態とは? わかりやすく解説

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てい【体/態】

読み方:てい

【一】[名]

外から見た物事ありさま。ようす。「満足の—」「そしらぬ—」

見せかけ体裁。「—のいい返事

【二】接尾名詞人代名詞などに付いてそのようなもの、そのようなようすなどの意を表す。「職人—の男」

己等(おのら)—に討たるるならば手柄次第討て見よ」〈浄・佐々木大鑑〉


なり【形/態】

読み方:なり

動詞「な(成)る」の連用形から》

物の形。形状。「—の良い花活け

からだつき体格。「大きな—をしてみっともない

服装身なりなりふり。「学生らしい—をする」「—ばかりを気にする」

他の語の下に付いて接尾語的に用いられる

動詞連用形付いて、…するまま、…するとおり、などの意を表す。「人の言い—になる」

名詞または形容詞連体形付いてそのものにふさわしい、また、それに応じて、という意を表す。「弟—の考え」「狭ければ狭い—に住むしかない

名詞付いて、…の形という意を表す。「弓—になる」

動詞連体形について、…したとたんに、…するとすぐ、の意を表す。「見る—顔色変えた


たい【態】

読み方:たい

[音]タイ(呉)(漢) [訓]わざ

学習漢字5年

身や心の構え広くありさま。ようす。「態勢態度擬態旧態形態姿態事態失態実態醜態重態・状態・常態酔態世態生態媚態(びたい)・変態容態

名のり]かた

難読態態(わざわざ)


たい【態】

読み方:たい

かたち。すがた。ありさま。てい。

voice文法で、動詞によって表される動作作用性質あり方とその表現のしかたに関する範疇能動態受動態など。なお、完了態のように、相(aspectの意味にも用いことがある


ざま【様/態】

読み方:ざま

【一】[名]《「さま」の音変化》ようす・なりふり・しわざなどをあざけって言う語。「その—はなんだ」

【二】接尾⇒さま(様)【二】


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 04:07 UTC 版)

(たい)またはヴォイス (: voice、diathesis[1]: voix,diathèse[2]) は、文法において、動詞の形を変える文法範疇の一つで、動詞活用における語形変化カテゴリの一つ[3]。態は、動詞およびその助動詞に結びついた文法範疇で、動詞、主語ないし動作主、および目的語の間の文法関係を示す[2]。各々の態は、屈折語尾、接頭辞、助動詞の様々な形など、固有の動詞屈折で表される[2]。態は、動詞の表す行為を行為者の側から見るか、行為の対象の側から見るかに従って区別するものである[4]


  1. ^ Allan, Rutger (2013). "Diathesis/Voice (Morphology of)". Encyclopedia of Ancient Greek Language and Linguistics. doi:10.1163/2214-448X_eagll_COM_00000099
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 「態」ラルース言語学用語辞典、大修館書店、1980,p.259.
  3. ^ Middle English Dictionary, voice n. , 6.Gram., University of Michigan.
  4. ^ Klaiman 1991: 3.
  5. ^ a b Shibatani 2006.



態(羅: genus)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:24 UTC 版)

ラテン語の文法」の記事における「態(羅: genus)」の解説

能動態(羅: activum) 動詞主語示されるものの動作を表す。Servus vīnum ad villam portat. 奴隷ワインを館へ運ぶ。 受動態(羅: passivum) 動詞主語示されるものに対す動作を表す。Vīnum ad villam ā servō portātur. ワインは館へ奴隷によって運ばれる

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態(ヴォイス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:05 UTC 版)

秋田弁の文法」の記事における「態(ヴォイス)」の解説

態(ヴォイスvoice)とは、動詞表現されている事態をどの視点から見るかということを表す形式である。能動態と受動態対立代表的であり、受動態特別な形式表されるに対して能動態特別な標識用いず無標表されるまた、使役、可能を表す形式使役態可能態としてしばしば態に含まれるほか、自発を表す態として自発態認めることもある。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 06:51 UTC 版)

ラングドック語」の記事における「態」の解説

ラングドック語能動態受動態、代名態の3つの態を持ち受動態助動詞èsser過去分詞の形で表されるまた、動詞一つの文において、同一人称二つ代名詞と共に活用するときは代名態である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:47 UTC 版)

古代ギリシア語の文法」の記事における「態」の解説

古代ギリシア語には能動態受動態中動態3つの態がある。 能動態 (active voice):現在時制1人称単数語尾が -ω (-ō) か -μι (-mi) となる。例:κελεύω(keleúō 「私は命令する」、"I order")、εἰμί(eimí 「私は~である」、"I am")。 受動態 (passive voice):現在時制1人称単数が -ομαι (-omai) か -μαι (-mai) となる。例:κελεύομαι(keleúomai 「私は命令された」、"I am ordered (by someone)")。行為誰か(何か)によってなされることを表す(行為者明示されないこともある)。 中動態 (middle voice):現在時制1人称単数が -ομαι (-omai) となるが、受動の意味はなく、「自分自身に対して行う行為」や「自分利益のために行う行為」を表す。例:λούομαι(loúomai 「私は体を洗う」、"I get washed")、ἵσταμαι(hístamai 「私は立ち上がる」、"I stand")、παύομαι(paúomai「私は立ち止まる」、"I stop")。動詞によっては、複数人・物相互に行為及ぼし合う意味にもなる。例:μάχομαι(mákhomai 「私は戦う」、"I fight")。 能動態持たない動詞中動態のみの動詞)もあり、「異態動詞」(Deponent verb)と呼ばれる。例:γίγνομαι(gígnomai 「私は~になる」、"I become")、δέχομαι(dékhomai 「私は受け取る」、"I receive") 中動態受動態アオリスト未来以外は同じ語形となる。

