栗毛とは? わかりやすく解説

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くり‐げ【×栗毛】

読み方:くりげ

馬の毛色の名。地色黒み帯びた褐色で、たてがみと尾が赤褐色のもの。


くりげ(栗毛)

被毛黄褐色で、長毛被毛より濃いものから淡く白色に近いものまである
栗毛


栗毛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/25 04:25 UTC 版)

栗毛の馬
尾花栗毛 (Flaxen chestnut)

栗毛(くりげ、: chestnut/sorrel[注釈 1]: badius/spadix[注釈 2]: )は、馬の毛色のひとつ。一般に黄褐色(栗色)の毛を持つのこと、またはその状態そのものを指す。

特徴

多量のフェオメラニンと、少量のエウメラニンによる全身の黄褐色が特徴である。鹿毛と異なり、部位による色見の違いはあまりない。鹿毛との区別は、体色がより明るいこと、四肢が黒く着色していないことにより行う。他に間違いやすい毛色は栃栗毛月毛などがある。

鹿毛と並び最も一般的な毛色の一つであり、広い品種にみられる毛色である。おおむね、サラブレッドの1/4、クォーターホースの1/2を占める。明るい長毛を持つ個体を尾花栗毛と呼ぶ。逆に黒い長毛を持つ個体もいる。

発現機構

栗毛の原因遺伝子は、MC1R(1型メラノコルチン受容体)のS83F変異型(これを栗毛遺伝子と呼ぶ)である。MC1Rは、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)のシグナルを受け取り、フェオメラニンの合成を抑制し、エウメラニンの合成を促進する機能を持つ。

栗毛遺伝子をホモで持つと、MC1Rの本来の機能が働かず、結果としてフェオメラニンが過剰に合成される。これが栗毛である。メラニン合成系の制御機構は、MC1R遺伝子のコピーが1つのみでも正常に働くため、ヘテロ個体は栗毛にならない。これらは、ヒトにおける赤毛の発現機構と類似している。

なお、栃栗毛や月毛も同様に栗毛遺伝子をホモで持つ。月毛は、栗毛遺伝子に加えてクリーム様希釈遺伝子が作用し、メラニンの総量が抑えられることで起こっている。一方、栗毛と栃栗毛の差がどのように生じているか、現時点では明らかでない。

脚注

注釈

  1. ^ 英語は、chestnutとsorrelを区別する場合が多い。
  2. ^ badiusは鹿毛を含む。spadixは本来のラテン語ではなく、ギリシア語σπαδιξの借用

出典

参考文献

  • Rieder, S., Taourit, S., Mariat, D., Langlois, B., Guérin, G. (2001). “Mutations in the agouti (ASIP), the extension (MC1R), and the brown (TYRP1) loci and their association to coat color phenotypes in horses (Equus caballus)”. Mammalian Genome 12 (6): 450-5. doi:10.1007/s003350020017. 
  • 原秀昭. “馬の個体識別”. JRA競走馬総合研究所. 2004年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月10日閲覧。

関連項目

外部リンク

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栗毛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:10 UTC 版)

ヒトの髪の色」の記事における「栗毛」の解説

栗毛はあらゆる地域見られ多く場合地中海沿岸中東更にはスカンジナビア出身民族においてすら、最もありふれた髪の色である。栗毛と金髪は共通の遺伝子基づいている。栗毛は黒髪ほどには一般的ではない。 フランス語で栗毛の若い女性は「ブリュネット (Brunette) 」と表現される英語ではこの用語は黒髪に対して用いられる。 栗毛はあらゆる種類の瞳や皮膚の色と同時に現れる可能性がある。栗毛は金髪よりも多くユーメラニン含んでいるが、黒髪の遺伝子違ってフェオメラニンも含んでいる。栗毛の人々中程度太さ毛髪持ち平均して10万本の毛髪持っている

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栗毛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:00 UTC 版)

馬の毛色」の記事における「栗毛」の解説

全身黄褐色の毛で覆われる毛色鹿毛のように四肢黒さはない。

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