音される。 schはe, iと共に使用し二重子音[sk]となる。 zは有声音[dz]と無声音[ts]のどちらも表す。語中では無声が多いが有声のこともあり、接尾辞 "-izzare" 「~化する、~にする」およびその派生形(-izzante、-izzatoreなど)では [idˈʣare] と有声かつ長音である。z単独で母音に挟まれた場合は無声となり促音になりやすい。それ以外では単語により有声か無声かが決まる。どちらでも構わないという単語もある。 半母音と拗音はiとuを母音の前に使用して表記。 子音字を2つ連続させて促音を表すが、rrは巻き舌が強くなる。ただしch、ghに対応する促音はcch、gghとする。qを重ねる語はsoqquadro(混乱)などわずかしかなく、普通はacquaのようにcqが使われる。 二重子音など子音が複数個重なることがある。fra, quattroなど。 以下は子音+母音の代表的なものと、日本語の発音(カタカナ)と発音記号(括弧内)との対応表である。 日本語での発音は近いものを選んでいる。e と o についてはそれぞれ広狭の違いは割愛した。 子音↓/母音→aeiou- ア [a] エ [e] イ [i] オ [o] ウ [u] b バ [ba] ベ [be] ビ [bi] ボ [bo] ブ [bu] c カ [ka] チェ [tʃe] チ [tʃi] コ [ko] ク [ku] ch - ケ [ke] キ [ki] - - ci チャ [tʃa] チェ [tʃe] - チョ [tʃo] チュ [tʃu] d ダ [da] デ [de] ディ [di] ド [do] ドゥ [du] f ファ [fa] フェ [fe] フィ [fi] フォ [fo] フ [fu] g ガ [ga] ジェ [dʒe] ジ [dʒi] ゴ [go] グ [gu] gh - ゲ [ge] ギ [gi] - - gi ジャ [dʒa] - - ジョ [dʒo] ジュ [dʒu] gl グラ [gla] グレ [gle] グリ [gli] グロ [glo] グル [glu] gli gliaリャ [ʎa] glieリェ [ʎe] gliリ [ʎi] glioリョ [ʎo] gliuリュ [ʎu] gn ニャ [ɲa] ニェ [ɲe] ニ [ɲi] ニョ [ɲo] ニュ [ɲu] h ア [a] - - オ [o] - i イア [ia]/ヤ [ja] イエ [ie]/イェ [je] - イオ[io]/ヨ [jo] イウ [iu]/ユ [ju] l ラ [la] レ [le] リ [li] ロ [lo] ル [lu] m マ [ma] メ [me] ミ [mi] モ [mo] ム [mu] n ナ [na] ネ [ne] ニ [ni] ノ [no] ヌ [nu] p パ [pa] ペ [pe] ピ [pi] ポ [po] プ [pu] qu クワ [kwa] クウェ [kwe] クウィ [kwi] クウォ [kwo] - r ラ [ra] レ [re] リ [ri] ロ [ro] ル [ru] s サ [sa]/ザ [za] セ [se]/ゼ [ze] スィ [si]/ズィ [zi] ソ [so]/ゾ [zo] ス [su]/ズ [zu] sc スカ [ska] シェ [ʃe] シ [ʃi] スコ [sko] スク [sku] sci シャ [ʃa] シェ [ʃe] - ショ [ʃo] シュ [ʃu] t タ [ta] テ [te] ティ [ti] ト [to] トゥ [tu] u ワ [wa]/ウア [ua] ウェ [we]/ウエ [ue] ウィ [wi]/ウイ [ui] ウォ [wo]/ウオ [uo] - v ヴァ [va] ヴェ [ve] ヴィ [vi] ヴォ [vo] ヴ [vu] z ツァ [tsa]/ヅァ [dza] ツェ [tse]/ヅェ [dze] ツィ [tsi]/ヅィ [dzi] ツォ [tso]/ヅォ [dzo] ツ [tsu]/ヅ [dzu]
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子音(肺臓気流)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 07:39 UTC 版)
