アルピコ交通
アルピコホールディングス本社 | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | アルピコ |
本社所在地 | 日本 〒390-0831 長野県松本市井川城二丁目1番1号 |
設立 | 1920年(大正9年)5月29日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 1100001014104 |
事業内容 | 鉄道事業 乗合バス事業 貸切バス事業 旅行事業 飲食・小売業 (サービスエリア事業含む) 不動産事業 広告業 |
代表者 | 代表取締役社長 小林史成 |
資本金 | 1億円 (2019年3月31日現在[1]) |
売上高 | 118億6523万6000円 (2019年3月期[1]) |
純利益 | 1億5567万2000円 (2019年3月期[1]) |
純資産 | 50億7997万5000円 (2019年3月31日時点[1]) |
総資産 | 131億5494万9000円 (2019年3月31日時点[1]) |
従業員数 | 1193人[2] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | アルピコホールディングス 100% (2019年3月31日時点[1]) |
関係する人物 | 上條信(筑摩鉄道創業者) 伊原五郎兵衛(松本電気鉄道初代社長) |
外部リンク | https://www.alpico.co.jp/traffic/ |
特記事項:社名の変遷:筑摩鉄道→筑摩電気鉄道→松本電気鉄道 |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 日本 〒174-0042 東京都板橋区東坂下二丁目17番7号 |
設立 | 2015年4月1日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5011401018526 |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業 |
代表者 | 代表取締役社長 矢島徳彦 |
資本金 | 6,000万円 |
従業員数 | 48人(2016年4月1日時点) |
特記事項:本社の他に江戸川区にも営業所を置く |
アルピコ交通株式会社(アルピコこうつう、ALPICO kotsu Co., ltd.)は、長野県松本市に本社を置き、長野県で鉄道・バス事業を中心に経営している会社である。アルピコホールディングス株式会社の完全子会社であり、アルピコグループの中核企業である。
概要
旧社名は松本電気鉄道(まつもとでんきてつどう)。2011年(平成23年)4月1日をもって、諏訪バス、川中島バスを吸収合併し、商号を改めた。かつては、浅間線という松本市東郊の浅間温泉までの軌道(路面電車)も経営していた。
3社合併前よりグループ共通でコーポレートアイデンティティを実施しており、現社名はグループ名であるALPICO(アルピコ)から採られている(アルプスの会社の意)。2022年現在の主たる営業エリアは長野県の松本地域・諏訪地域・長野地域および東京都と大阪府である。発足当初はそれぞれを担当する本社・諏訪支社・長野支社・東京支社を置いており、東京支社東京営業所を2015年4月1日にアルピコ交通東京株式会社として分社化したが、2021年12月1日に吸収合併し、改めて東京支社とした。大阪へは2016年6月1日にアルピコ交通大阪株式会社を子会社として設立した後、2019年4月1日に吸収合併し、アルピコ交通大阪支社とした。
鉄道は「Highland Rail」(ハイランドレール=高原鉄道)、高速・貸切バスは「Highland Express」(ハイランドエクスプレス=高原急行)、一般路線バスは「Highland Shuttle」(ハイランドシャトル=高原路線バス)と標高の高い地域が営業エリアであることを押し出したキャッチコピーで統一されている。全国登山鉄道‰会にも加盟している。
歴史
- 1919年(大正8年)12月5日 - 筑摩鉄道に対し敷設免許状下付(松本市-東筑摩郡波多村間)[3]。
- 1920年(大正9年)5月29日 - 筑摩鉄道として会社設立。
- 1921年(大正10年)10月2日 - 島々線 松本 - 新村間が開業。
- 1922年(大正11年)
- 1924年(大正13年)4月19日 - 浅間線開業
- 1932年(昭和7年)12月2日 - 松本電気鉄道に社名変更。
- 1943年(昭和18年) - 松本自動車を合併。
- 1946年(昭和21年) - アルプス自動車(1925年設立)を合併[5]。
- 1955年(昭和30年) - 島々線を上高地線に改称。
- 1964年(昭和39年)4月1日 - 浅間線を廃止。
- 1978年(昭和53年)4月 - 松本バスターミナルをバスターミナルビルにし、松電ストアやイトーヨーカドーが開店する。
