意見・反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 02:04 UTC 版)
評論家の真鍋厚は、「為政者が頼んでもいないのに勝手連的に沸き起こった地獄絵図」「市民同士による陰湿な相互監視が幅を利かせ、個々の事情などお構いなしに『同調圧力』という暴力が横行している」と指摘した。 シンガーソングライターのさだまさしは、「自粛警察」のほとんどが匿名であることを「卑怯だと思う」と指摘。一方的な、高圧的な圧力と批難した。 お笑いコンビダウンタウンの松本人志は、自身が出演する「ワイドナショー」で、「自粛警察」の横行について「想定内よね。こんなん絶対出てくると思ってましたよね」「『自粛警察(の)自粛警察』が出てくる。マウントの取り合い」と指摘した。 5月には、石川県の温泉旅館が「自粛警察の皆様、お疲れ様です!プラン」を発売し、宿泊プランを紹介したネット投稿が13万以上の「いいね」と6万以上のリツイートを獲得した。プラン紹介文は、まず正義の組織『自粛警察』を巧みな表現で持ち上げ、ニュースで話題になった他県ナンバー狩りや飲食店への貼り紙などの迷惑行為(嫌がらせ)を、必殺技の「スローストーン」「ハリガミカッター」「テレフォンサンダー」「SNSファイヤー」を駆使し、自粛していない悪人を取り締まるなどと皮肉たっぷりに紹介した上で、最後の落としどころとして、心身ともにリフレッシュできる環境と最上級会席コースでお客さんとして迎える甘い誘い文句となっており、最後は自粛警察の過激な行動を抑えるメッセージと宿泊代の50 %を最前線で新型コロナウイルスと闘う石川県内の医療従事者とその家族に寄付する目的で企画したという一文で締めくくられている。 「自粛警察」はインターネットスラングから生じた言葉と考えられるが、ワイドショー などで「自粛警察」という表現が一般化すると自分たちの行いが正義 だと勘違いさせるのではとの意見もある 。 自粛警察への対策として、17都府県の20の自治体(2020年12月時点)で『コロナ差別禁止条例』が定められる事態となった。
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