未発表の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 21:45 UTC 版)
「カーニヴァル・オブ・ライト」の記事における「未発表の状況」の解説
「カーニヴァル・オブ・ライト」は今日まで公式にも海賊盤としても、いかなる形態でもリリースされていない。1996年にはマッカートニーが、コンピレーション・アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録してリリースしようとしたが、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、オノ・ヨーコに拒否された。マッカートニーによると、3名とも「これはゴミだ」と評したとのことで、特にハリスンは「avant got a clue」と語っている。しかし、ハリスンは1969年にモーグ・シンセサイザーを使用した実験的なソロアルバム『電子音楽の世界』や『電子音楽の世界』で、アバンギャルド音楽を製作しており、ビートルズでの作品中でもアバンギャルド音楽を扱ったりしている。 1996年8月、マッカートニーはイギリスの月間音楽誌『Mojo』によるインタビューの中で、1995年のグレイトフル・デッドの映画『Grateful Dead -- A Photo Film』のような、ビートルズのフォトコラージュの映画を製作中であり、サウンドトラックに本作を使用する予定であると語った。しかし、この企画は実現しておらず、マッカートニーもこの映画製作の進行状況について2002年以降は言及しなくなっている。 2008年11月、マッカートニーはまだマスターテープを所有していることを公言した上で次のように述べた。「いよいよ公表するよい時期が来たのではないかと思う。僕はこの曲が気に入っている。ビートルズが自由で、ハメを外しているからね。」ただし、マッカートニーがこの楽曲をリリースするには、リンゴ・スターをはじめレノンの未亡人オノ・ヨーコ、ハリスンの未亡人オリヴィア・ハリスンの同意が必要であるという。 2017年にアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の発売50周年を記念した50周年記念アニバーサリー・エディションが発売され、同作のセッションでレコーディングされたシングル曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」の2曲を含む『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』からのアウトテイクが追加収録されたが、本作は未収録となった。
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