てい【体/▽態】
なり【▽形/▽態】
読み方:なり
3 服装。身なり。なりふり。「学生らしい—をする」「—ばかりを気にする」
㋐動詞の連用形に付いて、…するまま、…するとおり、などの意を表す。「人の言い—になる」
㋑名詞または形容詞の連体形に付いて、そのものにふさわしい、また、それに応じて、という意を表す。「弟—の考え」「狭ければ狭い—に住むしかない」
たい【態】
読み方:たい
[音]タイ(呉)(漢) [訓]わざ
身や心の構え。広く、ありさま。ようす。「態勢・態度/擬態・旧態・形態・姿態・事態・失態・実態・醜態・重態・状態・常態・酔態・世態・生態・媚態(びたい)・変態・容態」
[名のり]かた
たい【態】
読み方:たい
1 かたち。すがた。ありさま。てい。
2 《voice》文法で、動詞によって表される動作・作用の性質・あり方とその表現のしかたに関する範疇。能動態・受動態など。なお、完了態のように、相(aspect)の意味にも用いることがある。
ざま【▽様/▽態】
態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 04:07 UTC 版)
態(たい)またはヴォイス (英: voice、diathesis[1]、仏: voix,diathèse[2]) は、文法において、動詞の形を変える文法範疇の一つで、動詞の活用における語形変化カテゴリの一つ[3]。態は、動詞およびその助動詞に結びついた文法範疇で、動詞、主語ないし動作主、および目的語の間の文法関係を示す[2]。各々の態は、屈折語尾、接頭辞、助動詞の様々な形など、固有の動詞屈折で表される[2]。態は、動詞の表す行為を行為者の側から見るか、行為の対象の側から見るかに従って区別するものである[4]。
- ^ Allan, Rutger (2013). "Diathesis/Voice (Morphology of)". Encyclopedia of Ancient Greek Language and Linguistics. doi:10.1163/2214-448X_eagll_COM_00000099。
- ^ a b c d e f g h i j k l 「態」ラルース言語学用語辞典、大修館書店、1980,p.259.
- ^ Middle English Dictionary, voice n. , 6.Gram., University of Michigan.
- ^ Klaiman 1991: 3.
- ^ a b Shibatani 2006.
態(羅: genus)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:24 UTC 版)
「ラテン語の文法」の記事における「態(羅: genus)」の解説
能動態(羅: activum) 動詞が主語に示されるものの動作を表す。Servus vīnum ad villam portat. 奴隷はワインを館へ運ぶ。 受動態(羅: passivum) 動詞が主語に示されるものに対する動作を表す。Vīnum ad villam ā servō portātur. ワインは館へ奴隷によって運ばれる。
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態(ヴォイス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:05 UTC 版)
態(ヴォイス、voice)とは、動詞に表現されている事態をどの視点から見るかということを表す形式である。能動態と受動態の対立が代表的であり、受動態は特別な形式で表されるのに対して、能動態は特別な標識を用いず無標で表される。また、使役、可能を表す形式も使役態、可能態としてしばしば態に含まれるほか、自発を表す態として自発態を認めることもある。
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 06:51 UTC 版)
ラングドック語は能動態、受動態、代名態の3つの態を持ち、受動態は助動詞èsser+過去分詞の形で表される。また、動詞が一つの文において、同一人称の二つの代名詞と共に活用するときは代名態である。
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:47 UTC 版)
「古代ギリシア語の文法」の記事における「態」の解説
古代ギリシア語には能動態・受動態・中動態の3つの態がある。 能動態 (active voice):現在時制の1人称単数で語尾が -ω (-ō) か -μι (-mi) となる。例:κελεύω(keleúō 「私は命令する」、"I order")、εἰμί(eimí 「私は~である」、"I am")。 受動態 (passive voice):現在時制の1人称単数が -ομαι (-omai) か -μαι (-mai) となる。例:κελεύομαι(keleúomai 「私は命令された」、"I am ordered (by someone)")。行為が誰か(何か)によってなされることを表す(行為者が明示されないこともある)。 中動態 (middle voice):現在時制の1人称単数が -ομαι (-omai) となるが、受動の意味はなく、「自分自身に対して行う行為」や「自分の利益のために行う行為」を表す。例:λούομαι(loúomai 「私は体を洗う」、"I get washed")、ἵσταμαι(hístamai 「私は立ち上がる」、"I stand")、παύομαι(paúomai「私は立ち止まる」、"I stop")。動詞によっては、複数の人・物が相互に行為を及ぼし合う意味にもなる。例:μάχομαι(mákhomai 「私は戦う」、"I fight")。 能動態を持たない動詞(中動態のみの動詞)もあり、「異態動詞」(Deponent verb)と呼ばれる。例:γίγνομαι(gígnomai 「私は~になる」、"I become")、δέχομαι(dékhomai 「私は受け取る」、"I receive") 中動態と受動態はアオリストと未来以外は同じ語形となる。
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態(ヴォイス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:40 UTC 版)
態(ヴォイス)には受動態、使役態、可能態、自発態などがある。
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 09:42 UTC 版)