- 1983年(昭和58年)9月28日 - 上高地線の新島々 - 島々間が災害で休止に。
- 1985年(昭和60年)1月1日 - 上高地線の新島々 - 島々間が廃止。
- 1992年(平成4年)5月 - グループアイデンティティ(GI)導入、グループ名をアルピコグループに決定。
- 2007年(平成19年)12月25日 - アルピコグループの他18社とともに、メインバンクの八十二銀行に対し、私的整理ガイドラインに則った再生支援を要請。
- 2011年(平成23年)4月1日 - グループの川中島バス・諏訪バスを吸収合併、アルピコ交通に社名変更[6]。
- 2012年(平成24年)11月 - 東京支社東京営業所開設。
- 2015年(平成27年)4月1日 - 上記東京営業所を分社し、アルピコ交通東京株式会社設立。高速乗合バスの運行や貸切バス事業を行う[7]。
- 2016年(平成28年)6月1日 - アルピコ交通大阪株式会社設立。同年10月1日営業開始[8]。
- 2019年(平成31年)
- 2020年(令和2年)5月31日 - この日を以て系列スーパーマーケットデリシアでの高速バスチケット予約販売を終了。以降は松本バスターミナルなどでの取り扱いとなる。
- 2021年(令和3年)12月1日 - アルピコ交通東京をアルピコ交通に吸収合併[10]。アルピコ交通東京支社として営業開始。
- 2022年(令和4年)4月21日 - 長野県内を発着地としない高速バス2路線(渋谷・八王子 金沢・加賀温泉線、大阪 - 新宿・渋谷・池袋線)の運行を開始[11]。
- 2023年(令和5年)4月1日 - 松本営業所管内の(高速バス・特急バスを除く)バス路線が松本市主体の公設民営バス『ぐるっとまつもと』に移管。ただし実際の運行はアルピコ交通で行う。
- 2024年(令和6年)4月1日 - 高速バス長野 - 松本線廃止。
歴代社長
- 初代 上條信:1920年(大正9年) - 1928年(昭和3年) 筑摩鉄道時代、筑摩電気鉄道前期。
- 2代 伊原五郎兵衛:1928年(昭和3年) - 1944年(昭和19年) 筑摩電気鉄道後期、松本電気鉄道初期。
- 3代 百瀬藏六:1944年(昭和19年) - 1947年(昭和22年)
- 4代 山本寅雄:1947年(昭和22年) - 1950年(昭和25年)
- 5代 瀧澤知足:1950年(昭和25年) - 1987年(昭和62年)
- 6代 瀧澤至:1987年(昭和62年) - 1998年(平成10年)
- 7代 瀧澤徹:1998年(平成10年) - 2008年(平成20年)
- 8代 堀籠義雄:2008年(平成20年) - 2010年(平成22年)
- 9代 古田龍治:2010年(平成22年) - 2017年(平成29年)
- 10代 三澤洋一:2017年(平成29年) - 2021年(令和3年)
- 11代 小林史成:2021年(令和3年) -
鉄道事業
2011年(平成23年)4月1日のアルピコ交通への社名変更以降も、鉄道については駅案内表示・放送等で「松本電鉄上高地線」の呼称が併用されている。
路線
現有路線
廃止路線
車両
現有車両
- 3000形
- 20100形
過去の車両
- 5000形電車 - 旧東急5000系(初代)
- モハ10形・クハ10形電車
- ED40形電気機関車 - 1971年に岳南鉄道に譲渡。
- ED30形電気機関車 - 旧西武鉄道A1形←国鉄ED22形
- ハニフ1形客車 - 元甲武鉄道のデ963形電車で、信濃鉄道(大糸線の前身)を経てハフ1・2として2両が入線、1932年(昭和19年)に荷物室を設置しハニフ1・2となった。うちハニフ1は1955年の廃車後も新村車庫に長らく保存されていたが、2007年(平成19年)に埼玉県さいたま市の鉄道博物館に寄贈された。寄贈にあたっての復元作業は行われておらず、新村車庫に保存されていた状態のまま展示されている。
- このほかにも筑摩電気鉄道時代の1927年に譲り受けたデワ2という元伊那電気鉄道の4輪単車の有蓋電動貨車が在籍していたことがある。
- 5000形
- モハ10形
- ED30形(静態保存化後)
イメージキャラクター
- 渕東なぎさ(えんどう なぎさ)[12]
バス事業
本社・各支社のバスは合併前の会社エリアを主に運行している。
松本市内発着の自主運行バス路線は高速バス・特急バス・急行バスを除き2023年4月1日から松本市主導の公設民営バス『ぐるっとまつもと』に移行し、アルピコ交通は松本市から松本市内発着路線の運行委託を受けることになった。
詳細については、中南信支社(茅野営業所を除く)・大阪支社・東京支社で運行しているバスおよび公設民営バス『ぐるっとまつもと』は「松本電鉄バス」を、茅野営業所で運行しているバスは「諏訪バス」を、長野支社で運行しているバスは「川中島バス」を、貸切バス事業は「アルピコハイランドバス」をそれぞれ参照のこと。
- 路線バス
