ゆうきイーエル‐ディスプレー〔イウキ‐〕【有機ELディスプレー】
有機ELディスプレイ
別名:有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ
【英】Organic ElectroLuminescence display, Organic Light Emitting Diode display, OLED display
有機ELディスプレイとは、有機ELの仕組みを応用した薄型ディスプレイのことである。電気を流すと光る有機物質を利用しており、液晶やプラズマなどと並んで次世代のディスプレイ技術の一つとして注目されている。
有機ELディスプレイの特徴の一つには、薄型化が実現しやすいことが挙げられる。液晶では、発光のために裏側から光をあてるバックライトを配置する必要があり、そのバックライトの存在が薄型化を進める上で支障となる。一方、有機ELディスプレイでは、自ら光る物質を利用しているため、バックライトは不要で薄型化を図りやすい。消費電力や視野角、応答速度などの面でも、液晶と比べて有利とされる。
有機ELディスプレイは、まず、携帯電話のような小型のディスプレイ用途で採用が始まり、2007年12月現在、テレビのような大型のディスプレイ用途でも採用するメーカーが出始めてきている。
有機エレクトロルミネッセンス
(有機ELディスプレイ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 15:17 UTC 版)
有機エレクトロルミネッセンス(ゆうきエレクトロルミネッセンス、英語: organic electro-luminescence: OEL)、
注釈
- ^ 他に中間のオリゴマー(デンドリマー)を用いた種類もあるが、一般的な方法ではない。
- ^ 低分子材料を用いた有機EL素子では、ホール輸送層と電子輸送層に加えて、各々に”注入層”が1層ずつ付加されることがある。
- ^ スプレーで正確に文字を書く際に、スリットを用いて塗り分けるため。
- ^ 電子・正孔注入層や電子・正孔輸送層がない種類もある。
- ^ ただし有機EL素子はダイオードであるので、単純マトリクス駆動の液晶ディスプレイよりクロストーク等の面で画質的には優れる。
- ^ 液晶ディスプレイの画素回路は単なるスイッチの作用をすれば良いため各画素に1つのトランジスタと1つのコンデンサですむが有機ELディスプレイの画素回路は発光素子に通電する電流を厳密に制御する必要があり、各画素に2個以上のトランジスタによる電流制御回路が組み込まれる。また画素トランジスタの微妙な特性バラツキが画質に反映されるため、バラツキ補正回路を組み込む例が多い。なお、トランジスタのバラツキの影響を受けない駆動方式も開発されている。
- ^ 画面の色が変化するのにかかる時間。通常は「黒→白→黒」の変化に要する時間を言う。単位は「ms(ミリセカンド、1/1000秒)」。
- ^ 例えば、次のリンク先には色調がずれる現象とそれに対する解決方法が示されている[1]。
- ^ 視野角の優れるIPS液晶との比較で色調が大きくずれる様子は、例えば次を参照[2]。
- ^ 2008年9月にオランダのPhilips Lighting社がドイツで2009年には製品を発売すると明らかにし、米General Electric Co.(GE社)も日本のコニカミノルタと提携して2010年には有機ELによる照明製品を出すと発表した。
出典
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- 1 有機エレクトロルミネッセンスとは
- 2 有機エレクトロルミネッセンスの概要
- 3 発光材料
- 4 製膜技術
- 5 有機半導体レーザー
- 6 外部リンク
有機ELディスプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:53 UTC 版)
詳細は「サムスンSDI」を参照 (旧・サムスンNECモバイルディスプレイ) 2001年(平成13年)1月に韓国のブラウン管メーカーサムスンSDI(旧・サムスンNEC)と合弁会社「サムスンNECモバイルディスプレイ」を同国に設立して、NECエレクトロンデバイスが保有するカラー有機ELディスプレイ技術と基本特許、日本内の事業拠点などを共有。NECは2004年(平成16年)に有機ELなどの次世代ディスプレイ事業から撤退を決め、有機EL特許と合弁会社の全株式をサムスンに譲渡している。元・合弁会社はその後「サムスンOLED」→「サムスンモバイルディスプレイ」となって、2012年からはサムスン電子のS-LCDと統合され「サムスンディスプレイ」の有機EL事業部になっている。
※この「有機ELディスプレイ」の解説は、「日本電気」の解説の一部です。
「有機ELディスプレイ」を含む「日本電気」の記事については、「日本電気」の概要を参照ください。
有機ELディスプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 16:55 UTC 版)
IGZOは、テレビ用の大型有機ELディスプレイ (OLED) の製造に必須となる技術である。 ディスプレイを製造するにあたっては、薄膜トランジスタ (TFT) をガラスプレートにパターニングする必要がある。小型OLEDパネルにおいては低温ポリシリコン (LTPS) でもパターニングが可能だが、テレビ用の大型OLEDパネルともなると応答速度が速すぎるので、酸化物半導体(つまりIGZO)を使わないと不可能となる。 IGZOを使ったOLEDディスプレイはLGが2006年に試作に成功。2014年に55インチの大型OLEDテレビの出荷を開始。2021年現在、LGが大型OLEDパネルの量産に成功している唯一のメーカーであるため、2021年現在に製造されているOLEDテレビは全てIGZO方式である。 IGZOは小型OLEDパネルの製造においても、省電力で高精細というIGZO液晶と同様の利点がある。シャープは2019年にIGZO技術を利用したスマートフォン用小型OLEDディスプレイの量産に成功し、2021年発売の「AQUOS R6」より「Pro IGZO OLED」のブランドで自社のスマートフォンに採用している。 BOEは、2013年よりシャープから技術供与を受けてIGZO液晶ディスプレイを製造していたCECパンダの成都工場と南京工場を2020年に買収することでIGZO技術を獲得し、2020年後半以降に大型OLEDパネルの量産を開始する予定。
※この「有機ELディスプレイ」の解説は、「IGZO」の解説の一部です。
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有機ELディスプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 09:26 UTC 版)
「有機エレクトロルミネッセンス」の記事における「有機ELディスプレイ」の解説
以下では有機ELディスプレイについて解説する。単に「有機EL」といった場合、有機ELディスプレイを指すことも多い。駆動方式によりアクティブマトリクス型(AM-OLED、アモレッド)とパッシブマトリクス型(PM-OLED)に大別される。
※この「有機ELディスプレイ」の解説は、「有機エレクトロルミネッセンス」の解説の一部です。
「有機ELディスプレイ」を含む「有機エレクトロルミネッセンス」の記事については、「有機エレクトロルミネッセンス」の概要を参照ください。
「有機ELディスプレイ」の例文・使い方・用例・文例
有機ELディスプレイと同じ種類の言葉
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