崇神天皇とは? わかりやすく解説

すじん‐てんのう〔‐テンワウ〕【崇神天皇】

読み方:すじんてんのう

記紀で、第10代天皇開化天皇皇子。名は御間城入彦五十瓊殖(みまきいりひこいにえ)。御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)とも称される


すじんてんのう 【崇神天皇】

記紀伝承上の天皇開化天皇第二皇子第一〇代天皇とする。名は御間城入彦五十瓊殖。大物主神をはじめ諸々国津神祭り伊勢神宮創始関係した伝える。

崇神天皇

崇神天皇は「はつくにしらすすめらみこと」と称されており、はじめて国を治めた天皇といわれている。
この「はつくにしらすすめらみこと」という称号神武天皇と同じであるが、崇神天皇については現在多く学者・研究者によってその存在認められている。
「崇神天皇こそ実在した初めての天皇であり、神武天皇は崇神天皇の投影によって創りあげられた像である」とまでいわれている。
この天皇については多く伝承があり、「疫病流行って多くの人が死んだので大物主神の子孫にあたる大田田根子三輪山大神神社大物主神を祭らせたところ疫病収まった」という伝承や、また「四道将軍大彦命山背の平坂へ行くと一人少女が歌をうたい御間城入彦(崇神)の命を狙っているものがいるとの啓示を受け、すぐに御間城入彦にしらせ、倭迹迹日百襲姫にご神託を受けさせたところ、武埴安彦とその妻の吾田媛が謀反起こす前兆ですと答え御間城入彦はこれをなんなく取った」という伝承がある。
この崇神天皇までは「四道将軍」を派遣するなどといういわば政治的な要素はあまりなかったが、崇神天皇になると現実味をおびてくる。
これは崇神王朝諸国征服統一乗出しということであろうか。
ところで御間城入彦の母は物部氏遠祖の大綜麻の娘伊香色謎命であるが、この物部氏王朝の成立大きく影響与えているということ見逃せない研究材料ではある。
皇妃欝色謎命の父は穂積氏遠祖欝色雄命であるがこの穂積氏も元を辿ると物部氏に繋がる。
なお、倭迹迹日百襲姫卑弥呼に、御間城入彦を男弟に、豊鍬入姫命台与(壱与)に比定する説がある。


崇神天皇 山邊道勾岡上陵
(すじんてんのう やまのべのみちのまがりのおかのえのみささぎ)

御陵写真 陵印
代   数 第10代
天 皇 名 :崇神天皇
すじんてんのう
御   父 開化天皇
御   母 皇后伊香色謎命
御 陵 名 山邊道勾岡上
やまのべのみちのまがりのおかのえのみささぎ
陵   形 前方後円
所 在 地 奈良県天理市柳本町
交通機関等 JR柳本下車  東へ0.8km
陵印保管場所 畝傍陵墓監区事務所

崇神天皇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 02:53 UTC 版)

崇神天皇(すじんてんのう、旧字体崇神󠄀天皇、開化天皇9年または10年[注 1] - 崇神天皇68年12月5日[1])は、日本の第10代天皇(在位:崇神天皇元年1月13日 - 同68年12月5日)。『日本書紀』での名は、御間城入彦五十瓊殖天皇(みまきいりびこいにえのすめらみこと)。祭祀、軍事、内政においてヤマト王権国家の基盤を整えたとされる御肇国天皇はつくにしらすすめらみこと。実在した可能性のある最初の天皇[2]とする説があり、考古学上実在したとすれば治世時期は3世紀後半から4世紀前半と推定されるが、近年発掘の進む纏向遺跡との関係からその存在に注目が高まっている天皇の一人である。




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