子音のうち、肺臓気流によって作られる音声を表す文字。 唇音舌頂音舌背音咽喉音両唇音唇歯音歯音歯茎音後部歯茎音そり舌音硬口蓋音軟口蓋音口蓋垂音咽頭音声門音破裂音p b t d ʈ ɖ c ɟ k ɡ q ɢ ʔ 鼻音 m ɱ n ɳ ɲ ŋ ɴ ふるえ音 ʙ r ʀ はじき音 ⱱ ɾ ɽ 摩擦音ɸ β f v θ ð s z ʃ ʒ ʂ ʐ ç ʝ x ɣ χ ʁ ħ ʕ h ɦ 側面摩擦音 ɬ ɮ 接近音 ʋ ɹ ɻ j ɰ 側面接近音 l ɭ ʎ ʟ IPAの表に、喉頭蓋音、側面はじき音を足したもの。記号が2つ並んでいるものは、右が有声音、左が無声音。網掛けは調音が不可能と考えられる部分。 その他の記号ʍ w両唇軟口蓋接近音 ɥ両唇硬口蓋接近音 ʜ ʢ喉頭蓋摩擦音 ʡ喉頭蓋破裂音 ɕ ʑ歯茎硬口蓋摩擦音 ɺ歯茎側面はじき音 ɧ無声後部歯茎軟口蓋摩擦音 ɫ軟口蓋歯茎側面接近音 破擦音と二重調音は、以下のようにタイで2つの記号を組み合わせることで表すことができる。 破擦音両唇音唇歯音歯音歯茎音歯茎側面音後部歯茎音そり舌音歯茎硬口蓋音硬口蓋音軟口蓋音口蓋垂音無声音p͡ɸ p̪͡f t͡θ t͡s t͡ɬ t͡ʃ ʈ͡ʂ t͡ɕ c͡ç k͡x q͡χ 有声音b͡β b̪͡v d͡ð d͡z d͡ɮ d͡ʒ ɖ͡ʐ d͡ʑ ɟ͡ʝ ɡ͡ɣ ɢ͡ʁ 二重調音k͡p ɡ͡b両唇軟口蓋破裂音 ŋ͡m両唇軟口蓋鼻音
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子音(非肺臓気流)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 07:39 UTC 版)
子音のうち、非肺臓気流によって作られる音声を表す文字。 吸着音ʘ両唇 ǀ歯 ǃ(後部)歯茎 ǂ硬口蓋歯茎 ǁ歯茎側面 入破音ɓ両唇 ɗ̪歯 ɗ歯茎 ᶑそり舌 ʄ硬口蓋 ɠ軟口蓋 ʛ口蓋垂 放出音pʼ両唇 t̪ʼ歯 tʼ歯茎 ʈʼそり舌 cʼ硬口蓋 kʼ軟口蓋 qʼ口蓋垂 sʼ歯茎摩擦
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子音(クリック)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:27 UTC 版)
ズールー語の特徴として、クリック音(舌打音)を使うという点がある。この特徴は、他の南アフリカ諸語にも共通するが、この地域の言語に顕著である。ズールー語には次の3つの基本的な吸着音がある。 c - 歯吸着音(不快に感じたときに「ちっ」と舌打ちをするような音) q - 歯茎吸着音(ビールの栓を抜く音をまねるときの「ポコッ」というような音) x - 側面吸着音(奥歯に挟まったものを舌でクチャクチャと吸い出すときに出るときのような音) これらのクリック音は無声無気音を表すが、それぞれに、無声有気音(ch, qh, xh)、有声音(gc, gq, gx)、前鼻音化音(nc, nq, nx)、前鼻音化有声音(ngc, ngq, ngx)のバリエーションがあり、都合15のクリック子音が音素として認められる。 IPA表記例 (IPA)例 (書記法)意味[ǀ] c [iːˈǀiːǀi] icici イヤリング [ǀʰ] ch [uɠuˈǀʰaːza] ukuchaza 瘢痕を施すこと [ɡǀʱ] gc [isiˈɡǀʱiːno] isigcino 終わり [ŋǀ] nc [iˈŋǀwaːŋǀwa] incwancwa サワーミルクとトウモロコシの粉を混ぜた食べ物 [ŋǀʱ] ngc [iˈŋǀʱoːsi] ingcosi 少量 [!] q [iːˈ!aː!a] iqaqa ポールキャット(イタチの一種) [!ʰ] qh [iːˈ!ʰuːde] iqhude オンドリ [ɡ!ʱ] gq [umɡ!ʱiˈɓɛːlo] uMgqibelo 土曜日 [ŋ!] nq [iˈŋ!ɔːla] inqola 馬車、車 [ŋ!ʱ] ngq [iˈŋ!ʱɔːndo] ingqondo 知恵 [ǁ] x [iːˈǁɔːǁo] ixoxo カエル [ǁʰ] xh [uɠuˈǁʰaːsa] ukuxhasa 強制すること [ɡǁʱ] gx [uɠuˈɡǁʱɔːɓa] ukugxoba ふみつけること [ŋǁ] nx [iˈŋǁɛːɓa] inxeba 傷 [ŋǁʱ] ngx [iˈŋǁʱɛːɲe] ingxenye 部分
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子音
出典:『Wiktionary』 (2020/05/10 09:44 UTC 版)
名詞
発音(?)
対義語
関連語
訳語
「子音」の例文・使い方・用例・文例
- 有声子音
- その時間に私はピーッという電子音を耳にした。
- 無声子音にこれらの規則を適用することは適切だと思われる。
- 美土里は時々子音が落ちる。
- この2つの子音は相補分布をなしていそうである。
- 子音はしばしばあとに続く子音に同化される 《ads‐ が ass‐ になるなど》.
- 子音字.
- 中間子音.
- 音節子音.
- 軟口蓋子音 《/k, g, ŋ, x/など》.
- 有声音[子音].
- 無声音[子音].
- 英語の語尾はたいがい子音で終る
- 濁音子音
- 清音子音
- 鼻音は以下の子音に同化する
- これらの子音は異化する
- 子音は、これらの単語で重複する
子音と同じ種類の言葉
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