- 2021年アルピコグループ100周年記念塗装
- ファンタスティックバス「びんずる号」(川中島バス2013年)
その他の事業
交通事業のほかに、以下の事業を行っている。
- 高速道路サービスエリアでの飲食・小売事業(姨捨サービスエリア上下線、梓川サービスエリア上り線、諏訪湖サービスエリア上り線)
- アルピコ交通蓼科高原別荘地などの不動産事業
- 広告事業(旧アルピコエージェンシー)
脚注
- ^ a b c d e f アルピコホールディングス第11期有価証券報告書
- ^ 会社情報 - アルピコ交通
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1919年12月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道特許状下付」『官報』1922年3月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “アルプス自動車、設立時資料発見 観光需要高まる大正末期の様子伝える”. 信濃毎日新聞. (2020年7月1日) 2020年7月2日閲覧。
- ^ “松電、川中島バス、諏訪バスを合併 4月「アルピコ交通」に”. 信濃毎日新聞. (2011年2月21日). オリジナルの2011年2月22日時点におけるアーカイブ。 2015年4月24日閲覧。
- ^ アルピコ交通東京 - アルピコ交通株式会社
- ^ “アルピコ交通大阪株式会社の営業開始について”. アルピコ交通株式会社 (2016年10月3日). 2016年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月25日閲覧。
- ^ “バス子会社の吸収合併のお知らせ”. アルピコグループ (2019年4月1日). 2022年6月25日閲覧。
- ^ “子会社の吸収合併に関するお知らせ”. アルピコ交通株式会社 (2021年12月1日). 2022年6月25日閲覧。
- ^ 『東京都内と北陸/関西を結ぶ高速バスを新たに運行開始します』(プレスリリース)アルピコ交通株式会社、2022年3月29日 。2022年6月25日閲覧。
- ^ “【鉄道】こんにちはー。渕東なぎさですっ。”. アルピコ交通株式会社 (2019年4月1日). 2022年6月25日閲覧。
- ^ “上高地線の「渕東なぎさ」/アニメ風ネットで拡散…アルピコ交通”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞 (2014年5月20日). 2015年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月27日閲覧。
- ^ “【鉄道】"なぎさTRAIN"のワンマン放送音声を「新田恵海さん」に変更します”. アルピコ交通株式会社 (2018年9月25日). 2018年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月25日閲覧。
- ^ “【鉄道】"なぎさTRAIN"のワンマン放送を「新田恵海」さんに変更します”. アルピコ交通株式会社 (2019年4月15日). 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月25日閲覧。
関連項目
- アルピコグループ
- テレビ信州(TSB)
- 長野エフエム放送(FM長野)
- 日野・ブルーリボンHIMR - 多数導入した
外部リンク
松本電気鉄道(アルピコ交通)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 14:20 UTC 版)
「京王3000系電車」の記事における「松本電気鉄道(アルピコ交通)」の解説
3000形 松本電気鉄道(現・アルピコ交通)へは、1999年から翌年にかけて2両編成4本(8両)が譲渡された。すべて第6 - 9編成の中間電動車デハ3100形(モハ3000型)・デハ3050形(クハ3000型)から改造されたものである。全車ワンマン運転に対応している。 3001-3002・3003-3004・3005-3006・3007-3008と編成を組む。奇数番号がモハ3000型、偶数番号がクハ3000型となっている。 クハ3000型のうち、3004・3008の前寄りには霜取り用パンタグラフが設置され(京王時代は集電用)、3002・3006の同部分にはパンタ台のみが設置されている。 新設された前頭部には、オリジナルの更新車と同じくパノラミックウインドウを採用している。また、先頭車前面下部への行先表示器の設置は行わず、窓の左上に行先表示器を新設した。運転台は6000系の廃車発生品のワンハンドルマスコンを採用している。
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