日本侠客伝シリーズとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 日本の映画作品 > 日本侠客伝シリーズの意味・解説 

日本侠客伝シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 13:22 UTC 版)

日本侠客伝』シリーズ(にほんきょうかくでんシリーズ)は、高倉健主演で、東映によって制作されたヤクザ映画シリーズ[1]。全11作[1][2]東映京都撮影所製作。『網走番外地』シリーズ、『昭和残侠伝』シリーズと並ぶ高倉健の代表的シリーズである[1]。なお、シリーズとされているが各作品の設定やストーリーに繋がりは無い。


  1. ^ 俊藤は東映の社員ではない外部の人間で、1960年に岡田から鶴田浩二の引き抜きを頼まれ、これを成功させて東映のプロデューサーとして雇われることになった[32][33][34]。1964年の『博徒』や『日本侠客伝』以前にも『てなもんや三度笠』の映画化など10数本に関わってはいるがまだ大きな実績を挙げていない。実績を挙げたのは1964年の、ほぼ同時に公開された『博徒』の第一作とこの『日本侠客伝』第一作が大ヒットし、さらに後続の映画もヒットさせたことで力を付けていったもので『日本侠客伝』の一作目を製作中にはまだ実績もなく力もない[32]。『博徒』を監督した小沢茂弘は「俊藤は根回し役」と書いている[35]。『日本侠客伝』の製作中に東映の大作映画の主役交代を俊藤主導では決められないと考えられる。俊藤の著書『任侠映画伝』66-67頁に"私が高倉に『日本侠客伝』の主演をやってもらおうと直接交渉した"と書いているが、"高倉と話をするのは初めて"と書いている。初めて話をするような役者をこの時点で俊藤が主役に抜擢できるとは考えにくい。119頁には"高倉に白羽に矢が立てられ~"と書いており、高倉の主演起用は俊藤主導でないことがうかがえる。京都に戻っていた岡田の使者として東京の高倉に交渉に行ったものと考えられる。
  1. ^ a b c d e f g h i 金澤誠「【特集】 任侠 高倉健 死んで貰います! 彼が演じ続けた理想の日本人的ヒーローは、時を超えて胸に響く。高倉健は唯一無二のスターなのである。」『東映キネマ旬報 2007年春号 vol.2』2007年、東映ビデオ、2–5頁。 東映キネマ旬報 vol.2
  2. ^ 日本侠客伝シリーズ”. 日本映画製作者連盟. 2020年3月27日閲覧。
  3. ^ a b c d #ぴあシネマ512-514頁
  4. ^ a b 歴史|東映株式会社〔任侠・実録〕(Internet Archive)
  5. ^ a b c コラム|東映京撮・盟友対談② | 合同通信オンライン
  6. ^ #昭和の劇154
  7. ^ a b #東映キネ旬15、2-5頁
  8. ^ 劇場 飛車角/東映チャンネル]、東映キネマ旬報 2011年夏号 Vol.17 | 電子ブックポータルサイト 4-7頁 Archived 2015年7月3日, at the Wayback Machine. 、『私と東映』 x 沢島忠&吉田達トークイベント(第1回 / 全2回)
  9. ^ #仁義沈没104-107頁
  10. ^ a b c d 『私と東映』× 神先 頌尚氏インタビュー(第3回 / 全4回)
  11. ^ a b 東映キネマ旬報 2011年夏号 Vol.17 | 電子ブックポータルサイト Archived 2015年7月3日, at the Wayback Machine.5-7頁
  12. ^ #波瀾165頁
  13. ^ #悔いなき151頁
  14. ^ #任侠66頁
  15. ^ a b c #あかん 191-192、205-209頁
  16. ^ a b c d e f g h i j k l #風雲121-125頁
  17. ^ a b c #やくざなり20-25頁
  18. ^ #任侠116頁
  19. ^ a b 「シナリオライターにとって思想とは? 笠原和夫氏に聞く インタビュアー 高田純」『キネマ旬報』1975年7月下旬号、83頁。 
  20. ^ #昭和の劇155頁
  21. ^ 石田伸也『高倉健と菅原文太 ここに漢ありけり』徳間書店、2015年、20頁。ISBN 978-4-19-863914-3  緊急追悼連載! 高倉健 「背中の残響」(14)東映スターからの転換期
  22. ^ #任侠170頁
  23. ^ #石井124頁
  24. ^ #死なず、27-32頁
  25. ^ NBonlineプレミアム : 【岡田茂・東映相談役】 Archived 2011年8月10日, at the Wayback Machine.
  26. ^ a b c d #あかん223-229頁
  27. ^ #困った73頁