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態(ヴォイス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:40 UTC 版)

秋田弁」の記事における「態(ヴォイス)」の解説

態(ヴォイス)には受動態使役態可能態自発態などがある。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 09:42 UTC 版)

物語論」の記事における「態」の解説

語り手(および聞き手に関すること、より具体的には、語り手物語内容との関係、語り手物語言説との関係を扱う領域である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 11:47 UTC 版)

アネイチュム語」の記事における「態」の解説

アンナ・シェヴィェルスカは Lynch (1982:116122) を根拠に、アネイチュム語には受動態存在しないものとしている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:16 UTC 版)

英語の文法」の記事における「態」の解説

英語の態能動態と受動態があり、能動態においては動詞によって表される状態・動作主語が行うことを表す。一方受動態は、主語何らかの動作を「されている」ことを表す。受動態は「助動詞 be + 過去分詞」で表現されその場合の真の動作主は by で導かれる前置詞句によって表される。ただし、他動詞限定され能動態において目的語取らない自動詞受動態できないまた、助動詞 be過去形 was, were にすることにより、受動態時制表現することが可能である。 「能動態」の例:He built the dog house.「彼は犬小屋造った。」 「受動態」の例:The dog house was built. 「犬小屋造られた。」 これらの法・時制・相組み合わせて複雑な時間軸動作表現をすることも論理可能になる。 例:He would say that the building had been being built.「彼は言っただろう、その建物建設中であったと。」

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/28 04:21 UTC 版)

転用語法」の記事における「態」の解説

能動態から受動態への転用もある。 I hit Jim.(私はジムをぶった) Jim was hit by me.ジムは私にぶたれた) 「私はジムをぶった」の方が、「ジムは私にぶたれた」よりも直接的切れ味鋭く、さらにより強い責任意味する

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/21 13:59 UTC 版)

フランス語の動詞」の記事における「態」の解説

態とは、動詞が示す出来事をどの方向から見るかを表す形態である。フランス語には能動態 (la voix active)、受動態 (la voix passive)、再帰態 (la voix réfléchie) があるとされる再帰態は代名態 (la voix pronominale) とも呼ばれる再帰態は認められないことも多いが、再帰代名詞動詞との組み合わせ代名動詞呼ばれて通常の動詞区別されることに変わりはない。 フランス語受動態は、能動態直接目的語主語にするものである能動態主語は、受動態では示されないか、par /paʁ/ または de /də/ で示される。英語と異なり間接目的語主語にすることはできない。また日本語のような迷惑の受身存在しない。なおフランス語では、受動態はあまり使われず、再帰態を使うか、能動態主語代名詞 on /ɔ̃/ にして受動の意味を表すほうが一般的である。 再帰態は自分対象にする行為や、行為者示さない受動態のような表現使われる目的語se /sə/ にしただけに見えるが、複合時制助動詞être である点が能動態異なる。 直説法現在複合過去現在・完了)における態を、動詞 lever /lə.ve/ を例にして以下に示す。 時制・相能動態受動態再帰態現在je le lève/ʒlə.lɛv/(私は彼を起こす)tu le lèves/tyl.lɛv/(君は彼を起こす) je suis levé/ʒə.sɥil.ve/(私は起こされる)tu es levé/ty.ɛl.ve/(君は起こされる) je me lève/ʒəm.lɛv/(私は起きる)tu te lèves/tyt.lɛv/(君は起きる) 複合過去(現在・完了)je l'ai levé/ʒle.lə.ve/(私は彼を起こした)tu l'as levé/ty.lal.ve/(君は彼を起こした) j'ai été levé/ʒe.e.te.lə.ve/(私は起こされた)tu as été levé/ty.a.(z)e.te.lə.ve/(君は起こされた) je me suis levé/ʒəm.sɥil.ve/(私は起きた)tu t'es levé/ty.tɛl.ve/(君は起きた)

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出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 10:02 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. タイ)《言語学動詞がほぼ同じ事態内容を表す2つ上の異な構文現れそのうち無標構文の主要項異な名詞句が、有標構文における主要項となっているとき、各構文動詞属すそれぞれの文法的範疇。ただし、主要項とは、対格言語においては主格項、能格言語においては絶対格項である。典型的には、能動態受動態能格態と逆受動態対立であり、周辺的には、適用態使役態可能態、間接受動態再帰態、相互態などを含む。ボイス
  2. タイ)《言語学時間的過程関わる動詞さまざまな動作性を区分した文法的範疇進行態、完了態など。アスペクト現代では用いることが多い。

翻訳

語義1:

熟語


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