寝太郎堰(寝太郎用水)
| 疏水の概要 | |||||||||
■疏水の所在 山口県山陽小野田市厚狭地域 380ha ■所在地域の概要 山陽小野田市は山口県の南西部に位置し、南は瀬戸内海に面する。北部は中国山系の尾根が東西に走り、中央部は丘陵性の台地や平野部が広がり、海岸線一帯は旧藩時代からの干拓地が展開しており、その中にあって厚狭地域は旧山陽町(平成17年3月22日合併)の中央部に展開する市内最大の平野部である。 ■疏水の概要・特徴 旧山陽町(現山陽小野田市)の厚狭地区の中央部を貫流する厚狭川の本流を柳瀬付近で堰き止め、固定堰(現頭首工は昭和38年完工)により、千町ヶ原にかんがい用水(受益面積383ha)を導入している。この固定堰を「寝太郎堰」と云い、千町ヶ原に引く用水路を俗に寝太郎用水と呼称している。 改修以前の寝太郎堰は、石張溢流堰で約300年前に築造されたとされている。 この寝太郎堰の築造及び導水により千町ヶ原を拓き美田となしたと云われる人物が、「寝太郎」と呼ばれていた人で「厚狭の寝太郎」は現在、伝説上の人物とされています。 寝太郎伝説として、言い伝えられてきた内容は、3年ほど寝てばかりいてくらしたのち、千石船にいっぱいの草鞋を佐渡の金山で古草鞋と交換し、古草鞋についていた砂金を資金として、厚狭川を堰き止め荒地であった千町ヶ原に水を引き美田となした、と云われる物語である。 現実、この堰により旧山陽町の中心部が発展、今日の繁栄の基礎が築かれたことは事実であり、毎年祭祀が行われ人々に信奉され 親しまれています。 |
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