語り手(および聞き手)に関すること、より具体的には、語り手と物語内容との関係、語り手と物語言説との関係を扱う領域である。
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 11:47 UTC 版)
アンナ・シェヴィェルスカは Lynch (1982:116–122) を根拠に、アネイチュム語には受動態は存在しないものとしている。
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:16 UTC 版)
英語の態は能動態と受動態があり、能動態においては動詞によって表される状態・動作を主語が行うことを表す。一方受動態は、主語が何らかの動作を「されている」ことを表す。受動態は「助動詞 be + 過去分詞」で表現され、その場合の真の動作主は by で導かれる前置詞句によって表される。ただし、他動詞に限定され、能動態において目的語を取らない自動詞は受動態にできない。また、助動詞 be を過去形 was, were にすることにより、受動態の時制を表現することが可能である。 「能動態」の例:He built the dog house.「彼は犬小屋を造った。」 「受動態」の例:The dog house was built. 「犬小屋が造られた。」 これらの法・時制・相を組み合わせて複雑な時間軸・動作の表現をすることも論理上可能になる。 例:He would say that the building had been being built.「彼は言っただろう、その建物は建設中であったと。」
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/28 04:21 UTC 版)
能動態から受動態への転用もある。 I hit Jim.(私はジムをぶった) Jim was hit by me.(ジムは私にぶたれた) 「私はジムをぶった」の方が、「ジムは私にぶたれた」よりも直接的で切れ味鋭く、さらにより強い責任を意味する。
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態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 13:59 UTC 版)
態とは、動詞が示す出来事をどの方向から見るかを表す形態である。フランス語には能動態 (la voix active)、受動態 (la voix passive)、再帰態 (la voix réfléchie) があるとされる。再帰態は代名態 (la voix pronominale) とも呼ばれる。再帰態は認められないことも多いが、再帰代名詞と動詞との組み合わせが代名動詞と呼ばれて通常の動詞と区別されることに変わりはない。 フランス語の受動態は、能動態の直接目的語を主語にするものである。能動態の主語は、受動態では示されないか、par /paʁ/ または de /də/ で示される。英語と異なり、間接目的語を主語にすることはできない。また日本語のような迷惑の受身も存在しない。なおフランス語では、受動態はあまり使われず、再帰態を使うか、能動態で主語を代名詞 on /ɔ̃/ にして受動の意味を表すほうが一般的である。 再帰態は自分を対象にする行為や、行為者を示さない受動態のような表現に使われる。目的語を se /sə/ にしただけに見えるが、複合時制の助動詞が être である点が能動態と異なる。 直説法現在と複合過去(現在・完了)における態を、動詞 lever /lə.ve/ を例にして以下に示す。 時制・相能動態受動態再帰態現在je le lève/ʒlə.lɛv/(私は彼を起こす)tu le lèves/tyl.lɛv/(君は彼を起こす) je suis levé/ʒə.sɥil.ve/(私は起こされる)tu es levé/ty.ɛl.ve/(君は起こされる) je me lève/ʒəm.lɛv/(私は起きる)tu te lèves/tyt.lɛv/(君は起きる) 複合過去(現在・完了)je l'ai levé/ʒle.lə.ve/(私は彼を起こした)tu l'as levé/ty.lal.ve/(君は彼を起こした) j'ai été levé/ʒe.e.te.lə.ve/(私は起こされた)tu as été levé/ty.a.(z)e.te.lə.ve/(君は起こされた) je me suis levé/ʒəm.sɥil.ve/(私は起きた)tu t'es levé/ty.tɛl.ve/(君は起きた)
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態
出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 10:02 UTC 版)
発音(?)
名詞
- (タイ)《言語学》動詞がほぼ同じ事態内容を表す2つ以上の異なる構文に現れ、そのうち無標の構文の主要項と異なる名詞句が、有標の構文における主要項となっているとき、各構文の動詞が属するそれぞれの文法的範疇。ただし、主要項とは、対格言語においては主格項、能格言語においては絶対格項である。典型的には、能動態と受動態、能格態と逆受動態の対立であり、周辺的には、適用態、使役態、可能態、間接受動態、再帰態、相互態などを含む。ボイス。
- (タイ)《言語学》時間的過程に関わる動詞のさまざまな動作性を区分した文法的範疇。進行態、完了態など。アスペクト。現代では相を用いることが多い。
翻訳
語義1:
熟語
態
態 |
「態」の例文・使い方・用例・文例
- きざな態度
- きびきびした態度
- 彼はいばった態度など一度も見せたことのない人だった
- スタジアムを厳重警戒態勢下に置く
- 患者の容態は一晩のうちに変わった
- 動物の生態;【集合】動物
- 不自然な態度
- 君はこのグループのリーダーとして断固たる態度をとるべきだ
- 自信に満ちた態度
- 丁重な態度
- 彼は私たちに親しげな態度をとった
- 私の国では経済はまだひどい状態だ
- 選挙の結果は今どうなるかわからない状態にある
- 我が国の経済はひどい状態にある
- 気品のある態度の人
- 彼の態度は騎士らしからぬものだった
- 同僚への彼の態度はちょっと横柄だ
- 彼女の粗野な態度に耐えられない
- 彼はいちばんよい状態でも快活ではないが,雨が降るとひどく不機嫌になる
- 彼女は彼の妙な態度にとまどいを感じた
態と同じ種類の言葉
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