  28. ^ a b c d e 松島利行 (1992年4月3日). “〔用意、スタート〕 戦後映画史・外伝 風雲映画城/64 代役だった健さん”. 毎日新聞夕刊 (毎日新聞社): p. 4 
  29. ^ 由原木七朗「その日のスター5 高倉健」『近代映画』1964年1月号、近代映画社、158頁。 
  30. ^ 三鬼陽之助「三鬼陽之介のトップ会談 第95回 『任侠路線で"観客頂戴いたします"』 東映社長・岡田茂氏」『週刊サンケイ』1971年11月5日号、産業経済新聞社、136頁。 
  31. ^ #健さんを探して69-90頁
  32. ^ a b 高倉健、菅原文太の相次ぐ死で甦る 東映『やくざ映画』名プロデューサー俊藤浩滋の功績 page=2
  33. ^ #波瀾148-149頁
  34. ^ #任侠93頁
  35. ^ #困った62頁
  36. ^ #任侠青春35頁
  37. ^ #任侠120頁
  38. ^ a b c d e #破滅40-41頁
  39. ^ #任侠127頁
  40. ^ #風雲130-131頁
  41. ^ #任侠128頁
  42. ^ #あかん232頁
  43. ^ #悔いなき139頁
  44. ^ 気配り忘れない繊細な人/岡田さん偲ぶ - 日刊スポーツ
  45. ^ 健さん、文太さん 任侠映画2巨頭 別々の道を歩んでともに逝く  - スポニチ
  46. ^ Vol.55 映画配給の仕事:ブッキング(フリーブッキングとブロックブッキング)『私と東映』 x 中島貞夫監督 (第1回 / 全5回) - Facebook
  47. ^ a b c #女優富司、83頁
  48. ^ a b c d #やくざなり24-25頁
  49. ^ 「東映伝説のプロデューサー日下部五朗の『無頼派活動屋人生』」(11)『東京スポーツ』2010年4月22日
  50. ^ a b #極道、51-53頁
  51. ^ 杉作J太郎・植地毅(編著)「東映ピンキー・バイオレンスのゴッドファーザー 岡田茂&天尾完次を称えよ!!」『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』徳間書店、1999年、36-37頁。ISBN 4-19-861016-9 
  52. ^ 『私と東映』 x 中島貞夫監督 (第5回 / 全5回) - Facebook
  53. ^ #昭和の劇、巻末特別付録、岡田茂インタビュー1-4頁
  54. ^ #"鎧10-13頁
  55. ^ a b #昭和の劇166頁
  56. ^ FB編集同人編「追悼/笠原和夫・深作欣二『東映のゴールデン・トライアングル』 (A)岡田茂 (B)深作欣二 (C)笠原和夫 文・重政隆文」『FB 映画研究誌』第18号 2003年冬、行路社、153-165頁。 
  57. ^ #あかん187-189頁
  58. ^ #仁義沈没 116-117頁
  59. ^ 岡田茂追悼上映『あゝ同期の桜』中島貞夫トークショー(第1回 / 全3回)『私と東映』 x 中島貞夫監督 (第2回 / 全5回) - Facebook
  60. ^ #あかん192頁
  61. ^ #秘宝2011844-45頁
  62. ^ a b #風雲85-87、109、116頁
  63. ^ #仁義沈没 102-103頁
  64. ^ 高護 不良番長と東映東京」『Hotwax 日本の映画とロックと歌謡曲 vol. 7』シンコーミュージック・エンタテイメント、146-147頁。ISBN 978-4-401-75111-2 
  65. ^ 歴史|東映株式会社〔任侠・実録〕
  66. ^ #あかん195-198頁
  67. ^ #仁義沈没 117-119頁
  68. ^ #遊撃60-61頁
  69. ^ a b #あかん192-195頁
  70. ^ 西谷拓哉・高田宏治『高田宏治東映のアルチザン』カタログハウス、1997年、10-11頁。ISBN 4905943337 
  71. ^ a b 岡田茂追悼上映『あゝ同期の桜』中島貞夫トークショー(第2回 / 全3回)
  72. ^ #悔いなき、147-153頁
  73. ^ a b #秘宝20118、44頁


「日本侠客伝シリーズ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本侠客伝シリーズ」の関連用語

日本侠客伝シリーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本侠客伝シリーズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日本侠客伝シリーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS