店頭市場から証券取引所へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 13:56 UTC 版)
「JASDAQ」の記事における「店頭市場から証券取引所へ」の解説
1998年12月の証券取引法改正に伴い、「店頭売買有価証券市場」として、日本証券業協会の管理監督のもと、取引所有価証券市場と並列する市場として位置付けられてきた。 2004年12月3日、内閣総理大臣より証券取引所に関する免許の交付を受け、商号を「株式会社ジャスダック」から「株式会社ジャスダック証券取引所」へと変更し、同年12月13日、同法上の「店頭売買有価証券市場」から「取引所有価証券市場」へと業態転換した。証券取引所の新規参入は、1949年の札幌証券取引所以来、実に55年ぶりのことである。これにより、それまで店頭市場では法律上認められていなかった、成行売買、先物取引、オプション取引、立会外分売などが可能となる。一方、それまで証券会社が関与していた上場審査・市場管理などは、JASDAQが自ら行うこととなる。 かつてはJASDAQの登録企業は証券取引所への上場が認められなかったため、東京証券取引所などの取引所への上場と同時に登録廃止を行っていた。業態転換後は、他の証券取引所との重複上場されるケースも増えたが、東証に上場するとその銘柄の売買はほとんど東証で行われたため、上場維持費用の削減の意味合いもあり、暫くしてJASDAQ上場廃止の選択をする企業が多かった。 また、JASDAQには少数特定株主(大株主)の所有株数について制限がないため(東証は75%)、東証の上場基準を満たしていても、親会社グループの支配が強い企業や同族会社の企業オーナーの中には、あえてJASDAQ上場を選択しているケースもある。 1998年12月 - 商号を株式会社ジャスダック・サービスに改める。マーケットメイク制度を導入。証券業から撤退し店頭市場運営に業務を集約 1999年7月1日 - 日本証券業協会とブルームバーグがジャスダック・ブルームバーグインデックス(4種類)の公表を開始。1999年1月4日にさかのぼって算出 2000年3月 - マーケットメイクシステム稼働開始。 2001年2月 - 商号を株式会社ジャスダックに改める。 2001年5月 - 第2次ジャスダックシステム稼動開始。 2001年7月 - 従来の「店頭市場」に代わり「JASDAQ市場」を公式名称に採用。 2002年1月 - 株式投資教育を目的として株式売買シミュレーションゲーム「JQ the Market」を開設。 2002年4月1日 - 株式会社ジャスダックがJ-Stockインデックスの公表を開始。2002年2月28日にさかのぼって算出 2003年5月 - 新マーケットメイク制度を導入。 2004年9月29日 - 証券取引所を開設するための免許の申請書を金融庁に提出。 2004年12月3日 - 内閣総理大臣より、証券取引所に関する免許の交付を受け、商号を株式会社ジャスダック証券取引所に変更。 2004年12月13日 - 証券取引所として新たに発足。 2006年6月19日 - 本店所在地を日本橋人形町から日本橋茅場町一丁目の東京証券会館へ移転。 2006年7月3日 - 国内の証券取引所として初めて委員会設置会社に移行。自主規制機能を強化。 2007年1月19日 - フジプレアム株不正取引に関連して、大和証券に対し過怠金1200万円を科し、再発防止策の提出を求めた。 2007年6月26日 - システムリスク管理態勢の不備を理由に、金融庁から業務改善命令を受ける。 2007年8月13日 - 新興企業向け市場「JASDAQ NEO(ジャスダック・ネオ)」を開設。 2008年2月28日 - 情報セキュリティマネジメントシステム認証の国際規格である「ISO/IEC27001:2005」の認証を取得。
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